消してしまったiPhoneメールをゴミ箱から復元する方法と自動削除設定

iPhone/iPadのメールアプリで消してしまったメール。実は元に戻すことができることをご存知ですか?やり方を知っておくと大切なメールを操作ミスで削除してしまった時にも落ち着いて対処できるようになるので、まだ知らない方はぜひ覚えてみてください。

ただし、設定によっては削除してから一定期間を過ぎたメールは復元できなくなってしまうことがあるので注意が必要です。ですから、元に戻す方法を知っていても油断は禁物。

本記事ではiPhoneで消してしまったメールの復元方法と自動削除の設定について紹介します。この記事はiOS10以上を対象としています。

iPhone/iPadのメール削除方法をおさらい

まず、iPhone/iPadでメールを削除する手順を確認しておきましょう。メールを削除する方法は2つあります。

個別にメールを削除する

iPhoneメールの個別削除

  1. 受信メール一覧の中から削除したいメールを探し、そのメールのタイトル部分を右から左へスワイプします。
  2. するとアイコンがいくつか表示されます。その中にある「赤いゴミ箱」マークをタップします。
  3. これでメールの削除は完了です。

複数のメールをまとめて削除する

iPhoneメールの一括削除

  1. 受信メール一覧を開き、右上にある「編集」の文字の部分をタップします。
  2. すると各メールのタイトルの左側に丸いマークが表示されるようになります。削除したいメールについている丸いマークを1つずつタップしていきます。
  3. 削除したいメールすべてにチェックがついたら、右下の「ゴミ箱」の文字をタップします。
  4. これでチェックを入れたメール全てが削除されます。

iPhone/iPadの消してしまったメールはどうなる?

削除したメールはどうなる
iPhone/iPadのメールは削除しても、実は完全に削除されず一定期間残っています。

メールアプリを起動して、リストに表示されている「ゴミ箱」の項目をタップしてください。すると、先程の手順で削除したメールがゴミ箱の中に入っているはずです。

つまり、メールを削除しようと思って、あるいは間違えてゴミ箱ボタンを押すと、操作されたメールはまずこの「ゴミ箱」の中に一時保管されることになります。

間違えてゴミ箱に移動してしまったメールは、ゴミ箱から削除されない限り再び受信メール一覧に復元することができます。

メールをゴミ箱から受信メールに復元するには?

iPhoneのメールアプリのゴミ箱からメールを復元するには以下の手順で操作します。

メールを個別に復元する手順

ゴミ箱から個別に復元

  1. 「メール」アプリを開き、一覧から復元したいメールアドレスの「ゴミ箱」の項目を選んでタップします。
  2. 元に戻したいメールを探し、タイトル部分を右から左へスワイプします。
  3. いくつかアイコンが表示されます。その中にあるグレーの「その他」アイコンをタップします。
  4. 「メッセージを移動」をタップします。
  5. 「受信」をタップします。

メールを一括で復元する手順

ゴミ箱から一括で復元
複数のメールを一括で復元することもできます。その場合は以下の手順で操作します。

  1. 「メール」アプリを開き、一覧から「ゴミ箱」の項目を選んでタップします。
  2. 右上の「編集」の文字の部分をタップします。
  3. すると各メールのタイトルの左側に丸いマークが表示されるようになるので、復元したいメールについている丸いマークを1つずつタップしていきます。
  4. 復元するメールすべてにマークが付いたら、画面下部にある「移動」をタップします。
  5. 「受信」をタップします。(*違うメールボックスが表示される場合は、「ほかのメールボックス…」から受信を選択してください)

これで削除したメールが受信メール一覧に戻ります。「受信」一覧を開いて確認してみてください。

もし戻したはずのメールがみつからない場合は、メール一覧の表示順が受信日時順になっているせいかもしれません。その場合は、検索ボックスに確認したいメールの送信者や本文などを入力して、メールの検索を行ってみてください。

削除メールが勝手に消えないように「自動削除機能」を確認

削除したメールは永久にゴミ箱に保存されるわけではありません。一定期間経つとゴミ箱のメールは自動で削除されます。これは「メールの自動削除機能」が原因です。

ゴミ箱内のメールが消える間隔は、以下の2つの設定によって異なります。

  • メールアプリの設定
  • メールサービスであらかじめ決められた設定

多くのメールサービスでは、ゴミ箱に入れたメールは一定期間が過ぎると自動で削除されるように設定されています。この自動削除で消えてしまったメールは基本的に復元することはできません。

iPhoneでiCloudのメールアドレス(@icloud.com)を使用している場合、初期設定ではゴミ箱に入れたメールは1週間で自動削除されるよう設定されています。つまり、ゴミ箱に入れたメールは1週間以内に復元操作を行わなければ完全削除されてしまうのです。

ただし、iCloudのメールは、削除期間をメールアプリの設定から変更することでができる上、自動削除機能そのものをオフにすることもできます。

iCloudメールの自動削除をオフにする手順

icloudメールの自動削除期間の変更
iCloudの自動削除の設定を変更するには以下の手順で操作します。

  1. ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
  2. 「アカウントとパスワード」→「iCloud」と進み、続けて下の「詳細」の項目にある「メール」をタップします。
  3. 「メール」の設定画面が開かれたら、さらに「詳細」をタップします。
  4. 「削除したメッセージ」の中にある「削除」をタップします。
  5. 最後に「自動削除期間」をリストから選択します。

「1ヶ月後」に変更すればゴミ箱にメールを移動してから1ヶ月経過後にメールが削除されるようになります。

「しない」に変更すれば自動削除は行われなくなり、何日経過してもいつでもゴミ箱からメールを復元できるようになります。もしメールが自動削除されてしまうと困るのであれば「しない」に変更しましょう。

メールの自動削除はiCloudのストレージ容量と相談

icloudのストレージ
iCloudメールの自動削除をオフにした場合、注意したいのがiCloudストレージの容量です。

ゴミ箱に大量のメールが溜まってしまうと、ゴミ箱に入っているメールの分だけiCloudのストレージを消費してしまいます。

メールのデータはそんなに大きくない事がほとんどですが、メールを溜め込みすぎるとiCloudへ写真が保存できない、メールが受信できなくなるなどの問題の原因になりかねません。

そのため、毎日のメール受信数やご自身のメールの使い方に合わせて自動削除設定を変更することをおすすめします。

iCloud以外のメールの場合は?

iCloud以外のメールサービスを利用している場合はサービスにより異なりますが、自動削除期間は1週間あるいは1ヶ月に設定されていることが多いようです。

期間の変更はiCloudメールと同様「アカウントとパスワード」の画面から設定を行うか、メールサーバーから設定を行います。利用しているメールサービスによっては変更できないこともあります。(ちなみにGmailは30日で自動削除され期間の変更ができません)

詳しくは利用しているメールサービスのサポートページを参照してください。

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