今まで普通に使用できていたChromebookが、電源キーを押しても真っ暗な画面のまま起動しないケースが突然発生することがあります。
電源キーを押しても電源が入らない場合ハードウェアの故障も考えられますが、簡単な対処で解決できることも多いです。
本記事では、Chromebookの電源が入らない/起動しない原因と対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
Chromebookの電源が入らない原因
Chromebookの電源キーを押しても電源が入らない場合、主に以下の原因が考えられます。
- Chromebookがフリーズしている
- ハードウェアに一時的な問題が起きている
- バッテリーの残量がない
- 充電器、または充電ケーブルに問題がある
- 接続しているUSBデバイスに問題が起きている
- 不必要な電力が帯電している
- ChromeOSに修復できない問題が起きている
- バッテリー、その他のハードウェアが故障している
上記の通りハードウェアの故障以外にも、バッテリー関連の一時的な問題も原因として考えられます。原因ごとの対処方法を紹介していくので、順に解決しないか確認していってください。
対処1: 電源キーを3秒以上長押しする
Chromebookがフリーズしておりシャットダウンできていないことが原因で、電源キーを押しても正常に起動できないケースが考えられます。
そのため、電源キーを3秒以上長押ししてChromebookをシャットダウンしてください。Chromebookが完全にシャットダウンできたら、再度電源キーを押して電源が入らないか確認してください。
Chromebookがシャットダウンしているにも関わらず電源が入らない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処2: ハードリセットを実行する
Chromebookのハードウェアに一時的な問題が起きていることが原因で、電源キーを押しても起動しないケースが考えられます。
そのため、Chromebookをハードリセットして、正常に起動するようにならないか確認してください。Chromebookをハードリセットするには、以下の手順で操作します。
- Chromebookを起動している場合は、右下の「時刻」をクリックして「電源アイコン」を選択して電源を切ります。
- キーボードの「更新キー」を押し続けた状態で「電源キー」を押します。
- タブレットの場合は、「音量大ボタン」と「電源ボタン」を10秒以上長押してください。
- Chromebookが起動したら「更新キー」を離してから「電源キー」を離します。
Chromebookをハードリセットできたら、正常に起動するようになったか確認してください。ハードリセットを行っても起動しない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処3: Chromebookを充電する
単純にChromebookのバッテリー残量がないことが原因で、Chromebookの電源が入らないケースが考えられます。
特にChromebookをしばらく使用していなかった場合は、バッテリーが過放電の状態になっていることが考えられます。
そのため、Chromebookを充電器に繋いで、最低でも3時間以上は充電してから起動できないか試してみてください。
対処4: 充電器/充電ケーブルを交換する
充電器または充電ケーブルに問題があることが原因で、Chromebookが充電されず起動できないケースが考えられます。
そのため、Chromebookが確実に充電できていることを確認してください。Chromebookの充電は、充電ポート付近のLEDライトの点灯で確認できます。
充電器を接続してもLEDライトが点灯しない場合は、充電器または充電ケーブルに問題があると判断できます。充電器または充電ケーブルに問題がある場合は、以下の方法で正常に充電できないか確認してください。
- サードパーティの充電器を使用している場合は、純正の充電器を使用してください。
- 別のコンセントに接続して充電できないか確認してください。
- 純正の充電器で充電できない場合は断線等の問題が考えられるため別の充電器を使用してみてください。
LEDライトが点灯してChromebookを十分に充電できたら、電源キーを押して起動できるか確認してください。
対処5: USBデバイスを全て取り外す
Chromebookに接続しているUSBデバイスに問題が起きていることが原因で、Chromebookが起動しないケースが考えられます。
そのため、ChromebookにUSBデバイスを接続している場合は、全てのデバイスを取り外してください。
USBデバイスを取り外せたら、Chromebookを充電してから電源キーを押して起動を試してみてください。
対処6: Chromebookを放電する
Chromebookの内部に不必要な電力が帯電していることが原因で、正常に電源が入らないケースが考えられます。
そのため、Chromebookに放電処置を行うことで、正常に起動する可能性があります。ただし、Chromebookのケース内部のバッテリーを取り外す必要があるため、困難な方は別の対処法を試してください。
Chromebookの放電処置を行うには、以下の手順で操作します。
- Chromebookを充電している場合は、充電器を取り外します。
- Chromebookの背面のカバーを開けます。
- バッテリーのコネクタを外します。
- 「電源キー」を数秒間長押しして放電を行います。
- バッテリーのコネクタを取り付けます。
- Chromebookのカバーを閉じます。
Chromebookを放電できたら、電源キーを押して正常に起動するようになったか確認してください。
対処7: Chromebookをパワーウォッシュする
ここまでの対処方法を試してもChromebookが起動しない場合は、ChromeOSが破損していることが考えられます。
そのため、Chromebookをパワーウォッシュして工場出荷時の状態に戻すことで、起動しない問題が解決する可能性があります。ただし、パワーウォッシュを実行するとバックアップしていないデータが全て消去される点に注意してください。
Chromebookのパワーウォッシュを実行するには、以下の手順で操作してください。
- Chromebookにログインしている場合は、右下の「時刻」をクリックして「ログアウト」を選択します。
- 「Ctrl + Alt + Shift + R」キーを同時に長押しします。
- 「再起動」をクリックします。
- 「Powerwash」を選択して「次へ」をクリックします。
- 案内に従ってGoogleアカウントにログインします。
Chromebookのパワーウォッシュを実行できたら、Chromebookが正常に起動するようになったか確認してください。
解決しない場合
全ての対処方法を試してもChromebookが起動しない場合、Chromebookのバッテリーなどのハードウェアが物理的に破損していることが考えられます。
そのため、Chromebookのメーカーに起動しない問題について一度問い合わせてみることをおすすめします。保証内の初期不良であれば、無償で修理・交換ができる場合もあります。
バッテリーの劣化によって起動しない場合は、Amazonなどで交換用バッテリーを購入して自身で交換することもできます。