Windows10のパソコンを使用していると「USB Composite Device」というドライバーにエラーが発生することがあります。
多くの場合デバイスマネージャーに表示されるエラーアイコンがこの異常を知るきっかけになり、もし「USB Composite Device」の項目にエラーが付いていれば、このドライバーに何らかの問題が起きているということがわかります。
本記事では、「USB Composite Device」の説明とドライバーエラーが出た時の解決する方法について紹介します。
この記事の内容
USB Composite Deviceとは
USB Composite Deviceとは、複数の機能を持つUSBデバイスをサポートするためのドライバーです。
たとえば、カメラ機能と録音機能を両方備えたウェブカメラや、ドライバーの自動インストールプログラムを内蔵するマウスなどが該当します。
USB Composite Deviceドライバーが正常に作動していないとUSBデバイスの動作が不安定になる原因になり、デバイスによっては全く機能しなくなってしまうこともあります。
もしドライバーにエラーが起きているのを発見したら、早めに対処することをおすすめします。
対処1: ドライバーを自動更新する
USB Composite Deviceのデバイスドライバーに問題がある場合、ドライバーを更新することでエラーが解消する可能性があります。
次の手順でUSB Composite Deviceのドライバーの自動更新を試してみてください。
- デバイスマネージャーを開きます。デバイスマネージャーを開くには、「スタート」ボタンを右クリックし、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」ツリーをダブルクリックで展開し、黄色のエラーアイコンが付いている「USB Composite Device」の項目を探します。
- 「USB Composite Device」を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーの更新」画面が開いたら「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします。
- 検索が開始されます。完了したら「閉じる」をクリックしてからデバイスマネージャーを終了します。
ドライバーが更新できた場合は、デバイスマネージャー上のエラーが消えたことを確認して下さい。更新がなかった場合は、次の対処方法を試してみてください。
対処2: ドライバーを手動更新する
USB Composite Deviceのドライバーの更新ができなかった場合は、手動での更新を試してみて下さい。
ドライバーを手動で更新するには、次の手順で操作します。
- お使いのパソコンのメーカーサイトへアクセスし、ドライバーのダウンロードページを開きます。ドライバーのダウンロードページが見つからなければ、Google等の検索サイトで「(パソコンのメーカー名) ドライバー ダウンロード」のように調べることでも該当ページを探すことができます。
- お使いのパソコン向けのドライバーを検索し、もし最新版のUSBドライバーが公開されていればドライバーをダウンロードします。
- メーカーサイトにドライバーの更新手順が記載されている場合は、その手順に従ってインストールを行います。
- 更新手順が記載されていない場合は、デバイスマネージャーを開きます。そして「USB Composite Device」の項目を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」をクリックします。
- 「参照」ボタンをクリックし、先程ダウンロードしたドライバーファイルのあるフォルダを指定します。
- ドライバーの検索と更新が行われます。完了したら「閉じる」をクリックし、デバイスマネージャウィンドウを閉じます。
対処3: ドライバーを再インストールする
ドライバーの更新で解決しなかった場合は、ドライバー自体が破損していることが考えられます。
次の手順で操作を行い、USB Composite Deviceののドライバーのアンインストールと再インストールを試してみてください。
- デバイスマネージャーを開きます。
- デバイスマネージャウィンドウ内で「USB Composite Device」の項目を探して右クリックします。そしてメニューから「デバイスのアンインストール」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので、「アンインストール」をクリックしてドライバーをパソコンから削除します。
- デバイスマネージャーを終了し、パソコンを再起動します。再起動が完了すると先程アンインストールしたUSB Composite Deviceが自動で再インストールされます。
対処4: ドライバーをバックアップから復元する
ドライバーの再インストールでも改善しない場合は、ドライバーファイルをバックアップから手動で復元してみてください。
USB Composite Deviceのドライバーを復元する操作は次の手順で行います。
- タスクバーにある黄色のフォルダアイコンをクリックし、ファイルエクスプローラを開きます。
- フォルダを辿り、次のフォルダを開きます。
C:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository
- FileRepositoryフォルダを開いたら、そのフォルダの中から「usb.inf_amd64_」で始まるフォルダを探してフォルダを開きます。
- フォルダの中にある「usb.inf」ファイルと「usb.PNF」ファイルをコピーします。
- コピーしたファイルを次のフォルダへ貼り付けします。もし既にファイルが存在して貼り付けできない場合は「ファイルを置き換える」を選択して上書き保存してください。
C:\Windows\INF
対処5: トラブルシューティングを実行する
Windowsのハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールを実行すると、USB関連のエラーが解消する可能性があります。
ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールは、次の手順で実行します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 次のアドレスをコピーして貼り付けて「OK」をクリックします。
C:\Windows\diagnostics\system\Device
- フォルダが開いたら「DiagPackage.diagpkg」をダブルクリックします。
- ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールが起動します。案内に従ってトラブルシューティングを実行して下さい。
問題が見つかった場合は、自動で修復が実行されます。修復が完了したら、USB Composite Deviceのエラーが解消したか確認して下さい。
解決しない時は
ここまでの対処方法で、USB Composite Deviceのエラーが解決しない場合は、次の対処法を試して下さい。
- 未適用のWindows Updateがあれば、Windows Updateを実行してみてください。
- SFCコマンドとDISMコマンドを実行し、システムファイルの修復を行ってみてください。
- パソコンの初期化やリカバリーを検討して下さい。
Windows7等の古いOSからアップグレードしたパソコンの場合、機種によってはWindows10にアップグレードしたことが原因で一部のデバイスや機能が正常に動作しなくなったり、不安定になることがあります。
もしアップグレードを行った古いPCを使用している場合は、パソコンがWindows10アップグレードに対応しているかどうか、メーカーサイトにて確認してみてください。対応していない場合は、PCの買い替えを検討して下さい。