Windows10のパソコンを起動すると、「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」ダイアログが表示され、プログラム「SS3Svc32.exe」を実行するか尋ねられることがあります。
ダイアログを消すには「はい」ボタンを押せば良いのですが、この警告はパソコンを起動する度に毎回表示されるケースがあります。
本記事では、Windows10起動時に表示される「SS3Svc32.exe」の概要とダイアログが出ないようにする設定方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
SS3Svc32.exeとは
SS3Svc32.exeは、ASUSが開発した「Sonic Studio3」という音響管理アプリを実行するために必要なプログラムファイルの一部です。
Sonic Studio3は、「サウンドに立体音響効果をかける」「ノイズキャンセリング」などの様々な機能を持ったアプリケーションです。
このアプリケーションは、RealtechHDオーディオドライバーやASUS製マザーボードなどのドライバーパッケージに付属することが多いです。そのため、インストールした覚えがなくてもいつの間にかパソコンにインストールされていることがあります。
SS3Svc32.exeの必要性
SS3Svc32.exeはパソコンの基本的な機能とは関係がないため、機能を使用していない場合はアンインストールしても問題はありません。
また、Sonic Studio3はデフォルトでスタートアップに登録されているため、スタートアップを無効化することで起動しないように設定することもできます。
SS3Svc32.exeのダイアログが出る時の対処法
PC起動時にSS3Svc32.exeのダイアログが出る場合は、次の方法を試してみてください。
対処1: Sonic Studio3をアンインストールする
Sonic Studio3アプリの機能を使用していない場合は、アプリをアンインストールすることでSS3Svc32.exeのダイアログが表示されなくなります。
Sonic Studio3アプリをアンインストールする場合は、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインの「アプリと機能」の一覧から「Sonic Studio 3」の項目を選択します。
- アプリと機能の一覧にSonic Studio 3がない場合は、リストの1番下にある「プログラムと機能」をクリックし、コントロールパネルのプログラムと機能でアンインストールを行なってください。
- 「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- ウィザードが起動したら案内に従ってアンインストールを完了します。
以上の手順でSonic Studio3をアンインストールすることができます。PCを再起動してSS3Svc32.exeのダイアログが表示されなくなったか確認してください。
アンインストールした後でSonic Studio3が必要になった場合は、Microsoft Storeからダウンロードしてください。
Sonic Studio3をアンインストールせずに、SS3Svc32.exeのダイアログの問題を解決した場合は、次の対処方法を試してください。
対処2: スタートアップの登録を解除する
Sonic Studio3の自動起動を無効化することで、パソコン起動直後にSS3Svc32.exeのダイアログが表示されないように設定することができます。
Sonic Studio3のスタートアップを無効化するには、次の手順で設定してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーが開いたら、ウィンドウの左下にある「詳細」をクリックして詳細表示に切り替えます。
- すでに詳細表示になっている場合は手順をスキップしてください
- 「スタートアップ」タブを開きます。
- スタートアップの一覧から「Sonic Studio 3」の項目を右クリックして、「無効化」を選択してください。
以上でSonic Studio3の自動起動を無効化することができます。PCを再起動してSS3Svc32.exeのダイアログが表示されなくなったか確認してください。
対処3: Sonic Studio3を管理者権限で起動する
Sonic Studio3をバックグラウンドで起動した状態にしておきたい場合は、SS3Svc32.exeが常に管理者権限で実行されるよう設定することでダイアログを表示しないようにすることができます。
SS3Svc32.exeを管理者権限で実行するよう設定するには、次の手順で設定してみてください。
- ファイルエクスプローラを開き、以下のフォルダを開きます。
C:\Program Files\ASUSTeKcomputer.Inc\Sonic Suite 3\Foundation\
- 上記のパスにフォルダがない場合は、起動時に表示されるダイアログで「詳細を表示」をクリックし、「プログラムの場所」に表示されているフォルダを代わりに開いてください。
- 「Foundation」フォルダの中から「SS3Svc32.exe」ファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「互換性」タブを開きます。
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
以上でSS3Svc32.exeを管理者権限で実行できるようになります。PCを再起動してSS3Svc32.exeのダイアログが表示されなくなったか確認してください。
対処4: タスクスケジューラの設定を変更する
上記の方法でもダイアログが表示される場合は、タスクスケジューラでパソコン起動時にSS3Svc32.exeが最高権限で自動実行されるよう設定してみてください。
タスクスケジューラの設定を変更するには、具体的には次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」をクリックしてスタートメニューが開いたら、アプリ一覧から「Windows管理ツール」→「タスクスケジューラ」の順に開きます。
- タスクスケジューラウィンドウが開いたら、ウィンドウ左のリストにある「タスクスケジューラライブラリ」フォルダを右クリックして「新しいフォルダ」を選択してください。
- 「新しいフォルダー名の入力」ウィンドウが表示されます。「名前」に「Sonic Studio 3」と入力し、「OK」をクリックします。
- 左のリストに「Sonic Studio 3」フォルダが作成されます。「Sonic Studio 3」フォルダを右クリックし、「タスクの作成」を選択します。
- 「タスクの作成」ウィンドウが開きます。「全般」タブ内にある「名前」に、「Start Sonic Studio 3」と入力します。
- 同じく「全般」タブ内にある、「最上位の特権で実行する」にチェックを入れます。
- 「トリガー」タブを開きます。「新規」ボタンをクリックします。
- 「新しいトリガー」ウィンドウが開きます。「タスクの開始」を「ログオン時」に変更します。最下段にある「有効」にチェックを入れてから、「OK」をクリックします。
- 「操作」タブを開きます。「新規」ボタンをクリックします。
- 「プログラム/スクリプト」の入力欄に、以下のSS3Svc32.exeのパスをと入力します。
"C:\Program Files\ASUSTeKcomputer.Inc\Sonic Suite 3\Foundation\SS3Svc32.exe"
- 前後のダブルクオーテーションも含めて入力してください。
- パスが異なる場合は「参照」ボタンをクリックしてSS3Svc32.exeファイルの場所を手動で選択し、「開く」をクリックしてください。
- 「引数の追加」の入力欄に、以下のコマンドを入力します。
/start SonicStudioSystray /silent
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
タスクスケジューラの設定を変更できたら、パソコンを再起動してダイアログの表示が解決したか確認してください。