動かない!MacのSafariが起動しない・応答しない原因と対処法は?

Macユーザーなら誰でも使ったことのある標準ブラウザの「Safari」。しかし、突然Safariが起動しない・応答なしでフリーズする等のトラブルが起きて困っている方は多いと思います。

本記事では、そんなMacのSafariの起動や動作に関するトラブルについて、主な原因と対処法を紹介します。

ちょっとしたメンテナンスで問題が解決することも多いので、Safariの調子が悪くなってしまっても焦らず落ち着いて対処を行いましょう。

Safariが起動しない・使用中に応答なしになる原因

MacのSafariが起動しなかったり、フリーズ・応答なしが頻発する原因としては、主に以下の3つの原因が考えられます。

まずそれぞれの原因を解説した上で、具体的な対処法を紹介していきます。

OSやSafariアプリのバージョンが古い

Mac OSやSafariアプリのバージョンが最新のものになっていないと不具合が発生することがあります。まずはOSとSafariが最新のものになっているか確認しましょう。

Safariの拡張機能によるトラブル

「Safariを起動することはできるが操作中に止まってしまう」という場合は、拡張機能を確認してみましょう。そういえば最近新しい拡張機能を追加した……など、思い当たるものがあればアンインストールします。

MacOSの不具合

MacOSのアップデートがあった後にSafariが起動できなくなってしまった場合は、OS自体の不具合が考えられます。iCloudの設定を確認して解決しなければOSの修正アップデートを待ちます。

設定情報にエラーや破損がある

設定情報ファイルやキャッシュが破損しているかもしれません。保存されている設定情報を一旦クリアすることで問題が解消することがあります。

OSやSafariアプリのバージョンが古い


まずSafariのバージョンを調べ、もし最新のものになっていなければアップデートを行います。

  1. 画面の上部にあるメニューバーから「アップルメニュー」を開き、「App Store」をクリックします。
  2. 上部のツールバーにある「アップデート」をクリックします。
  3. アップデート利用可能リストに「Safari」、もしくは「ソフトウェアアップデート」があれば右の「アップデートボタン」をクリックします。
  4. アップデートを行う場合は、画面の指示に従ってApple IDなどの必要な情報を入力します。

もし、アップデート項目がなければOSやSafariがすでに最新のものになっていますのでアップデートの必要はありません。そのままApp Storeを終了してください。

しばらく待ち、アップデートが終了したらもう1度Safariを起動して問題が解決したか確認します。まだ症状が直っていないようであれば別の対処法を試します。

Safariの拡張機能によるトラブル


Safariの拡張機能によって不具合が起きている場合、拡張機能を削除することで問題が解消する可能性があります。

  1. Safariを起動し、上部のメニューバーから「Safari」をクリックします。
  2. 表示されたメニューリストから「環境設定」をクリックします。
  3. 「機能拡張」タブを選択します。
  4. 不要な拡張機能を選択し、「アンインストール」ボタンをクリックします。

そもそもSafariを起動できないという場合には、次の「設定情報にエラーや破損がある」の項目の手順で設定ファイルを削除してください。この方法でも拡張機能を削除することができます。

MacOSのアップデートによる不具合

MacOSをアップデート後にSafariが起動しなくなった場合はOSの不具合が考えられます。

過去のトラブルではiCloudの同期機能が原因でSafariが起動しなくなるバグがあったようです。

そのため、一旦設定しているiCloudのSafariの同期をオフにしてみましょう。

Mac - iCloudのSafari同期設定をオフにする

iCloudのSafari同期設定をオフ

  1. 「Appleマーク」→「システム環境設定」を開きます。
  2. 「iCloud」を選択してiCloudの設定画面を開きます。
  3. 「Safari」のチェックをオフにします。

Safariの同期をオフにしたらMacを再起動してから再度Safariを立ち上げてみましょう。

アップデートが原因であることが濃厚で、もし解決しない場合はOSの修正アップデートを待ちましょう。

設定情報にエラーや破損がある

これまでの方法を試しても直らない場合は、一旦Safariに保存されている設定情報を初期化してみましょう。

特にSafariのアイコンをクリックしても起動しないような状態は、設定ファイルの初期化が有効です。

Safariの設定ファイルの初期化手順

Safariは以下の手順で設定ファイルを削除して起動することで、設定を初期化できます。

初期化する際は、あらかじめSafariを終了しておいてください。

1.「Safari」フォルダの削除


まずは、Safariの設定ファイルがあるフォルダを開きます。

  1. Finderを開きます。メニューバーにある「移動」をクリックし、続けて「フォルダへ移動」をクリックします。
  2. 入力欄に「~/Library/」と入力し、「移動」をクリックします。
  3. 表示されたフォルダから「Safari」フォルダを探します。

次に「Safari」フォルダを削除するのですが、万が一必要な情報が消えてしまった時に元に戻せるように、デスクトップなどへコピーして保存しておきましょう。

「Safari」フォルダのコピーが終わったら、「~/Library/」にある「Safariフォルダ」を削除します。

2.「.plist」ファイルの削除


Safariフォルダの削除が終わったら、続いてSafariの「.plist」ファイルを削除します。

  1. Finderのメニューから、同じく「フォルダへ移動」をクリックします。
  2. 今度は入力欄に「~/Library/Preferences」と入力し、「移動」をクリックします。
  3. 表示されたファイルの中から「com.apple.Safari.plist」を探します。
  4. 見つかったら先ほどの「Safari」フォルダの時と同様に、デスクトップなどに「com.apple.Safari.plist」をコピーします。
  5. コピーが済んだら元の場所にあった「com.apple.Safari.plist」を削除します。

3.Safariを起動する


「Safari」フォルダと「com.apple.Safari.plist」ファイルを削除したらSafariを起動します。

起動後、初めてSafariを起動した時と同じ画面が表示されれば成功です。

無事に初期化が終わりSafariの動作も改善したあとは、先ほどデスクトップなどに保存した「Safari」フォルダと「com.apple.Safari.plist」ファイルは削除して構いません。

もし、大切な情報が消えてしまったなど、重大な問題が発生した場合は先ほどデスクトップなどにコピーしたフォルダやファイルを元の場所にコピーし直してください。

それでも直らない場合

Safariが正常に動作していた時のバックアップから復元を行うか、macOSの再インストールを行います。復元や再インストールを行う際は必ず現在の状態のバックアップを取ってから行います。

バックアップからの復元またはOSの再インストールは以下の手順で操作します。

Macの初期化手順

  1. 一旦Macを再起動します。
  2. 電源が入ったらすぐにキーボードで「command + R」キーを押し続けます。ロゴが表示されたらキーを離します。
  3. しばらくするとユーティリティメニューが表示されます。バックアップから復元を行う場合は「Time Machineバックアップから復元」、OSの再インストールを行う場合は「Mac OSを再インストール」を選択します。
  4. 画面の指示に従って操作を進め、必要に応じてApple IDやパスワードを入力します。

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