音楽の管理や視聴にiTunesはとても便利ですが、iTunesに入っている音楽をスマホでも聴きたい!という時には音楽データを転送する方法を考えなくてはなりません。
スマホがiPhoneであればiTunesの標準機能を利用して比較的簡単に音楽を送ることができるのですが、Androidスマホでは他のアプリを利用するなど、入れ方を少し工夫して転送や同期をする必要があります。
本記事では、iTunesのライブラリにある音楽をAndroidスマホに転送する、または同期する方法を3つほど紹介します。目的や好みに合わせて試してみてください。
この記事の内容
方法1:iTunesフォルダから手動でコピーする
まずこちらはUSB接続やSDカードを利用し、パソコンに保存されている音楽ファイルを手動でコピーする方法です。
自動でパソコンと同期するというようなことはできませんが、直感的でわかりやすい方法です。今すぐに音楽ファイルをAndroidに転送したいという時や、特定の数曲のみ転送できれば良いという場合にはこちらの方法がおすすめです。
Windows10
- USBケーブルを使い、Androidスマホをパソコンに接続します。SDカードを使用してファイルを転送する場合はSDカードをパソコンにセットします。
- エクスプローラを開きます。タスクバーにある黄色いフォルダアイコンをクリックするか、ショートカット「Windowsキー+E」を入力します。
- 「ライブラリ」→「ミュージック」→「iTunes」→「iTunes Media」とクリックして階層を辿っていきます。
- 最後の「iTunes Media」フォルダを開くとiTunesライブラリの音楽ファイルが表示されるはずです。もし表示されない場合はこの下にある「音楽ファイルが見つからない場合は」を参照してください。
- コピー(転送)したい音楽ファイルを右クリックし、「コピー」を選択します。
- パソコンでスマホの内部ストレージまたはSDカードを表示し、右クリック→「貼り付け」で音楽ファイルをコピーします。スマホの内部ストレージやSDカードを表示するには、エクスプローラ左側のサイドバーからスマホの名前やSDカード名を探してクリックしてください。
Mac
- USBケーブルでAndroidスマホをMacに接続します。SDカードを使用する場合はSDカードをMacにセットします。
- Finderを開きます。
- サイドバーにある「ミュージック」をクリックし、「iTunes」→「iTunes Media」とクリックして進みます。
- ライブラリに音楽が保存されている場合はここに音楽ファイルが保存されているはずです。転送したいファイルを選択し、コピーします。
- MacでAndroidの内部ストレージまたはSDカードのストレージを表示し、コピーした音楽ファイルを「貼り付け」します。
Mac上でAndroidスマホの内部ストレージを操作するにはAndroid File Transferというアプリが必要ですのでご注意ください。Android File Transferは次のリンク先からダウンロードできます。
音楽ファイルが見つからない場合は
- ライブラリ保存先が変更されている可能性があります。iTunesの上部メニューから「編集」→「環境設定」→「詳細」とクリックして進み、「iTunes Mediaフォルダの場所」に指定されているフォルダを確認してみてください。
- または次の手順で操作すると楽曲ごとの保存先フォルダを確認することができます。
- iTunes上でライブラリを表示します。
- 楽曲名の上で右クリックし、「アルバムの情報」をクリックします。
- 「ファイル」タブを開きます。
- 「場所」の項目を確認し、エクスプローラまたはFinderで表示されているフォルダを確認します。
方法2:Google Play Musicと同期させる
Google Play MusicではiTunesとライブラリを同期することが可能です。
Google Play Musicで音楽の聴き放題サービスなど、すべての機能を利用するには定額制のプランに加入する必要がありますが、iTunesにあるライブラリをGoogle Play Musicと同期し、Androidスマホでも音楽を聞けるようにするという目的のみであれば標準版(無料版)で問題ありません。
Google Play Musicに登録し、iTunesのライブラリを同期するには次の手順で操作します。
- パソコンから『Google Play Musicの公式ページ』にアクセスします。
- Googleアカウントにサインインしていなければ右上の「サインイン」ボタンをクリックし、Androidスマホで利用しているGoogleアカウントでサインインします。
- 今回は無料版で登録を行います。ページ中央にある「利用しない」ボタンをクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 地域確認のため、クレジットカードを登録します。「カードを追加」をクリックし、お持ちのクレジットカードの登録手続きを行ってください。無料版では料金が請求されることはありません。
登録が完了したらMusic Managerをインストールし、iTunesライブラリに保存されている音楽をアップロードします。
- 『Music Managerダウンロードページ』へアクセスし、「Music Managerをダウンロード」をクリックします。
- インストーラのダウンロードが完了したらインストーラを起動します。
- Googleアカウントにログインするよう求められるので、Google Play Music登録時と同じアカウントでログインします。
- ログインが完了したら、次の画面で「iTunes」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
- 次の画面でスキャンが開始されます。楽曲数を確認し、「次へ」をクリックします。チェックボックスは基本的に初期設定のままで問題ありませんが、曲数が多くアップロードに時間がかかりそうな場合や、iTunesのライブラリが50000曲を超える場合は「プレイリストでアップロードする曲を選択する」を選んでください。
- 自動アップロードの設定を行います。自動同期を有効にするため、「はい」をクリックします。
- アップロードが開始されます。アップロードが完了するまでしばらく待ちます。アップロードの間でもiTunesやGoogle Play Musicで音楽を聞いたりパソコンで別の作業を行ったりすることができます。
アップロードが完了したらあとはAndroidスマホでGoogle Play Musicアプリを起動し、Googleアカウントでサインインするだけです。
Google Play MusicアプリはAndroidスマホには最初からインストールされていることが多いですが、もしインストールされていない場合はアプリをPlayストアからインストールしてください。
方法3:iCloudミュージックライブラリを利用する
最後はiCloudミュージックライブラリという音楽専用のクラウドストレージを利用する方法です。こちらの方法は定額制のApple Musicというサービスに加入する必要があります。
Apple Music
有料ではあるものの、iCloudミュージックライブラリが利用できるだけでなく聴き放題サービスなども含まれているため、このようなサービスに興味があるのであればiCloudミュージックライブラリを利用するのもおすすめです。
iCloudミュージックライブラリを利用しiTunes内の音楽を同期するには次の手順で操作します。
- Apple Musicに加入していなければ『Apple Music公式ページ』から登録を行います。
- Apple Musicへの登録が完了したらiTunesの設定を行います。iTunesの上部メニューから「編集」→「環境設定」を選択します。
- 「一般」タブにある「Apple Musicを表示」と「iCloudミュージックライブラリ」のチェックを両方入れます。
- OKをクリックし設定を保存します。
- 最後にAndroidスマホを操作し、次のリンク先から『Apple Music - Playストア』Apple Musicアプリをインストールしてください。
- AndroidでApple Musicアプリを起動して、パソコン(Mac)と同じApple IDでサインインします。
- 自動で音楽ファイルの同期が開始されます。
以上が、iTunesから音楽ファイルをAndroidのスマホやタブレットへ転送する方法です。
iTunes以外からAndroidへ曲を入れる方法も知りたい方は、次のページを参考にしてください。