Windows10のパソコンが重い時に、タスクマネージャーを見るとCPUを大量に使用している「Windows Modules Installer Worker(Tiworker.exe)」のプロセス。何のプロセスで、停止していいのか気になりますよね。
そこで今回は、「Windows Modules Installer Worker」の正体と
重い場合の対処方法について紹介します。
この記事の内容
Windows Modules Installer Workerとは
Windows Modules Installer Worker(Tiworker.exe)は、Windows8/8.1及びWindows10で自動的に動作するWindowsUpdate関連のプロセスです。
マイクロソフトから毎月定期的に配信されるWindowsのパッチを適用するためのプログラムである、WindowsUpdateにおける一番最後の処理で利用されるプロセスです。
WindowsUpdateの処理の中で不要となったファイルを削除したり、WindowsUpdateが正常に終了したかどうかの整合性を確認するために利用される非常に重要なプロセスです。
ロースペックPCには処理が重い
Windows Modules Installer Workerプロセスは、処理が非常に重たいことで有名です。
パソコンのスペックによって異なるために一概には言えませんが、Corei3やCeleron・PentiumといったエントリークラスのCPUを利用しているパソコンの場合は、このプロセスによってCPUやHDDアクセスの使用率が100%に張り付いてしまうケースがあります。
結果として、エクセルやワード・ブラウザなどのソフトを利用することができず、パソコンの動作を重くする原因となります。
非常に重要な処理をするプロセスである一方で、非常に処理が重たいプロセスであるといった性質を持っています。
停止しても大丈夫?
インターネットに接続されている環境でWindowsを使っていくためには、セキュリティ上の観点から必ずWindowsUpdateを定期的に実施する必要があります。
WindowsUpdateを実施せずに放置したまま古い状態で使っていると、悪意のあるWEBサイト等を閲覧してしまった際に、Windowsの脆弱性を利用してパソコン上に意図しないソフトウェアを導入され、パソコンの中身を見られてしまったり、パソコンを乗っ取られて犯罪に利用されてしまったりと様々なリスクが発生します。
そのため、WindowsUpdateを実施するために必要なプロセスであるWindows Modules Installer Workerプロセスを停止するという選択肢は考えられません。
停止方法
Windows Modules Installer Workerを単純に停止することは推奨できません。
しかし、次のような対処をすることでWindowsUpdate及びWindows Modules Installer Workeプロセスとうまく付き合っていくことができます。
対処1.WindowsUpdateを停止させる(Windows Update Blockerを導入する)
Windows10では基本的に自動でWindowsUpdateが実行されてしまいます。そこで、WindowsUpdateを意図的に停止させることができるWindows Update Blockerを導入することでWindowsUpdateのタイミングを自分で操作することが可能になります。
例えば、夜寝る前にWindowsUpdateを実行させて、朝起きる頃にはWindows Modules Installer Workerプロセスを含めて完了している状態にすることができます。
Windows Update Blockerは以下のサイトからダウンロードすることができます。
ダウンロードするためには、『Windows Update Blockerのダウンロードページ』の下部にある白い四角のDownloadボタンをクリックしてください。Windows Update Blockerの導入は、ダウンロードしたZIPファイルを解凍するだけなので非常にお手軽に導入することができます。
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Windows Update Blockerでアップデートを停止する手順
Windows Update Blockerを利用してWindowsUpdateを停止する場合は以下の手順です。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する
- 解凍した中にあるWub.exeを実行する
- 「サービスを無効にする」及び「サービスの設定を保護」を選択して「今すぐ適用」をクリック
WindowsUpdateを手動で実行する手順
Windows Update Blocker を利用してWindowsUpdateを手動で実行する場合は以下の手順です。
夜寝る前などに実施すると朝には完了しています。マイクロソフトは毎月第2水曜日に更新プログラムの配信を行っているため、最低でも月一回の実施をオススメします。
- 解凍したファイルの中にあるWub.exeを実行します。
- 「サービスを有効にする」及び「サービスの設定を保護」を選択して「今すぐ適用」をクリックします。
- 画面左下の「スタートボタン」をクリックします。
- 歯車マークの「設定」アイコンをクリックします。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
対処2.Windows Updateのアクティブ時間を設定する
Windows10ではWindowsUpdateの機能が大幅に強化されています。アクティブ時間の機能もその一つです。アクティブ時間を設定すると、予め設定したアクティブ時間内にはWindowsUpdateの再起動をすることがなくなります。
そのため、パソコンを利用する時間をアクティブ時間と設定することで、通常パソコンを利用しない時間にWindowsUpdateの再起動が自動的にスケジューリングされます。
この設定により、パソコン利用中にWindowsUpdateが実行されてWindows Modules Installer Workerプロセスのせいで作業ができなくなるといったことを回避することが可能になります。
アクティブ時間の設定方法は以下のマイクロソフトのサイトを参照して設定ください。
プロセスが終わらない・止まらない時の対処法
Windows Modules Installer WorkerプロセスはWindowsUpdateの処理の中でも非常に重要なプロセスであるため、自身のタイミングで手動で停止させることは好ましくありません。
長時間待たされても、自動的に終了することを待つのが基本です。万が一、手動で停止させてしまった場合は、最悪Windowsのアップデートに失敗し、WindowsのOSが破損してしまう恐れもあります。
しかし、何らかの理由によって、どうしてもすぐに止める必要がある場合は、以下の手順で停止することが可能です。
- キーボードのCTL+SHIFT+ESCを押下してタスクマネージャを起動します。
- プロセス一覧の中から「Windows Modules Installer Worker」をクリックします。
- タスクマネージャの右下にある「タスクの終了」をクリックします。
※Windows Modules Installer Workerの手動停止は非常にリスクが伴います。