Excel2016/2019を使用していると突然「動作を停止しました」というエラーが表示されてアプリが終了してしまうことがあります。
他のアプリの影響もあるためクラッシュを完全に防ぐことは難しいですが、Excelの起動直後や特定の操作を行った時に毎回同じエラーが発生するようであれば、原因はExcelアプリ本体か操作しているExcelファイルのどちらかにあると考えられます。
本記事では、Excelで「動作を停止しました」のエラーが出て勝手に落ちてしまう時の対処法について紹介します。
この記事の内容
対処1: WindowsとExcelを最新版にアップデートする
まずはWindowsアップデートを確認します。Windowsアップデートの確認方法及び更新手順についてはMicrosoft公式のサポート情報をご確認ください。
また、Excelアプリのバージョンが最新版になっているかどうかもご確認ください。設定を変更していない限りアップデートは自動で行われるはずですが、何らかの要因でアップデートが正しく行われていない可能性が考えられます。Excelのバージョン確認及びアップデート手順については次のリンク先をご確認ください。
対処2: Excelのリペア機能を使う
Excelのアプリ本体に問題がある可能性があります。Excelアプリ本体に付属している修復機能を使ってアプリ本体に異常がないか確認します。
- スタートボタンを右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- アプリ一覧から「Microsoft Office」または「Microsoft Excel」の項目を探してクリックします。
- アプリ名はバージョンやOffice製品の購入形式により異なります
- アプリ名をクリックすると操作ボタンが表示されます。「変更」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御画面が表示された場合は「はい」をクリックします。
- 修復ガイドポップアップが表示されたら「クイック修復」を選択して「修復」を実行します。
- アプリの修復が開始されます。完了までしばらく待ちます。
問題がなければそのまま修復機能を終了します。また問題が発見された場合は自動で修復されるので、修復機能を終了してトラブルが解決したか確認します。
もし修復に失敗する場合はもう1度修復機能を開いて「オンライン修復」を実行するか、Excelアプリ本体を再インストールしてみてください。
対処3: Excelをセーフモードで起動する
トラブルの原因によってはExcelをセーフモードで起動するとエラーやクラッシュが発生しなくなることがあります。次の手順でセーフブートを試してみてください。
- スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが表示されたら、テキスト入力欄に次の文字列を入力して「OK」をクリックします。
excel /safe
- 正しくコマンドが入力されれば、画面の上部に「セーフモード」と表示された状態でアプリが起動します。
もしセーフモードでトラブルが起きなくなった場合はアドインやブックに含まれているマクロ、ブック内のデータエラーが問題の原因になっていることが考えられます。
アドインの削除やマクロの停止、各種データの確認を行ってください。また、対処④の方法も試してみてください。
上記のコマンドでExcelが起動できない場合はExcelを再インストールしてください。
対処4: ブックの修復を行う
Excelのブックファイル自体に問題がある可能性があります。次の手順でブックの修復を行ってみてください。
- Excelアプリを起動します。
- メニューリストから「開く」を選んでクリックします。
- 「参照」をクリックします。
- 操作中にクラッシュの発生したExcelファイルを探し、クリックで選択します。
- 右下の「開く」ボタンの右側にある矢印アイコンをクリックします。
- 操作メニューが表示されたら「開いて修復する」を選択します。
- 確認メッセージが表示されたら「修復」をクリックします。
ファイルを問題なく開くことができ、また問題も解決されたようであればファイルを保存します。
対処5: データを新しいブックにコピーする
ファイルに何らかのエラー情報が含まれているかもしれません。データ部分のみをコピーし、ファイルを作り直してみましょう。
ファイルを開くことはできるがファイルを操作している途中でクラッシュしてしまうという場合にはこちらの方法を試してみてください。
- 問題があると思われるExcelファイルを開きます。
- 画面下部を確認し、シートが複数ある場合はすべてのシートを選択状態にします。すべてのシートを選択するには、Shiftキーを押したまま左端のシートと右端のシートを順番にクリックします。
- シートが選択されたらシート名を右クリックします。メニューが表示されたら「シートを移動またはコピー」を選択します。
- 「移動先ブック名」の設定を「(新しいブック)」に変更します。
- 「コピーを作成する」にチェックを入れます。
- 「OK」をクリックします。
- 新しいファイルが作成され、元のファイルのデータがコピーされます。
- 正しくコピーが行われたことを確認したらファイルを保存します。「ファイル」→「名前をつけて保存」を選択し、「(元のファイル名)_コピー.xlsx」などのわかりやすい名前を付けて保存します。
- コピー後のファイルを開き直し、問題が解決されたか確認します。
解決しない時は
- ファイルのサイズが大きすぎるとクラッシュなどの不具合の原因になることがあります。
- インターネットから入手したファイルが開けない場合は元のファイルに問題がある可能性があります。ファイルの作成者に問い合わせてみてください。
- 『Googleスプレッドシート』や『OpenOffice』などのExcel以外のスプレッドシートアプリの利用も検討してみてください。