Windows10のPCでDドライブが表示されない・消えた時の原因と対処法

Windows10のパソコンで、エクスプローラからPCを開いてもCドライブはあるのに、Dドライブがないケースがあります。

本記事では、Windows10のPCでDドライブが表示されない・消えてしまったといった事象に対する原因と対処を記載していきます。

Dドライブとは

Dドライブは、Windowsの追加のHDDやSSDなどの記憶媒体のことを指し、一般的にサブ用の記憶領域として使われます。

Windows10でコンピュータを開くと、そのコンピュータに接続されているドライブの一覧を確認することが出来ます。各ドライブにはアルファベットの一文字が割り振られており、Windowsはこのアルファベットでドライブを識別します。このアルファベットはドライブレターというWindows独自の考え方です。

WindowsOSでは予め予約されているドライブレターがあります。AおよびBは昔主流だった記憶媒体であるフロッピーディスクドライブ用、CドライブはWindowsOSが入っているシステム用となっています。D以降はその他のドライブに順番に割り振られることになります。USBドライブ・ディスクドライブ・追加のHDDやSSD等々さまざまな機器にドライブレターが自動的に割り振られます。

考えられる原因

Dドライブが表示されない・消えてしまったという事象の原因で、主に考えられる原因は次の3つです。

  • パソコンやドライブのハードウェアに問題が発生している
  • Windows10側のOSに問題が生じている
  • 接続しているドライブの内容に問題が生じている

以下からは具体的な原因とその対処法について記載していきます。

対処1:Windowsを再起動する

WindowsOSは長時間再起動せずに利用すると、不安定になることがあります。この症状によって一時的にドライブが利用できなくなってしまうことがあります。

そのため、WindowsOSを再起動してメモリや一時ファイルの状態をきれいな状態にします。Windows10の場合では標準で高速再起動の機能が有効になっています。

高速再起動ではメモリの状態を保存して再起動してしまうため、初期のきれいな状態に戻すことが出来ません。

そのため、以下の手順を利用して高速再起動ではなく、完全な再起動を実施してください。再起動する際は、不要なUSB機器は外して最小限の状態で実施してください。

  1. Shiftキーを押下しながら再起動ボタンをクリックします。
  2. オプションの選択画面で「PCの電源を切る」をクリックします。
  3. 電源ボタンを押してパソコンの電源を投入します。

対処2:ディスクの接続状況を確認する

Windows10で認識されているドライブは全てWindows10の管理機能である「ディスクの管理」の機能から確認することが出来ます。

Windows10のコンピュータにDドライブが表示されていない状況でも、Windows10がドライブを認識していれば、このディスクの管理に表示されます。

もし、ディスクの管理にてDドライブとなるドライブが表示されていない場合は、パソコンやドライブのハードウェア的な問題が考えられます。

ディスクの管理は以下の手順で表示することが可能です。

  1. 画面左下のWindowsマークのスタートボタンを右クリックします。
  2. ディスクの管理を表示します。
  3. 表示されたディスクの管理画面の下側にDドライブとなるデバイスが表示されているかを確認します。

もし、Dドライブとなるデバイスが表示されていない場合は、以下の手順でドライブの再スキャンを実施してみてください。

  1. ディスクの管理上部にある操作をクリックする
  2. ディスクの再スキャンをクリックする

Dドライブとなるデバイスが表示されている場合は、それぞれ以下の手順で対処をすることができます。

未割当と表示されている場合

※本手順はディスクのフォーマットを行うので中身は消去されます。

  1. 未割当と記載されているところを右クリックして「新しいシンプルボリューム」をクリックします。
  2. 完了ボタンが表示されるまで「次へ」をクリックします。
  3. 最後に「完了」をクリックします。

ドライブレターが割り当てられていない場合

(Dドライブとなる領域にDまたはドライブレターの表記がない)

  1. Dドライブとする領域を右クリックしてドライブ文字とパスの変更をクリックします。
  2. 追加をクリックします。
  3. プルダウンからDを選択してOKをクリックします。

対処3:ハードウェア的な接続を見直す

対処2にてDドライブとなるべきデバイスがディスクの管理に表示されていなかった場合は、パソコン側もしくはDドライブとなるはずのドライブ側のハードウェア的な問題が濃厚になります。

内蔵タイプのドライブの場合

パソコンを分解して中身のマザーボードとドライブの接続に問題がないかを確認します。

接続に問題がない場合は、SATA接続の場合はマザーボードの他のSATAポートに接続を変えて認識するかどうかを試します。

SATAポートを変えても認識しない場合

SATAポートを変えても認識しない場合は、SATAをUSBに変換するケーブルを利用してドライブをUSB接続します。

USB経由でも認識しない場合は、ドライブの故障が考えられます。

ハードウェアが故障してしまっているドライブは、中身のデータを取り出す必要があります。様々な手段がありますが、最も簡単な方法は2通りです。

  1. 別の異なるPCへ対象のドライブを接続して認識したらデータを別のドライブへ退避します。
  2. LinuxなどのWindowsとは異なるOSをブートして対象のドライブを接続して認識したら別のドライブへ退避します。

いずれの方法も、パソコンの専門的な知識が必要となります。自分で対処できない場合は、データ復旧の専門の業者に依頼しましょう。

USBタイプのドライブの場合

Dドライブが、USBタイプのドライブに割り当てられている場合は、通常利用しているUSBポートとは異なるUSBポートへ接続しなおして認識するかどうかを確認します。

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