PC版Chromeでパスワードが自動入力されない時の対処法 – Windows/Mac

GoogleChromeには、ログイン画面などのフォームに入力したパスワードを記憶して、次回から自動入力する機能があります。

通常は初回の入力時にパスワードを保存するだけで自動入力されるようになりますが、パスワードを保存しても自動入力されないケースがあります。また、同じGoogleアカウントを使用している端末で自動入力されないケースもあります。

本記事では、PC版のChromeでパスワードを自動入力できない時の対処方法について詳しく紹介します。対処内容は、WindowsとMacを想定しています。

対処1: 自動入力の設定を有効にする

Chromeの自動入力の設定が無効になっていることが原因で、パスワードなどが自動入力されないケースが考えられます。

そのため、Chromeの設定を確認して、自動入力が無効になっている場合は有効に変更してください。Chromeの自動入力の設定を有効にするには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Google Chrome」を起動します。
  2. 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を選択します。
  3. 左ペインから「自動入力」を選択します。
    • 項目が表示されない場合は、左上の「3本線アイコン」をクリックしてください。
  4. 右ペインの「パスワード」をクリックします。
  5. 「パスワードを保存できるようにする」と「自動ログイン」のスイッチを「オン」に変更します。

以上の設定で、Chromeで保存したパスワードが自動入力されるようになります。設定を変更できたら、ログイン時のパスワードを保存して自動入力されるようになったか確認してください。

対処2: Chromeを最新版にアップデートする

Chromeのバージョンが古く不具合があることが原因で、保存したパスワードが自動入力されないケースが考えられます。

Chromeの不具合は新しいアップデートによって修正されるため、Chromeを最新バージョンにアップデートしてみてください。Chromeを最新バージョンにアップデートするには、以下の手順で操作します。

  1. 「Google Chrome」を起動します。
  2. 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックします。
  3. 「ヘルプ」→「Google Chromeについて」をクリックします。
  4. アップデートのチェックが自動で開始します。アップデートが見つかった場合は、インストールを実行してください。

Chromeを最新バージョンにアップデートできたら、パスワードが自動入力されるようになったか確認してください。「Chromeは最新の状態です」と表示される場合は既に最新バージョンのため次の対処方法に進んでください。

対処3: パスワードの同期を有効にする

Chromeのパスワードの同期が無効になっていることが原因で、別の端末で保存したはずのパスワードが自動入力されないケースが考えられます。

そのため、Chromeのパスワードの同期設定を確認して、無効になっている場合は有効にしてみてください。パスワードの同期を有効にするには、以下の手順で操作します。

  1. 「Google Chrome」を起動します。
  2. 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を選択します。
  3. 左ペインの「Googleの設定」を選択します。
    • 項目が表示されない場合は、左上の「3本線アイコン」をクリックしてください。
  4. 右ペインから「同期とGoogleサービス」をクリックします。
  5. 「同期する内容の管理」をクリックします。
  6. 「すべてを同期する」を選択していることを確認します。
    • 同期をカスタマイズしている場合は、「パスワード」のスイッチが「オン」になっていることを確認してください。

以上の設定で、同じGoogleアカウントを使用しているデバイス同士でパスワードが同期されるようになります。同期を有効にできたら、再度ログイン画面等を開いてパスワードが自動入力されるようになったか確認してください。

対処4: 全ての拡張機能を無効化する

Chromeにインストールしている拡張機能が影響して、パスワードが自動入力されないケースが考えられます。

そのため、拡張機能をインストールしている場合は、全ての機能を無効にした状態で問題が解決しないか確認してください。

Chromeの拡張機能を全て無効にするには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Chrome」を起動します。
  2. 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックします。
  3. 「その他のツール」→「拡張機能」を選択します。
  4. インストール済みの拡張機能が表示されるので、すべての拡張機能の右下のスイッチを「オフ」に切り替えます。

以上の手順で、Chromeの全ての拡張機能を無効にすることができます。拡張機能を無効にできたら、Chromeを再起動してパスワードが自動入力されるようになったか確認してください。

拡張機能を無効にした状態で自動入力が正常に動作する場合は、いずれかの拡張機能に原因があると判断できます。

そのため、拡張機能を1つずつオンに戻して、問題のある機能を特定してください。問題の機能が見つかったら、その機能をオフにするか、アンインストールしてください。

対処5: Chromeの一時データをクリアする

Chromeのキャッシュデータ、またはサイトデータなどに問題があることが原因で、パスワードの自動入力が正しく機能しないケースが考えられます。

そのため、Chromeの一時データを一度クリアすることで問題が解決する可能性があります。Chromeの一時データを削除するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Chrome」を起動します。
  2. 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」の順にクリックします。
  3. 「詳細設定」タブを開きます。
  4. 期間を「全期間」に変更して、「閲覧履歴」、「Cookieと他のサイトデータ」、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
  5. 「データを削除」をクリックします。

以上の手順で、Chromeの一時データを削除することができます。削除が完了したら、Chromeを再起動してパスワードが自動入力できるようになったか試してみてください。

対処6: 保存しないオプションを解除する

自動入力するサイトがパスワードを保存しないサイトとして登録されていることが原因で、Chromeの自動入力が機能しないケースが考えられます。

そのため、パスワードを保存しないサイトを確認して、登録がある場合は解除してください。サイトのパスワードを保存しないオプションを解除するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Google Chrome」を起動します。
  2. 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を選択します。
  3. 左ペインから「自動入力」を選択します。
    • 項目が表示されない場合は、左上の「3本線アイコン」をクリックしてください。
  4. 右ペインの「パスワード」をクリックします。
  5. 「常に保存しない」の一覧に、「自動入力されないサイトのURL」がある場合は「×アイコン」をクリックして解除します。

サイトのパスワードを保存しないオプションを解除できたら、パスワードを保存してから自動入力されるようになったか確認してください。

対処7: ユーザープロファイルをリセットする

Chromeのユーザープロファイルが破損していることが原因で、パスワードが自動入力されない不具合が発生するケースが考えられます。

そのため、ユーザープロファイルをリセットして問題が解決しないか確認してみてください。Chromeのユーザープロファイルをリセットするには、以下の手順で操作します。

  • Windowsの場合:
    1. 「Chrome」を起動している場合は完全に閉じます。
    2. エクスプローラーを起動して、アドレスバーに以下のパスを入力して移動します。
      %LOCALAPPDATA%\Google\Chrome
    3. 「User Data」フォルダを右クリックして「削除」します。
  • Macの場合:
    1. 「Chrome」を起動している場合は完全に閉じます。
    2. Finderを起動して、上部メニューの「移動」→「フォルダへ移動」を選択します。
    3. 以下のパスを入力して「移動」をクリックします。
      ~/Library/Application Support/Google/Chrome/
    4. 「Default」フォルダを右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。

上記の手順でユーザープロファイルをリセットできたら、Chromeを起動してGoogleアカウントの設定を行ってください。アカウントの設定ができたら、パスワードが自動入力されるようになったか確認してください。

対処8: Chromeの設定をリセットする

ここまでの対処法を試してもChromeでパスワードの自動入力が正常に動作しない場合は、Chromeをリセットすることを検討してください。

この作業を行うと、全てのChromeのすべての設定が初期状態に戻ります。Chromeの設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Chrome」を起動します。
  2. 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を選択します。
  3. 左ペインの「詳細設定」をクリックします。
    • 項目が表示されない場合は、左上の「3本線アイコン」をクリックしてください。
  4. 「リセットとクリーンアップ(または設定のリセット)」をクリックします。
  5. 「設定を元の既定値に戻す」をクリックします。
  6. 「設定のリセット」をクリックします。

Chromeの設定をリセットできたら、Chromeを起動してアカウント等の初期設定を行ってください。設定ができたら、パスワードの自動入力が機能するようになったか確認してください。

対処9: パスワードの拡張機能を使用する

Chromeには、パスワードを管理して自動入力するサードパーティの拡張機能がいくつか提供されています。

そのため、標準のパスワードの自動入力が機能しない場合は、代わりに上記のようなサードパーティの拡張機能を使用することもできます。

拡張機能を使用するには、Chromeウェブストアから機能をインストールして必要な設定を行ってください。機能を利用する方法は、拡張機能によって異なるためヘルプページ等を参考にしてください。

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