MacBookやiMacなどのMacがインターネット接続に繋がらない際に環境設定のネットワークを確認すると、「自己割り当てIPアドレスが設定されているためインターネットに接続できません」のエラーが表示されていることがあります。
このエラーはWi-Fiまたは有線LANの接続時にIPアドレスが正しく取得できていない際に発生し、エラーを解決しないとインターネットに繋がりません。
本記事では、Macが自己割り当てIPアドレスでインターネットに繋がらない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: ネットワーク設定をリセットする
Macのネットワーク設定に問題が起きていることが原因で、自己割り当てIPアドレスのエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、Macのネットワーク設定をリセットすることで、エラーが解決する可能性があります。Macのネットワーク設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「Finder」を開きます。
- 上部のメニューで「移動」→「フォルダへ移動」を選択します。
- 以下のアドレスを入力してEnterキーを押します。
/Library/Preferences/SystemConfiguration/
- 以下のファイルを右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択し削除します。
- com.apple.airport.preferences.plist
- com.apple.network.identification.plist
- Networkinterface.plist
- preferences.plist
- 「Appleマーク」→「再起動」を選択して、Macを再起動します。
以上の手順で、Macのネットワーク設定をリセットできます。ネットワーク設定をリセットできたら、Wi-Fiまたは有線LANに接続して自己割り当てIPアドレスのエラーが解決したか確認してください。
対処2: ネットワークのDHCPリースを更新する
ネットワークのDHCPリースが古いことが原因で、Wi-Fiまたは有線LANに自己割り当てIPアドレスのエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、ネットワークのDHCPリースを更新することで、エラーが解決する可能性があります。DHCPリースを更新するには、以下の手順で操作してください。
- 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
- 「ネットワーク」をクリックします。
- 左ペインで「接続中のネットワーク(Wi-Fiなど)」を選択して、右ペインの「詳細」をクリックします。
- 「TCP/IP」のタブを開いて、「DHCPリースを更新」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
以上の手順で、DHCPリースを更新することができます。DHCPリースを更新できたら、自己割り当てIPアドレスのエラーが解決したか確認してください。
対処3: 新しいネットワーク環境を作成する
ネットワーク環境の設定に問題が起きていることが原因で、DHCPリースが正しく更新されず自己割り当てIPアドレスのエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、新しいネットワーク環境を作成して、DHCPリースを更新することでエラーが解決する可能性があります。具体的には以下の手順で操作してください。
- 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
- 「ネットワーク」をクリックします。
- 「ネットワーク環境」のセレクトボックスをクリックして「ネットワーク環境を編集」を選択します。
- 「+アイコン」をクリックして、「ネットワーク名(テストなど)」を入力して「完了」をクリックします。
- 左ペインで「接続中のネットワーク(Wi-Fiなど)」を選択して、右ペインの「詳細」をクリックします。
- 「TCP/IP」のタブを開いて、「DHCPリースを更新」をクリックします。
- DHCPリースを更新の確認ポップアップが表示されたら、「適用」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
新しいネットワーク環境を作成してDHCPリースを更新できたら、自己割り当てIPアドレスのエラーが解決したか確認してください。
対処4: ネットワークのサービスの順序を変更する
ネットワークのサービスの順序に問題があることが原因で、自己割り当てIPアドレスのエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、ネットワークのサービスの順序の設定を変更することで、エラーが解決する可能性があります。ネットワークのサービスの順序を変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
- 「ネットワーク」をクリックします。
- 左ペインのネットワーク一覧の下にある「メニュー(3点アイコン)」をクリックして、「サービスの順序を設定」を選択します。
- 「接続中のネットワーク(Wi-Fiなど)」をドラッグして一番上に移動し、「OK」をクリックします。
ネットワークのサービスの順序を変更できたら、自己割り当てIPアドレスのエラーが解決してインターネットに正しく接続されたことを確認してください。
対処5: ファイアウォールの設定をリセットする
Macのファイアウォールの設定に問題が起きていることが原因で、接続中のネットワークに自己割り当てIPアドレスのエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、ファイアウォールの設定をリセットして、エラーが解決しないか確認してみてください。ファイアウォールの設定をリセットするには、以下の手順で操作します。
- 「Finder」を開きます。
- 上部のメニューで「移動」→「フォルダへ移動」を選択します。
- 以下のアドレスを入力してEnterキーを押します。
/Library/Preferences/
- 「com.apple.alf.plist」を右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。
- 「Appleマーク」→「再起動」を選択して、Macを再起動します。
以上の手順で、ファイアウォールの設定をリセットできます。設定をリセットできたら、自己割り当てIPアドレスのエラーが解決したか確認してください。
対処6: ネットワークのDNSサーバーを変更する
接続しているDNSサーバーに問題が起きていることが原因で、自己割り当てIPアドレスのエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、ネットワークのDNSサーバーをパブリックDNSなどに変更することで、エラーが解決する可能性があります。DNSサーバーを変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
- 「ネットワーク」をクリックします。
- 「接続中のネットワーク」を選択した状態で、「詳細」をクリックします。
- 上部に表示されるタブの中から「DNS」をクリックします。
- 左下にある「+」ボタンをクリックします。
- DNSサーバのリストにGoogleのパブリックDNSの値「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力して追加します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
DNSサーバーの設定を変更できたら、接続中のネットワークの自己割り当てIPアドレスのエラーが解決したか確認してください。
対処7: モデム・ルーターを再起動する
モデムまたはルーターに問題が起きていることが原因で、自己割り当てIPアドレスのエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、モデムとルーターの電源を一度切って再起動することで、エラーが解決する可能性があります。モデム・ルーターを再起動するには、電源プラグを抜いて数秒待ってから、再度電源プラグを接続してください。
モデムとルーターを再起動できたら、Wi-Fiまたは有線LANに再接続して自己割り当てIPアドレスのエラーが解決したか確認してください。