Macのアプリでファイルを開く際に「フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています」のポップアップが表示されることがあります。
このポップアップは、書類、デスクトップ、ダウンロードなどのフォルダやネットワークボリューム、リムーバブルメディアなどのドライブ内のファイルを開く際に出る場合があります。
本記事では、Macで「フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています」のポップアップが出る時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
ファイルアクセスの確認ポップアップが出る理由
「フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています」のポップアップは、アプリがユーザーの特定のフォルダやファイルにアクセスしようとする際に、データを安全に保つためのセキュリティ機能として表示されます。
- ポップアップのメッセージ:
- "アプリ名"から"フォルダ名"フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています。
このセキュリティ機能はmacOS Mojave 10.14以降で搭載され、ユーザーはこのポップアップを通じて、どのアプリケーションが自分のデータにアクセスできるかを把握し、必要に応じて許可または拒否することができます。
macOS 10.15 Catalina以降ではセキュリティルールが厳しくなり、以下のフォルダがセキュリティ対象として新たに追加されました。
- 書類
- デスクトップ
- ダウンロード
- iCloud Drive
- ネットワークボリューム
- リムーバブルメディア
上記のフォルダにアプリが初めてアクセスする際はポップアップの承認が必要になります。
対処1: 許可ボタンを押す
「フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています」のポップアップは、特定のアプリケーションが初めて特定のファイルやフォルダへのアクセスを要求するときに表示されます。
使用しているアプリが信頼できる場合は、ポップアップの「許可」ボタンをクリックすることでアプリは指定されたファイルやフォルダにアクセスできるようになります。
ユーザーが一度許可を与えるとそのアプリのセキュリティ情報は保存されるため、同じフォルダへ再度アクセスする際はポップアップは表示されなくなります。
対処2: ファイルとフォルダの許可設定を変更する
「フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています」のポップアップで誤って「許可しない」を選択してしまった場合は、システム設定のプライバシーとセキュリティの項目からアプリの許可設定を変更できます。
アプリのファイルとフォルダへのアクセスの許可設定を確認して変更するには、以下の手順で操作してください。
- メニューバーの「Appleマーク」をクリックして「システム設定(システム環境設定)」を選択します。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択します。
- 「ファイルとフォルダ」を選択します。
- アプリ一覧で、アクセスの許可設定を確認したいアプリをクリックして展開します。
- 各フォルダのスイッチの状態を確認して、必要に応じて「オン」に切り替えます。
- アプリを起動していた場合は、「終了して再度開く」をクリックして設定を反映します。
以上の手順で、アプリのファイルとフォルダへのアクセスの許可設定を変更できます。アクセスの許可設定を変更できたら、ポップアップが表示されずアプリが正常にフォルダにアクセスできるようになったか確認してください。
対処3: アプリのフルディスクアクセスを許可する
特定のアプリで「フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています」のポップアップが何度も表示される場合は、アプリのフルディスクアクセスを許可してみてください。
ただし、フルディスクアクセスを許可するとアプリがMac上の全てのデータにアクセスできる状態になるため、信頼できるアプリであることを確認してください。
アプリのフルディスクアクセスを許可するには、以下の手順で操作してください。
- メニューバーの「Appleマーク」をクリックして「システム設定(システム環境設定)」を選択します。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択します。
- 「フルディスクアクセス」を選択します。
- アプリ一覧で、ポップアップが表示されるアプリのスイッチを「オン」に切り替えます。
- 一覧にアプリが存在しない場合は、「+アイコン」をクリックして任意のアプリを追加してください。
- アプリを起動していた場合は、「終了して再度開く」をクリックして設定を反映します。
アプリのフルディスクアクセスを許可できたら、アプリのアクセス確認ポップアップが表示されなくなったか確認してください。
対処4: 別のフォルダを使用する
アプリが使用するフォルダをセキュリティ対象でないフォルダに変更することで、「フォルダ内のファイルにアクセスしようとしています」のポップアップ表示を避けることができます。
macOS Catalina以降は、デスクトップや書類、ダウンロードなどがセキュリティ対象となっているため、それ以外のフォルダをアプリのファイルの保存場所や作業フォルダとして使用してください。