自分以外の誰かに写真や動画を送りたい時、どうしていますか?大量の写真や、サイズが大きくなりがちな動画など、メールなどで送るのが難しいファイルを送りたい時にはiCloud Driveの共有機能がおすすめです。
Apple IDを所持していれば誰でも無料で使うことができ、iCloudのストレージ量が許す限りあらゆるデータファイルを簡単・安全に他人とやり取りすることができます。
機能や使い方はDropboxやGoogle Driveに似ているので、そのようなオンラインストレージサービスを使用したことがあればどのようなものかイメージしやすいと思います。
本記事では、Mac・Windows・iPhoneそれぞれを対象に、iCloud Driveを使用して他人と写真・動画を共有する使い方について紹介します。
この記事の内容
「Mac」でファイル共有するiCloudDriveの使い方
まず、iCloud Drive機能をオンにするための設定を行います。すでにiCloud Driveが使用できる状態であればこの操作は不要です。設定を行うには以下の手順で操作します。
1.Macで「iCloud Drive」機能をオンにする
- 「システム環境設定」をクリックします。
- システム環境設定画面が開きます。一覧から「iCloud」を探してクリックします。
- もしiCloudにサインインしていなければお使いのApple IDとパスワードでサインインしてください。既にサインインしている場合はそのまま次の手順へ進んでください。
- 一覧から「iCloud Drive」を探し、項目の左にあるチェックをオンにします。もし、一覧にiCloud Driveが見つからない場合はOSのアップデートを行ってください。
- Finderを開き、左のサイドバーに「iCloud Drive」の項目が追加されていれば設定は完了です。
もしファインダーに「iCloud Drive」の項目がみつからない場合は、メニューバーにある「Finder」→「環境設定」をクリックします。設定メニューが表示されたら「サイドバー」タブを選択し、一覧から「iCloud Drive」の項目を探し、左のチェックボックスをオンにしてください。
2.ファイルの共有設定を行う
iCloud Driveの設定が完了できたら、ファイルの共有操作、つまり自分の写真や動画を相手がダウンロードできるように設定していきます。
- Finderのサイドバーにある「iCloud Drive」の項目をクリックします。
- 送りたいファイルをiCloud Driveのフォルダ内にコピーします。
- コピーしたファイルを副ボタンクリックします。そして、メニューから「共有」→「人を追加」の順に選択し共有設定の画面を表示します。
- 続けて「リンクをコピー」を選択します。*
- 次に「共有オプション」をクリックします。
- 「対象」の項目を「リンクを知っている人はだれでも」に変更します。
- 「アクセス権」の項目は基本的には初期設定のままで問題ありませんが、もし相手に内容を書き換えられたり勝手に消されたりすると困るようなファイルであれば「閲覧のみ」に変更します。
- 最後に「共有」ボタンをクリックします。
*4の手順は連絡手段として使用するアプリ・サービスと合致する項目を選んだ方が手早く操作できますが、説明の簡略化のため、本記事では汎用的な「リンクをコピー」の方法で説明しています。
以上の手順で共有ファイルのリンクがクリップボードにコピーされます。あとはコピーしたリンクをメールやメッセージアプリなどを使い、本文に貼り付けて送信すれば、リンクを受け取った相手が先ほど指定したファイルを閲覧したりダウンロードしたりすることができるようになります。
「Windows」でファイル共有するiCloudDriveの使い方
Windowsを使用している場合はiCloud.comで操作します。iCloud.comを使う方法は、ブラウザを使うのでWindows以外の端末からでも同様に操作することができます。
- Microsoft Edgeなどのブラウザで iCloud.com のページを開きます。
- 使用しているApple IDでサインインします。
- iCloud Driveのアイコンをクリックします。
- 表示されている白い部分に写真や動画などの送りたいファイルをドラッグしてアップロードします。
- アップロードが完了したら、ファイルのサムネイル部分をクリックします。
- 続けて、iCloud Driveの上のバーにある「ユーザを追加」アイコンをクリックします。
- 「リンクをコピー」をクリックします。
- 共有オプションの「対象」を「リンクを知っている人はだれでも」に変更します。
- 「共有」の文字の部分をクリックします。
共有設定に関しては、文書ファイルなど、相手と共同で内容を編集したい時にはアクセス権を「変更可能」に変更します。写真や動画などであれば「閲覧のみ」のままで問題ありません。
最後にURLが表示されるのでURLをコピーし、メールなどで送りたい相手に連絡します。
「iPhone」でファイル共有するiCloudDriveの使い方
iPhoneでファイル共有を行うには、まずiOSの設定アプリからiCloud Drive機能を有効にします。iPhoneでファイルを共有するまでの手順を順に紹介していきます。
1.iPhoneでiCloudDrive機能を有効にする
- 「設定」アプリを開き、上の方にある「ユーザ名」の部分をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 一覧の中から「iCloud Drive」の項目を探し、オンに切り替えます。
以上でiCloud Driveの機能が有効になります。はじめてiCloud Driveを有効にする場合は、「iCloud Driveにアップグレードする」というメッセージが表示されるため、「アップグレード」を選択しましょう。
2.iCloud Drive上に写真・動画を保存する
続いて写真・動画をiCloud Drive上に保存します。
- ホーム画面から「写真」アプリを起動します。
- 送りたい写真・動画のファイルをタップします。
- 左下の「四角矢印」マークをタップします。
- 下のメニューをスライドして「ファイルに保存」をタップします
- 保存先が表示されるので「iCloud Drive」を選択して右上の「追加」をタップしましょう
3.iCloud Drive上の写真・動画を共有する
最後に写真・動画の共有を行います。iPhoneでiCloud Drive上のファイルを共有するには「ファイル」アプリを使います。
- ホーム画面から「ファイル」アプリを起動します。
- 「ブラウズ」→「iCloud Drive」と順にタップします。
(*何も表示されない場合は検索フォームに「iCloud Drive」と入力しましょう) - 共有したいファイルをタップして右上の「四角矢印」マークをタップします。
- メニューが表示されたら「人を追加」をタップします。
- 「共有オプション」をタップし、「リンクを知っている人はだれでも」をタップします。アクセス権の項目は基本的に初期設定のままで問題ありませんが、相手にファイルの内容を書き換えられると困る場合は「閲覧のみ」をタップします。
- 左上の「人を追加」の部分をタップして前の画面に戻ります。
- 最後に「メール」「メッセージ」など、送信先相手への連絡手段と一致するサービスを「送信方法を選択」のアイコンから選択します。もし一覧に目的のサービスが見つからなければ「リンクをコピー」をタップします。
メールアプリ・メッセージアプリなどを使用する場合は、通常のメールやメッセージと同様に宛先やタイトル、本文を入力して共有ファイルを送信します。
SNSなどのアプリで共有ファイルを公開シたい場合は、「リンクをコピー」を選択した場合は次の画面でもう1度右上にある「リンクをコピー」の文字をタップします。するとクリップボードにファイル共有用のURLがコピーされるので、アプリに共有リンクをペーストをして送信しましょう。
補足:受け取り側がデータを保存するには?
なお、リンクを受け取った相手は以下の手順で操作してファイルを開きます。
- 送られてきた共有リンクをクリックします。
- するとiCloudのページが表示されます。
- 「iCloud Driveに追加」と「複製をダウンロード」のどちらかを選択します。
- これで共有ファイルが受け取り側のデバイスにも追加されます。
「iCloud Driveに追加」と「複製をダウンロード」の2つの選択肢は、写真や動画など、相手から受け取るだけで良いファイルであれば「複製をダウンロード」、文書ファイルなど、送り主と共同で内容を編集したい時などには「iCloud Driveに追加」を選ぶと良いでしょう。