MacでCDの取り込みをするならiTunesを使うと簡単です。しかし、正しい操作を行っているのにCDのインポート時にエラーが発生してしまい、取り込みができなくなることがあります。
今回は、そんなMacのiTunesでCDのインポート・取り込みできない・認識しない時の対処法について紹介します。お困りであればぜひ本記事で紹介する対処法を試してみてください。
この記事の内容
取り込みができない原因は?
CDの取り込みができない時、原因は以下のどちらかであることが多いです。
- MacでCDが認識されていない…
そもそも挿入したはずのCDがMac上で表示されない、「CDが挿入されていません」というメッセージが表示されると言った場合にはMacでCDの認識ができていないケースが多いです。 - iTunesでCDが認識されていない…
Macでは認識できているのにiTunes上で認識されない場合、iTunesに問題が起きていることが考えられます。 - 取り込み中にエラーが発生している…
取り込みを開始することはできるが途中で止まってしまう、「必要なフォルダが見つかりません」というメッセージが表示されるような場合には取り込み中に何かしらのエラーが発生していることが考えられます。
ここからはそれぞれのパターンについて具体的な対処法の解説をします。
MacがCDを認識しているか確認する
まずMacがCDを認識できているかどうか調べます。
- システム情報を調べます。Macの画面左上にあるアップルメニューをクリックし、続けて「このMacについて」をクリックします。
- Macの概要画面が表示されます。次に「システムレポート」をクリックします。
- システム情報画面が表示されます。ウィンドウ左にある「ハードウェア」をクリックします。
- 「ディスク作成」をクリックします。
- 挿入したCDの情報が表示されるか調べます。
もしCDの情報が正しく表示された場合、トラブルの原因はiTunesにあると考えられます。「iTunesのCD認識に問題がある場合」の対処法を試してトラブルの改善を試みてください。
CDの情報が表示されなかった場合は、光学ドライブ本体もしくは接続状態に問題があると考えられるので「MacのCD認識に問題がある場合」を参考にしてください。
MacのCD認識に問題がある場合
Macや光学ドライブがそもそもCDを認識できていないとCDの取り込みをすることができません。
その場合、次の対処法が有効なことがあります。対処法を試して、再度MacがCDを認識しないか確認して下さい。
違うCDを使ってみる
別のCDに差し替えてCDを認識するかどうか調べます。もし特定のCDのみ読み込めないようであれば、Macや光学ドライブではなくCDに問題があることが考えられます。
使用している光学ドライブと特定のCDの相性問題で使えないケースは少なからずあります。そういった場合は、読み込みのできないCDは諦めて別のタイプのCDを使うようにしましょう。
USB・ケーブルを変えてみる
光学ドライブの接続に別のUSBポートに接続したり、別のケーブルを使用すると改善することがあります。
また、Macbookでバスパワータイプの光学ドライブを使っている場合、Macbookがバッテリー稼動だと供給電力が足りていないケースもあります。Macbookを使っている場合は、コンセントに繋いで電源稼動で光学ドライブを使うようにしてください。
NVRAMリセットとSMCリセット
MacにはNVRAMという電源が切れても設定情報を保持するRAMが搭載されています。このNVRAMに残っている情報が原因で周辺機器が正常に動作しないケースがあります。
そのため、NVRAMリセットとSMCリセットを行うと問題が改善する場合があります。
iTunesのCD認識に問題がある場合
iTunesで内部的なエラーが出ており、CD認識が上手くできていないことがあります。
Mac側の認識はできているのに、iTunesで表示されない場合は次の2つの対処法を試して下さい。
「CDとDVD」を開く
iTunesでCDを認識できていない場合、FinderでもCDが上手くマウントできていないことが考えられます。
マウントを再認識させるには、「Appleマーク」→「環境設定」→「CDとDVD」を開けば再認識されます。(*光学ドライブが認識できていないと「CDとDVD」は表示されません。)
FinderでCDのマウントを確認できたら、iTunesを再度起動してCDが表示されないか確認してください。
iTunes・Macを再起動する
iTunesとMacを一度再起動することで、内部的なエラーもリセットすることができます。
単純な再起動に加えて、以下の2点にも注意してみてください。
1.iTunesの起動とCD挿入の順番を変えてみる
最初にiTunesを起動してからCDを挿入した場合、CD挿入を行ってからiTunesを起動すると正しく読み込めるようになることがあります。また、逆の順番での起動も試してみてください。
2.iTunesからサインアウトする
一旦iTunesからサインアウトし、もう1度サインインし直すことで問題が解消する場合があります。
iTunesからサインアウトするには、iTunesメニューの「アカウント」→「サインアウト」からできます。サインアウト後に一旦再起動を行い、再度iTunesにサインインしてみてください。
CD取り込み中にエラーが発生する場合
CDの認識はできていているのに、取り込みを行うと途中でエラーが発生して取り込みできないケースがあります。
そういった場合は、次の「インポート設定の見直し」と「取り込み先フォルダの確認」を行なってみましょう。
読み込み設定を変更する
iTunesの読み込み設定にある「エラー訂正」を有効にすることで、CD取り込み中のエラーを解消できる場合があります。
iTunesのエラー修正機能を有効にするには、以下の手順に従ってください。
- iTunesを起動します。
- 上部メニューバーの「iTunes」をクリックし、メニューから「環境設定」を選択します。
- 「一般」タブの中から「読み込み設定」をクリックします。
- 「オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用する」の項目にチェックを入れます。
- OKをクリックして設定画面を閉じます。
もし既にチェックが入っていた場合は、反対にチェックを外してみて再度CDの取り込みを行なってみてください。
取り込み先のフォルダを確認する
iTunesの取り込みが利用できない場合、保存するディレクトリが単純に利用できないケースも考えられます。
以下の手順で取り込み先フォルダを再指定します。
- iTunesを起動し、上部メニューバーにある「iTunes」をクリックします。
- メニューから「環境設定」をクリックします。
- 環境設定ウィンドウが開いたら、「詳細」タブをクリックします。
- 「iTunes Media]フォルダの場所」の右にある「変更」をクリックします。
- 「リセット」ボタンを押すか、「/Users/[自分のユーザー名]/Music/iTunes/iTunes Media」フォルダを指定します。
- 正しく設定したらOKをクリックします。
CDの取り込みを行う際、外付けハードディスクに保存しようとするとエラーが発生する場合があります。
もし外付けハードディスクに取り込んだ音楽データを保存したい時は一旦Macの内蔵ハードディスクにインポートしてから外付けハードディスクにデータを移動させてください。