普段文書の作成などで使用するWordですが、頻繁にフリーズや強制終了に見舞われ悔しい思いをしていませんか?
特にWord2016に関しては動作が不安定なことで有名です。また、せっかくの大事な文書が消えてしまった時のショックは計り知れません。
今回はWord2016がフリーズ・強制終了・応答なしになる原因と対処法を詳しく説明したいと思います。
この記事の内容
Wordが頻繁に応答なしになる原因
Wordを使っていて頻繁に応答なしが発生する場合、以下の原因が考えられます。
- グラフィックアクセレータの設定
- IME辞書が破損して不具合を起こしている
- ファイルのサイズが大きい
- Windowsの一時ファイルが溜まっている
- Wordの不具合、レジストリ・プロファイルの破損
Wordが頻繁に応答なしになる時の対処法
1.グラフィックアクセレータの設定を変更する
Wordの初期設定では、グラフィックアクセレータの設定が有効になっています。
本来は、グラフィックアクセレータを使うことでCPUの負担を抑えることができるため動作が軽くなります。
ところがパソコンの機種によっては、グラフィックアクセレータの設定が原因でWordが頻繁に応答なしになってしまうことがあるようです。
対処法
グラフィックアクセレータの機能を停止するには、Wordを起動して[ファイル]から[Wordのオプション]を開きます。
左メニューにある[詳細設定]を選択して、[ハードウェアのグラフィックアクセレータを無効にする]のチェックをオンにしてください。
2.IME辞書が破損して不具合を起こしている
Word2016の動作不良で多いのが辞書ツールが破損しているケースです。
この場合、辞書ツールを修復しないといつまでたってもWordの強制終了やフリーズに陥ってしまうので、もし動作が不安定な場合はIME辞書を見直しましょう。
対処法
言語ツールバーのツールから「プロパティ」をクリック。「辞書/学習」を選択します。
「修復」ボタンをクリックして辞書を修復すると、Wordの動作も安定する可能性大です。
3.容量の大きいファイルを編集しようとしている
Word2016に限らずどのようなソフトでも容量の大きいファイルを編集しようとすると、時間がかかったり動作が重くなる傾向があります。
特に図形や画像が多い場合、その分パソコンのスペックが必要になってきます。
そのため、ファイルサイズが大きくなると強制終了や応答なしのリスクもはらんでいるわけです。
対処法
図形や画像の挿入が多いファイルを開く時は、他のソフトを終了してからWordを開いてみましょう。
挿入する画像は画像編集ソフトなどでファイルサイズを落とすなどの工夫で改善することが多いです。
またパソコンのメモリの容量が4GB以下の場合は、メモリを増設することで改善できる可能性もあります。
4.Windows Updateを行なっていないと動作が不安定に
Windows UpdateにはOfficeソフトのアップデートや更新も含まれています。
Windowsは絶えずユーザーからの不具合やフィードバックに対応しているので、Wordなどのソフトの更新情報を提供しています。
システムのアップデートを行わないと、いつまでも古いWordバージョンのままという事態に陥ってしまいます。
対処法
スタートをクリックして[設定]→[更新とセキュリティ]を選択、[Windows Update]を選び更新プログラムのインストールを実行します。
Windows Updateには重要なセキュリティアップデートも含まれるので、自動更新は有効にしておくことをオススメします。
5.Windowsの一時ファイルが溜まっている
WindowsPCを長年使っていると一時ファイルというシステムのゴミのようなファイルが溜まっていきます。
一時ファイルはソフトのパフォーマンスを不安定にしたり、PCの容量を圧迫したりといいことがありません。
そのため、[ディスククリーンアップ]を行うことでWordやExcelの動作も安定する可能性があります。
対処法
スタートメニューから[全てのプログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[ディスククリーンアップ]と移動し、[ディスクのクリーンアップ]を実行します。
1ヶ月に一回ディスクのクリーンアップを定期的に行うようにすると、ソフトの挙動も安定するでしょう。
6.オフィスの修復を試す
ここまでの対処法を試してもWordが不安定な場合は、
- Wordのプログラム
- レジストリ
- プロファイル
に異常があることが考えれます。上記の不具合を修復するために、[Officeの修復機能]を試してみましょう。
[Officeの修復機能]は自動的に不具合箇所を探して修復してくれます。
対処法
[スタート]を右クリックして[アプリと機能]をクリックします。
プログラムの一覧が表示されるので[Microsoft Office]を選択して[変更]をクリックすると、Officeプログラムの修復ウィンドウが開きます。
[クイック修復]と[オンライン修復]が選択できますが、まずは[クイック修復]を試しましょう。
クイック修復を行っても症状が改善しない場合は、多少時間はかかりますが[オンライン修復]を行いましょう。
7.最後の砦「Officeの再インストール」
Officeの修復を実行しても症状が直らない場合は、症状が深刻なためOfficeの再インストールを行いましょう。
この手段はOfficeソフト全般の再インストールということになりますので、OutlookメールやExcelも再インストールしてしまいます。その際バックアップはきちんと取ることをオススメします。
*Officeのインストールディスクを用意してから再インストールしてください。でないとOfficeソフトの復元ができなくなってしまいます。
対処法
[コントロールパネル]から[プログラムのアンインストール]を選択しOfficeソフトを削除します。
アンインストールが完了したら、Officeのインストールディスクをドライブに挿入し、インストールします。
再インストールすると大体の不具合は解消するので、最後の手段として覚えておきましょう。
突然のWordの強制終了に備えるには
Wordの不意な挙動に対抗するには、定期的な「ファイルの保存」を徹底しましょう。
私がデザインの現場で働いている時、嫌という程言われた言葉ですが「ファイルの保存をこまめにすること」が不慮の事態への対応策だということです。
ファイルの上書きは、ショートカットキー「CTRL + S」を使うと便利です。ファイルの変更時にはクセのように行うことをおすすめします。
デザインの世界で使用するフォトショップやイラストレーターは、PCによっては突然電源が落ちてしまうことなどは日常茶飯事でした。そんな時のために頻繁にファイルを保存することが大切なんですね。
少しコストはかかりますがPCの自動保存してくれるソフトもあります
ファイルを外部ハードディスクに定期的に保存してくれるソフトも存在します。
もしも予算が許すようであればファイルを自動的に保存するシステムを導入するのもいいでしょう。
重要な書類であれば各自外付けハードディスクに、こまめにデータを逃がしてあげるのも有効な手段だと言えます。
Wordの不具合は色々な要素が関係している
ここまでWordの不具合の原因を紹介しましたが、PCのスペックや他のソフトとの兼ね合い、またPCの一時ファイルの蓄積などいろいろな要素が原因となっています。
できれば半年に一回はデータを退避させてPCをクリーンインストールするのがベストですが、手間もかかりますので、一時ファイルの消去くらいは定期的に行いたい対策だと言えます。
ありがとうございました。グラフィックアクセラレータを無効にする事によって、ワードが震えて応答なしになる現象が現れなくなりました。買って1か月のパソコンなので、メーカーが悪いと思っていました。