Windows10のノートパソコンをデスクトップ化する設定方法【閉じたまま】

ノートpcをデスクトップ化する方法

ノートPCは持ち運びに便利ですが、画面が狭いため長時間の作業には向いていません。そのような時におすすめなのがノートパソコンをデスクトップ化して使用する方法です。

Windows10では設定を変更することで、MacのクラムシェルモードのようにPCのカバーを閉じたままWindowsを使用することができます。

本記事では、Windows10のノートパソコンをデスクトップ化して使用するための設定方法を詳しく紹介します。必要なハードウェアについても併せて紹介します。

デスクトップ化に必要なもの

ノートpcのデスクトップ化に必要なもの

ノートパソコンをデスクトップ化するために、より快適な作業環境を構築するためにいくつかのハードウェアを用意することをおすすめします。用意することおすすめするハードウェアは以下の通りです。

  • ディスプレイ:Amazonで見る
    • ノートパソコンの映像出力(HDMI、DisplayPort、USB-Cなど)に応じた外付けディスプレイが必要です。ノートパソコンと一致した映像端子を搭載したディスプレイを選ぶことをおすすめします。
  • ディスプレイケーブル:Amazonで見る
    • ノートパソコンと外付けディスプレイを接続するためのディスプレイケーブルが必要です。ノートパソコンとディスプレイの映像端子が異なる場合は、変換ケーブルが必要です。
  • キーボード・マウスAmazonで見る
    • デスクトップ環境と同じ操作性を実現するために、外付けのキーボードとマウスが必要です。USBポートの数が少ない場合は、Bluetooth接続のキーボード・マウスを購入することをおすすめします。
  • ノートPC用ドック:Amazonで見る
    • ドッキングステーションがあると、USBポートやSDカードスロット、映像端子を集約・拡張することができます。また、デスクトップ化の度に複数のケーブル類を差し直す手間が省けます。
  • ノートPCスタンド:Amazonで見る
    • PCスタンドは必ずしも必要ではありませんが、ノートパソコンを閉じずにデュアルディスプレイとして使用する際に便利です。

ノートパソコンのカバーを閉じたままの状態で使用したい場合は、外付けディスプレイ、ディスプレイケーブル、外付けキーボード・マウスは必須です。ドッキングステーションとPCスタンドは、必要に応じて用意してください。

これらのハードウェアを用意すれば、ノートPCをデスクトップPCと同じ使用感で使うことができます。必要なハードウェアが用意できたら、以降の手順に従ってノートパソコンをデスクトップ化する設定を行ってください。

手順1: 用意したハードウェアを接続する

用意したハードウェアを接続する

Windows側の設定を行う前に、用意した外部ディスプレイ、キーボード・マウスをノートパソコンに接続してください。

  • 外部ディスプレイ: 外部ディスプレイをディスプレイケーブル(DP/HDMI/USB-C)でノートパソコンに直接接続するか、ドッキングステーション経由で接続します。
  • キーボード・マウス: USBタイプの場合は、ノートパソコンに直接接続するか、ドッキングステーション経由で接続します。Bluetoothタイプの場合は、ノートパソコンとペアリングを行ってください。

外部ディスプレイを接続すると、Windowsが自動的にディスプレイを検出して映像が出力されます。

映像が出力されたら、接続したキーボードとマウスの操作ができる状態になったか確認してください。正常に動作する場合は、次の手順に進みます。

手順2: カバーを閉じてもスリープしない設定に変更する

カバーを閉じた時の動作 何もしない

Windowsの初期設定では、ノートパソコンのカバーを閉じるとPCがスリープ状態になります。

ノートパソコンのカバーを閉じた状態で使用するには、以下の設定変更を行ってください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「電源オプション」を選択します。
  2. 右ペインの関連設定で「電源の追加設定」をクリックします。
  3. 電源オプションが開いたら、左ペインで「カバーを閉じたときの動作の選択」をクリックします。
  4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
  5. 「カバーを閉じたときの動作」で、「電源に接続」のセレクトボックスをクリックして「何もしない」に変更します。
    • バッテリー使用の時もPCをスリープさせたくない場合は、「バッテリ駆動」を「何もしない」に変更してください。
  6. 「変更の保存」をクリックして設定を保存します。

以上の設定で、PCのカバーを閉じてもスリープ状態にならず、キーボード・マウスでWindowsを操作できるようになります。

手順3: 電源とスリープの設定を変更する

電源接続時のディスプレイを切る・スリープをなし

続いて、ノートパソコンを電源接続してデスクトップとして使用する際の電源とスリープの設定を変更します。

使用中に勝手にディスプレイの電源が切れたり、PCがスリープしないようにするには、以下の手順で電源とスリープの設定を変更してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「電源オプション」を選択します。
  2. 右ペインで、「次の時間が経過後、ディスプレイの電源を切る(電源に接続時)」のセレクトボックスをクリックして「なし」に変更します。
    • 一定時間でディスプレイの電源を切りたい場合は、「任意の時間」に変更してください。
  3. 「次の時間が経過後、PCをスリープ状態にする(電源に接続時)」のセレクトボックスをクリックして「なし」に変更します。
    • 一定時間でPCをスリープ状態にしたい場合は、「任意の時間」に変更してください。

以上の設定で、ディスプレイの電源が切れる時間とスリープまでの時間を変更することができます。

手順4: ディスプレイ設定を切り替える

ディスプレイ設定を切り替える

ノートPCのカバーを閉じたときの動作と電源とスリープの設定を変更できたら、最後にディスプレイの設定を切り替えます。

  • ノートパソコンを閉じた状態で使用する場合:
    • 「Windows + P」キーを押してから「セカンドスクリーンのみ」を選択します。
  • ノートパソコンの画面も使用する場合:
    • 「Windows + P」キーを押してから「拡張」を選択します。

以上の設定で、ノートパソコンをデスクトップと同じように使用することができます。

解像度・サウンドに問題がある場合

ただし、ノートパソコンやディスプレイの機種によっては、ディスプレイ設定を切り替えると画面の解像度が正しくない場合があります。

画面の解像度に問題がある場合は、以下の手順で最適な解像度の設定に変更してください。

  1. デスクトップの何もない場所で右クリックして「ディスプレイ設定」を選択します。
  2. 設定ウィンドウが開いたら、右ペインで「ディスプレイの解像度」のセレクトボックスをクリックして「最適な解像度」に変更します。

    • ディスプレイ解像度の適切なサイズには(推奨)が表示されます。
    • 複数のディスプレイを使用している場合は、ディスプレイの配置で「対象のディスプレイ(「1」「2」など)」を選択してから変更してください。
  3. 画面の解像度が切り替わったら、表示を確認して「変更の維持」ボタンをクリックします。

また、ディスプレイのスピーカーを使用したい場合は、タスクバーの「スピーカーアイコン」をクリックして、右上の矢印をクリックしてサウンドデバイスを切り替えてください。

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