Windows11にはシステムの外観を変更できる様々な設定が用意されており、設定を変更してタスクバーを透明にすることができます。また、標準の設定ではタスクバーを半透明にすることしかできませんが、サードパーティアプリを使うことで完全に透明にすることができます。
本記事では、Windows11のタスクバーを透明化/透過する方法について詳しく紹介します。また、タスクバーが透明にならない時の対処法も併せて紹介します。
この記事の内容
方法1: 個人用設定を変更する
Windowsには標準で個人用設定にタスクバーを半透明にするオプションが用意されています。個人用設定を変更してタスクバーを半透明にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 左ペインで「個人用設定」を選択します。
- 右ペインで「色」を選択します。
- 「透明効果」のスイッチを「オン」に切り替えます。
以上の手順でタスクバーが半透明になります。半透明のタスクバーを元に戻したくなった場合は、同じ手順で「透明効果」のスイッチを「オフ」に戻してください。
方法2: レジストリを編集する
Windowsのレジストリを編集することで、タスクバーを透明にすることができます。ただし、レジストリの編集は誤るとWindowsの動作に問題が起きる恐れがあるためバックアップを取ってから行うことをおすすめします。
レジストリを編集してタスクバーを透明にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディタが起動したら、左ペインのツリーを以下の手順で展開します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- 「Advanced」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存しておきます。
- 「Advanced」キーを右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択します。
- 値の名前を「UseOLEDTaskbarTransparency」に変更します。
- 「UseOLEDTaskbarTransparency」をダブルクリックして開きます。
- 値のデータを「0」から「1」に変更して「OK」をクリックします。
- Windowsを再起動してレジストリを反映します。
レジストリを編集してWindowsを再起動できたら、タスクバーが透明になったか確認してください。
方法3: TranslucentTBを使用する
サードパーティアプリのTranslucentTBを使用することで、タスクバーを透明にすることができます。TranslucentTBは、Windowsのタスクバーを半透明にしたり完全に透明にできる常駐型のユーティリティアプリです。
TranslucentTBを使用してタスクバーを半透明または透明にするには、以下の手順で操作してください。
- 『TranslucentTB - MicrosoftApps』のページにアクセスします。
- 「インストール」をクリックします。
- 確認ダイアログが表示されたら「MicrosoftStoreを開く」をクリックします。
- MicrosoftStoreのウィンドウが開いたら「入手」をクリックします。
- インストールが完了したら「開く」をクリックします。
- 初回の起動画面が表示されたら「続行」をクリックします。
- タスクバーの背景が透明になります。
- タスクバーの透明効果は、システムトレイ内の「TranslucentTBのアイコン」を右クリックして「デスクトップ」のメニューから任意のオプション(通常/不透明/透明/アクリル)を選択することで変更できます。完全に透明
- タスクバーの透明効果は、システムトレイ内の「TranslucentTBのアイコン」を右クリックして「デスクトップ」のメニューから任意のオプション(通常/不透明/透明/アクリル)を選択することで変更できます。完全に透明
以上の手順で、TranslucentTBを使用してタスクバーを半透明または透明にすることができます。
タスクバーが透明にならない場合
ここまでの方法を行なってもタスクバーが透明にならない場合は、Windowsのシステムまたはサードパーティアプリに何らかの問題が起きていることが考えられます。そのため、以下の方法を試してみてください。
対処1: 透明効果を再度オンにする
個人用設定の透明効果を一度オフにしてから再度オンにすることで正常に透明になる可能性があります。透明効果を再度オンにするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 左ペインで「個人用設定」を選択します。
- 右ペインで「色」を選択します。
- 「透明効果」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 「透明効果」のスイッチを「オン」に戻します。
対処2: Windowsを再起動する
Windowsのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、タスクバーが透明にならないケースが考えられます。
そのため、Windowsを一度再起動することで問題が解決する可能性があります。Windowsを再起動するには、「Windowsマーク」をクリックし「電源アイコン」→「再起動」を選択します。
対処3: WindowsUpdateを実行する
Windowsのバージョンが古く不具合があることが原因で、タスクバーが正常に透明にならないケースが考えられます。過去のバージョンでもタスクバーが透明にならない不具合が報告されています。
そのため、WindowsUpdateを実行してシステムを最新のバージョンにすることで、タスクバーが透明にならない問題が解決する可能性があります。WindowsUpdateを実行するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、左ペインの「WindowsUpdate」を選択します。
- 右ペインの「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 「ダウンロード」や「インストール」が表示されたら、クリックしてアップデートを進めます。
対処4: サードパーティアプリをアップデートする
TranslucentTBなどのサードパーティアプリを使用していてタスクバーが透明にならない場合は、そのアプリに不具合や互換性の問題が起きていることが考えられます。
そのため、タスクバーを透明にするサードパーティアプリを最新バージョンにアップデートして問題が解決しないか確認してください。
また、Windowsの標準の設定でタスクバーが透明にならない場合は、タスクバーに影響を与えるサードパーティアプリをアンインストールして問題が解決しないか確認してください。