WordPressではパーマリンクやスラッグ、つまり各投稿記事のURLの末尾部分を自由に設定することができます。
設定自体はシンプルなもので複雑な設定や準備は不要ですが、状況によってはパーマリンクを変更する項目がなかったり、変更できなかったりするトラブルが起きることがあります。また、変更できたと思ってもいつの間にかもとに戻ってしまうというパターンもあります。
本記事では、WordPressでのパーマリンク・スラッグの基本的な設定方法と、変更できない時の対処法を紹介します。
この記事の内容
パーマリンク・スラッグの変更方法
方法1: パーマリンクのURL構造を設定する
パーマリンクの構造を設定するには、次の手順で操作します。
- WordPressにログインし、ダッシュボードにアクセスします。
- 左側のメニューにある「設定」をクリックします。するとメニューが展開されるので、「パーマリンク設定」をクリックします。
- 「パーマリンク設定」ページが開きます。初期設定では「基本」が選択されていますが、必要であれば別の設定に変更します。
- 適切なものがない場合は「カスタム構造」を指定し、タグを使ってパーマリンク構造を指定してください。
- たとえば次のように指定すると「カテゴリのスラッグ/投稿記事タイトル」の構造でパーマリンクが作成されるようになります。
/%category%/%postname%/
- 必要であればカテゴリーベース・タグベースのオプション設定を行います。手順3より更に詳細なカスタマイズや修正が必要な場合は設定してください。
- 最後に「変更を保存」をクリックして設定を反映させます。
「変更を保存ボタン」を押した時に「.htaccessを更新する必要があります」というメッセージが表示される場合は、本記事にある「「.htaccessを更新する必要があります」が表示される時は」の対処法をご参照ください。
方法2: 特定の記事のスラッグを変更する
特定の記事のスラッグを変更するには次の手順で操作します。
- ダッシュボードの「投稿」→「投稿一覧」→「編集」から、スラッグを変更したい記事の編集画面を表示します。
- 編集画面が表示されたら記事のタイトル部分をクリックします。
- 「パーマリンク」ポップアップが表示されます。ポップアップ内にある「編集」ボタンをクリックします。
- スラッグの編集モードに入ります。スラッグが編集できるようになるので、書き換えてから「保存」ボタンをクリックします。
手順4でパーマリンクの変更したい部分が編集可能状態にならない場合は、《パーマリンクのURL構造を設定する》の手順を参考にパーマリンク構造の設定を見直してみてください。
方法3: カテゴリのスラッグを変更する
パーマリンクにカテゴリ名を含める場合はカテゴリのスラッグの設定が必要になる場合があります。
- ダッシュボードの左側のメニューにある「投稿」をクリックし、「カテゴリ」ページを開きます。
- 画面右側のカテゴリ一覧からスラッグを変更したいカテゴリを探し、「編集」をクリックします。
- 「スラッグ」の項目を設定し、「更新」をクリックします。
上記手順で操作してもパーマリンク・スラッグの設定が変更できない場合は、この後紹介する各種対処法を試してみてください。
パーマリンク/スラッグが変更できない時の対処法
対処1: パーマリンク設定に問題がないか確認する
まずは次の点を確認してみてください。
- 使用できない文字・記号を使っていないか
- 使用する文字の種類にご注意ください。スラッグで使えるのは英数字とハイフンのみです。
- パーマリンクの設定によってはスラッグは変更できない
- 『方法2:特定の記事のスラッグを変更する』の方法は、パーマリンクの設定で「投稿名」または「%postname%」「%pagename%」が含まれている時のみ利用できます。
- もし「編集」ボタンが表示されない場合は、パーマリンクの設定で「投稿名」を指定してみてください。
- カスタム構造の入力が間違っている
- カスタム構造を使う場合は記入方法をもう1度ご確認ください。また、他のパーマリンク設定は利用できるかどうか試してみてください。
対処2: クイック編集から設定する
《特定の記事のスラッグを変更する》の方法で投稿記事のスラッグが変更できない場合、クイック編集を利用すると問題なく設定できることがあります。
- ダッシュボードから「投稿」→「投稿一覧」ページを開きます。
- スラッグを変更したい記事をポイントし、「クイック編集」をクリックします。
- 「スラッグ」を変更し、右下の「更新」ボタンをクリックします。
対処3: ブラウザのキャッシュを削除する
1度ブラウザのキャッシュを削除してから再度設定変更を試してみてください。
また、Wordpressの再ログインも試してみてください。
対処4: サーバーのWAF設定をオフにする
サーバー側の設定が原因でパーマリンク設定などのWordpressの一部の機能が利用できないことがあります。
特にサーバーのWAF(Webアプリケーションファイアウォール)設定がオンになっていると、パーマリンクやスラッグの設定変更時にエラーが表示されてしまうケースがあります。
サーバーのコントロールパネルからWAF設定をオフにして、パーマリンクやスラッグを変更できないか試してみて下さい。
WAFの設定方法はサーバーによって異なるため、サーバーのマニュアルを見るか、サーバー管理者にお問い合わせください。
「.htaccessを更新する必要があります」が表示される時は
次の手順で.htaccessファイルに書き込み権限を付与してください。
- FTPソフトを使用し、サーバー上のwordpressインストールフォルダを参照します。
- wordpressフォルダ内(ルートフォルダ)に「.htaccess」というファイルがあるか確認します。
- 「.htaccess」がない場合は、FTPツールの設定で「隠しフォルダを表示する」のオプションを有効にしてください。
- 隠しフォルダを表示しても.htaccessファイルがない場合は、手動で空の.htaccessファイルを作成してwordpressフォルダにアップロードしてください。
- .htaccessファイルを作成するには次の手順で操作します。
- メモ帳などのテキストエディタで空のままファイルを保存します。
- ファイル名を「.htaccess.txt」とした後、拡張子の「.txt」部分を削除します。
- 最後にファイルをFTPソフトでアップロードすれば完了です。
- .htaccessファイルを作成するには次の手順で操作します。
- wordpressフォルダ内に.htaccessファイルが既にあるか、手動作成を行ったら、このファイルの書き込み権限を変更します。
- FTPソフト上で.htaccessファイルを選択して設定メニュー(右クリックメニュー)を開き、「ファイルの属性を変更」または「パーミション(権限)の変更」を選択します。
- 設定値(FTPソフトにより表記が変わりますが、「属性値」「現在の属性」「数値」などと表示されます)を646に変更し、設定を保存します。
- ブラウザからwordpressのダッシュボードにアクセスし、再度《パーマリンクのURL構造を設定する》の手順でパーマリンクの設定を行います。
パーマリンクの末尾に「-2」がつく時は
サイト上でパーマリンクが重複している可能性が高いです。次の点をご確認ください。
- 既に投稿済みの記事の中に同じパーマリンクが設定されているものがないか確認してみて下さい。
- 投稿記事以外にも、画像などのメディアファイルに設定されているリンクもあわせてご確認下さい。
- 「下書き」の記事の中に内容が重複した記事があれば削除します。
- 「投稿」→「投稿一覧」→「ゴミ箱」のページを確認し、中身があれば空にします。
> パーマリンクの末尾に「-2」がつく時は
まさにこれで助かりました。
直前の作業でリロードした際に自動保存されていた投稿と重複していました。