誰かにファイルを送りたい時にはDropboxの共有機能が便利です。Dropboxを使えば、大量のファイルや、サイズの大きなファイルでも、簡単に相手に送ったり受け取ったりすることができます。
Dropboxは全体的にサービスが安定しており、アプリやスマホの相性によるトラブルなどはほとんどないのですが、それでも「なぜかファイルの共有ができない!」という問題が発生してしまうことがあります。
そこで本記事では、スマホのDropboxでファイルの共有設定が正しく行えず、他人とファイルを共有できない場合の対処法をまとめました。なお、デバイスはiPhoneとAndroidを対象としています。
この記事の内容
Dropboxでファイルの共有ができない原因
スマホのDropboxが共有できない原因はいろいろ考えられますが、まずDropboxアプリの更新を確認してみましょう。もし新しいバージョンが公開されていたらアップデートを行います。
また、アプリの挙動に遅い・カクつくなどの症状があれば、スマホの再起動も行ってみてください。
アプリの更新や再起動を行っても直らない場合は以下のような原因が考えられます。
- 共有が正しく設定できていない
- 共有相手のDropbox空き容量が足りていない
- ファイル名に問題がある
- そもそもファイルがDropboxと同期できていない
これから具体的な対処法を紹介していくので参考にしてみてください。
共有が正しく設定できていない
相手にリンクを送ったのに開けないと言われる、または相手から送られてきたリンクを開こうとしてもエラーになる場合は、共有設定に問題があるケースが多いです。
Dropboxの共有方法は、大きく分けて3種類の方法があります。
- ファイルの共有・・・Dropboxアカウントを持ったユーザーのみ閲覧できます。
- フォルダの共有・・・Dropboxアカウントを持ったユーザーのみフォルダ内のファイルを編集・閲覧できます。
- リンクを共有・・・Dropboxアカウントを持たないユーザーでも、アドレスを知って入ればファイルを閲覧することができます。
もしファイルの受け取り側で「Dropboxのアカウントを取得してくださいというメッセージが出た」と言われた場合は、「リンクの共有」ではなく「ファイルの共有」「フォルダの共有」を行っていることが考えられます。
「フォルダへ招待」「ファイルの共有」は、Dropboxアカウントを持っていないとファイルの閲覧が出来ないという点に注意してください。もし間違えて「フォルダへ招待」を行ってしまった場合は、上の「共有リンクを作成する」の方法でリンクを再度作成してください。
Dropboxの共有方法による違い
Dropboxの共有方法は、自分が持っているファイルを相手も見られるようにするという目的は同じで、実際にはどちらの方法を使っても問題ないことも多いのですが、「フォルダの共有」は共同編集が行えるという点が特徴です。
誰かがファイルの編集を行うと、ファイルを共有している人が見ているファイルにもその編集が反映されるようになり、まるでみんなで1箇所に集まってフォルダを作編集しているような体験ができます。
「ファイルの共有」「リンクで共有」の場合は、たとえファイルを受け取った人がそのファイルを書き換えても、ファイルを送った人が持っているファイルに相手が行った変更が反映されることはありません。
Dropboxで共有する手順をおさらい
iPhone・AndroidのDropboxアプリで共有設定を行う方法は以下のとおりです。操作はiPhone・Androidどちらもほぼ同じです。
ファイル・フォルダを共有する
- 「Dropbox」アプリを開きます。
- 共有したいファイル、またはフォルダをタップします。
- 右上の「…」アイコンをタップします。
- ドロップダウンメニューから「共有」を選びます。
- 送信先にドロップボックスのアカウントを持っているユーザーの「メールアドレス」を入力します。
- フォルダを共有する場合は、右矢印をタップすることで「編集」「閲覧」の権限を変更できます。
- 右上の「送信」をタップして共有完了です。
フォルダを共有した場合、権限設定は後からでも変更できます。データをフォルダごと見せたいだけの場合は、「閲覧可能」に変更しておくことをおすすめします。
リンクを共有する
- 「Dropbox」アプリを開きます。
- 共有したいファイル、またはフォルダをタップで選んで開きます。
- 右上の「…」アイコン→「共有」をタップします。
- 画面下部にある「リンクを共有」をタップします。
- するとリンクの送信手段を選ぶメニューが表示されるので、ファイルを送りたい相手への連絡手段を選択します。
(*もし一覧に使用したいアプリ・サービスがない場合は「リンクをコピー」を選択します。) - アプリまたはサービスを選択すると共有リンクがすぐに送れるようになっている状態でアプリやウェブページが開きます。
- あとは通常の連絡時と同様に送り先を入力し、任意でタイトル・本文等を添えて送信すればファイルの共有は完了です。
「リンクをコピー」を選択した場合はクリップボードにリンクがコピーされますので、あとは「ペースト」を利用してリンクを貼り付けて送ればファイルの共有は完了です。
共有相手のDropboxの容量が足りていない
Dropbox上のデータを「ファイル/フォルダの共有」で相手に共有する場合、問題となるのが相手のDropboxアカウントの空き容量です。
「ファイル/フォルダの共有」で相手にデータを共有した場合、Dropboxでは共有相手も同じ容量を消費します。
そのため、共有相手の空き容量がほとんどない場合や共有するファイルで容量オーバーする場合、共有がうまくいかないことが考えられます。
「ファイル/フォルダの共有」で共有する場合は、共有相手の空き容量が足りているか確認するようにしましょう。
共有するファイルの名前に問題がある
ファイル名が原因で正しく共有ができないことがあります。
- /(スラッシュ)や\(円記号・バックスラッシュ)、:(コロン)や.(ピリオド)などの記号が使われている
- 文字数が多すぎる(パスを含め260文字以上のファイルは共有できません)
- 大文字と小文字が異なるだけのファイル名が複数同じ場所に存在する(Sample.txtとsample.txtが同じフォルダに存在するなど)
このような名前は正しく共有が行えない原因になりかねないので避けるほうが良いでしょう。
日本語のファイル名は2018年4月現在問題なく使用できるはずですが、なるべく半角数字とハイフン(-)・アンダーバー(_)以外の文字はファイル名に使用しないようにするのがおすすめです。
そもそもファイルがDropboxと同期できていない
手順通りに共有の操作が行えない場合は、そもそもDropbox上に同期できているかを確認しましょう。
Dropbox上に同期できているかどうかを確認するには、Dropboxの公式ページにスマホのブラウザを使ってログインしてみしょう。
ログイン後のページに同期したはずの同様のファイルが表示されていれば正しく同期できています。
同期がうまくできていない場合は、
- 十分な回線速度でインターネットに接続できているか
- Dropboxのストレージ容量に余裕はあるか 等
Dropboxへファイルが正しくアップロードできる状態であることを確認し、またファイルも問題なくアップロードができていることを確認してください。
詳しくは以下のページで紹介しているので、Dropboxが同期できない場合は参考にしてみてください。