PCのGoogle Chromeで「このサイトにアクセスできません」のエラーが出てページが正常に表示できない場合があります。
上記のエラーが発生した際に、ページに「ファイアウォールやウイルス対策の設定で、Chromeからネットワークへのアクセスを許可します。」のメッセージが表示されることがあります。
しかし、Chromeのネットワークアクセスの許可を設定する具体的な方法が分からない方は多いと思います。
本記事では、Chromeのネットワークへのアクセスを許可する設定方法について詳しく紹介します。設定方法は、Windows10/8/7、macOSの環境を想定しています。
この記事の内容
WindowsファイアウォールでChromeを許可する
WindowsのPCの場合は、Windows DefenderのファイアウォールでChromeを許可します。ファイアウォールの許可設定を行うには、次のいずれかの手順で行います。
方法1: Windowsセキュリティの設定から許可する(Windows10)
Windows10のPCを使用している場合は、標準のWindowsセキュリティの設定からファイアウォールの許可設定を追加できます。具体的な手順は、次のとおりです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定で「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインで「Windowsセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。
- 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックします。
- 「設定の変更」をクリックします。
- 「別のアプリの許可」をクリックします。
- 「参照」をクリックします。
- Chromeの実行ファイルを選択して「追加」をクリックします。
- 通常は以下のファイルパスに存在します。
C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
- 通常は以下のファイルパスに存在します。
- 「許可されたアプリおよび機能」に「Chrome」が追加されます。
- 一覧から「Google Chrome」の左側のチェックボックスと「プライベート」「パブリック」のチェックボックスにチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
方法2: コントロールパネルから許可する(Windows10/8/7)
Windows8/7を使用している場合は、Windowsセキュリティの設定がないためコントロールパネルから設定します。*Windows10でも同様の手順で設定できます。
コントロールパネルから次の手順でファイアウォールの許可設定を行うには、次の手順で操作します。
- 「Windows + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「control」と入力して「OK」をクリックして、「コントロールパネル」を開きます。
- 「システムとセキュリティ」→「Windows Defender ファイアウォール」の順にクリックします。
- 左ペインから「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリックします。
- 「別のアプリの許可」をクリックします。
- 設定を変更できない場合は「設定の変更」をクリックしてください。
- 「参照」をクリックします。
- Chromeの実行ファイルを選択して「追加」をクリックします。
- 通常は以下のいずれかのファイルパスに存在します。
C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe
- 通常は以下のいずれかのファイルパスに存在します。
- 「許可されたアプリおよび機能」に「Chrome」が追加されます。
- 一覧から「Google Chrome」の左側のチェックボックスと「プライベート(ホーム/社内)」「パブリック」のチェックボックスにチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
以上の手順で、WindowsのファイアウォールでChromeの通信を許可することができます。Chromeを再起動してページが正常に表示されるようになったか確認してください。
macOSのファイアウォールでChromeを許可する
macOS(OS X v10.5.1以降)を使用している場合は、アプリケーションファイアウォールでChromeのアクセスを許可できます。
macOSでChromeを許可するには、次の手順で設定することができます。
- 「Appleマーク」→「システム環境設定」を開きます。
- 「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
- 「ファイアウォール」タブをクリックします。
- 「ロックアイコン」をクリックして、管理者の「ユーザー名」と「パスワード」を入力し「ロックを解除」をクリックします。
- 「ファイアウォールオプション」をクリックします。
- 「+」マークをクリックして、アプリケーションフォルダで「GoogleChrome」を選択し「追加」をクリックします。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
以上の手順で、macOSのファイアウォールでChromeの通信を許可することができます。Chromeを起動している場合は再起動してからページに正常にアクセスできるか確認してください。
セキュリティソフトのファイアウォール例外設定にChromeを追加する
システムのセキュリティでChromeを許可しても、ネットワークアクセスのエラーが出るケースがあります。
上記の問題が起きている場合は、インストールしているサードパーティのセキュリティソフトによってChromeの通信がブロックされていることが考えられます。
そのため、セキュリティソフトの機能を無効化した状態でエラーが解決するか確認してください。無効化した状態でChromeのエラーが解決する場合は、セキュリティソフトに原因があると判断できます。
セキュリティソフトが原因になっている場合は、セキュリティソフト側のファイアウォール設定でChromeの通信を許可してください。
主要なセキュリティソフトで、ファイアウォールの例外設定にChromeを追加する手順はそれぞれ次の通りです。
「ウイルスバスター クラウド」の場合
ウイルスバスターを使用している場合は、以下の手順でChromeを例外設定に追加することができます。
- 「ウイルスバスター」を起動します。
- 「設定アイコン(ギアマーク)」をクリックします。
- パスワードを入力して「OK」をクリックします。
- 左ペインにある「例外設定」をクリックします。
- 「ファイル/フォルダ」をクリックします。
- 右ペインの「追加」をクリックします。
- 「参照」をクリックします。
- 「C:\Program Files\Google\」を開いて「Chrome」フォルダを選択して「開く」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
- 除外設定に追加されたことを確認して、再度「OK」をクリックします。
以上の手順でChromeが例外設定に追加されているので、Chromeを開いて正常にWebサイトが表示されるか確認してください。
「Avast Antivirus」の場合
Avast Antivirusを使用している人は、以下の手順でChromeを例外設定に追加してください。
- 「Avast Antivirus User Interface」を開きます。
- 「メニュー」ボタンをクリックして「設定」を選択します。
- 左ペインから「一般」タブをクリックします。
- 中央ペインの「例外」をクリックします。
- 右ペインの「例外を追加」をクリックします。
- 入力欄にChorme.exeのフルパスを入力します。
- 通常は「C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe」と入力します。
- 「例外を追加」をクリックします。
「ESET ファミリー セキュリティ」の場合
Eset Internet Securityを使用している場合は、次の手順でChromeを除外設定に追加できます。
- Eset Internet Securityの基本画面を開きます。
- 左ペインから「設定」を選択します。
- 右下の「詳細設定」をクリックします。
- 左ペインから「ネットワーク保護」→「ファイアウォール」の順にクリックします。
- 右ペインで「詳細」→「ルール」の順にクリックして、「編集」をクリックします。
- ファイアウォールルールの設定画面が表示されたら、左下の「追加」をクリックします。
- ルールの追加画面の「一般」タブで、以下のようにChromeの許可ルールを入力します。
- 名前: GoogleChromeと入力します。
- 方向: 双方向
- アクション: 許可
- プロトコル: TCPおよびUDP
- ルールを入力できたら「OK」をクリックします。
- 「ローカル」タブを開いて、「参照」ボタンをクリックし「Chromeの実行ファイル」を選択します。
- Chromeの実行ファイルは、通常以下のファイルパスにあります。
C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
- Chromeの実行ファイルは、通常以下のファイルパスにあります。
- 「OK」をクリックします。
- 再度「OK」をクリックして設定完了です。
「ノートンアンチウイルス」の場合
Nortonを使用している場合は、以下の手順でChromeを例外設定に追加することができます。
- Norton Internet Securityを起動します。
- 「デバイスセキュリティ」横にある「開く」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 設定ウィンドウが開いたら、「ファイアウォール」をクリックします。
- 「プログラム制御」タブを開きます。
- 「追加」をクリックします。
- 参照ダイアログボックスが開いたら、「Chromeの実行ファイル」を選択して「OK」をクリックします。
- Chromeの実行ファイルは、通常以下のファイルパスにあります。
C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
- Chromeの実行ファイルは、通常以下のファイルパスにあります。
- オプションを「常に許可」に変更して「OK」をクリックします。
- 「適用」をクリックしてから「閉じる」をクリックします。
セキュリティソフトのファイアウォール機能の例外設定にChromeを追加できたら、Webサイトにアクセスして正常に表示されるか確認してください。