Androidのスマホ・タブレットのカメラアプリで動画を撮影すると、動画の画面と音が合っていない「音ズレ」状態になってしまうことがあります。
このような問題は後から動画編集ソフトなどを使って修正することもできますが、動画を撮る度に動画編集をするようでは大変ですのでできる限り撮影時に音ズレが発生しないよう対処したいところです。
本記事では、なぜ動画を撮ると音ズレしてしまうことがあるのか?Androidに保存した動画が音ズレする原因と、音ズレを起こさないようにする対処法を紹介します。
この記事の内容
音ズレの原因
スマホ・タブレットで録画した動画が音ズレしてしまう場合、様々な原因が考えられますが、大きく分けて次の4つのどれかであることが多いです。
- カメラアプリの不具合
- 録画設定に問題がある
- デバイスに負荷がかかりすぎている
- ストレージに問題がある
ここからは具体的な対処法とその手順を紹介します。
対処1: システムアップデートをする
Androidのシステムのバージョンを確認し、最新版になっていなければ必ずアップデートを行います。
アップデートの手順については次のリンク先をご参照ください。
対処2: カメラアプリの設定を確認する
カメラアプリを起動し、次の設定を確認します。ただしスマホの機種やカメラアプリの種類によってはこれらの設定項目がないこともあります。
- フレームレート(FPS)
- 高いほど滑らかに録画できますが、下げられるようであれば少し下げてみてください。また動画と音声のフレームレートを別々に設定できるアプリの場合は両方のフレームレートの数値を同じにします。
- 動画のファイル形式
- Androidでは動画はMP4形式で保存されることが多いですが、変更可能であれば別の保存形式に変えてみてください。
- 動画の品質(ビットレート・解像度)
- 数値を大きくするほど綺麗に撮影できますが、動画のファイルサイズが大きくなり音ズレなどの不具合の原因になるため少し数値を小さくしてみてください。
- 動画時間
- 動画の撮影時間が長すぎると音ズレが発生しやすくなります。少し短めの動画を撮影してみてください。
一部のカメラアプリはバグなどが原因で正常に動作しないことがあります。
Playストアからインストールしたアプリを使用している場合はカメラアプリを一旦アンインストールし、代わりにプリインストールされているカメラアプリを使用してみてください。
対処3: バックグラウンドアプリやスマホの不要な機能を切る
まずは端末の再起動を試してみてください。再起動で改善しなければ次の対処も行います。
- 常駐アプリなどのバックグラウンドアプリを停止させる
- セキュリティアプリなど、バックグラウンドアプリが動作している場合は該当アプリを一時停止させてみてください。マルチタスクボタン(画面右下の四角いアイコン)から閉じることができないアプリは、「設定」を開いて「アプリ」→「アプリ名」→「強制停止」をタップすることで停止させることができます。
- ネットワーク接続を切る
- 「Wi-Fi」「モバイルデータ通信」両方の機能をオフにします。
- 通知をオフにする
- アプリからの通知をオフにします。「設定」画面から「サイレントモード」を有効にする方法が簡単です。
対処4: 十分なストレージ容量を確保する
ストレージの空き容量が十分でないと動画の撮影時にトラブルが発生しやすくなります。次の方法を試してみてください。
- 不要なアプリをアンインストールする
- インストールしているアプリが多いとストレージが圧迫されます。使っていないアプリをアンインストールしてみてください。
- アプリのキャッシュを削除する
- データ量の多いアプリがあれば該当アプリのキャッシュを削除することで空き容量を確保できることがあります。キャッシュを削除するには「設定」→「アプリ」→「アプリ名」→「ストレージ」とタップして進み、「キャッシュを削除」を選択します。
- 動画の保存先が本体メモリになっている場合はSDカードに保存する
- SDカードを用意し、カメラアプリの設定から動画の保存先をSDカードに設定してみてください。使用するSDカードについては次の対処内容もご参照ください。
対処5: SDカードを交換する
適切なSDカードを使用しないと動画撮影時に音ズレする・コマ落ちするなどの問題が発生することがあります。必ず十分な容量と転送速度のあるSDカードを用意してください。
SDカードの選び方についてはビックカメラ.comの情報ページがわかりやすいです。
スマホで動画を撮るのであれば容量が32GB以上、スピードクラスがClass 10またはUHS-Ⅰ以上のSDカードを使うのが良いと言われています。お使いのSDカードを確認してみてください。
音ズレが解決しない時は
動画の再生アプリに問題があるケースも
動画ファイル本体ではなく動画再生アプリが原因で音ズレすることがあります。パソコンなどの別のデバイスに動画ファイルを移動させ、同じように音ズレするか確認してみてください。
動画編集ソフトを使って修正する
既に動画を撮影し終わってしまっている場合や、どうしても音ズレの問題が解決できない場合は音ズレ修正機能のある動画再生アプリや動画編集ソフトを使って修正してください。
アプリ・編集ソフトは様々な種類がありますが、フリーソフトの中では『VLC media player』が使いやすくおすすめです。