クラウドストレージサービスOneDriveはパソコンだけでなくスマホでも利用できます。気軽にパソコンとスマホでファイルのやり取りができるため、愛用している方も多いでしょう。
スマホ版アプリの基本的な使い方としてはアプリをインストールし、Microsoftアカウントでサインインするだけです。しかし状況によっては「アップロードしたはずのファイルがスマホのアプリ側に表示されない」「変更が反映されない」といったトラブルが起きることがあり、クラウドストレージとして使い物にならない状態に陥ってしまうことがあります。
本記事では、Android・iPhoneでOneDriveが同期できない・更新されない時の対処法について詳しく解説します。
この記事の内容
対処1: インターネット接続を確認する
初期設定ではWi-Fi接続時にのみファイルを同期する設定になっています。まずはスマホが安定したWi-Fiに接続されていることをご確認ください。
一時的に通信が不安定になっている可能性もあるため、Wi-Fiに接続されているのに同期できない場合はWi-Fi機能を一度オフにしてからオンに戻してみてください。
設定自体を変更してWi-Fi非接続時でもファイルを同期できるようにするには次のように設定してください。ただしOneDrive内のファイル容量やファイル数によってはかなりのデータ量になるため、こちらの設定を変更する場合は通信量にご注意ください。
Android
- スマホを操作し、OneDriveアプリを起動します。
- 画面下部のメニュー右下にある「自分」をタップします。
- 「設定」をタップします。
- 「次の設定を使用してオフラインファイルを更新」の項目をタップし、「Wi-Fiとモバイルネットワーク」を選択します。
iPhone
- iPhoneを操作し、OneDriveアプリを起動します。
- アプリ画面左上にあるアカウントアイコンをタップします。すると左側にメニューが表示されるので、「設定」をタップします。
- 「オフラインにモバイルネットワークを使用」のスイッチをオンにします。
対処2: ファイルをアップロードし直す
ファイルが正しくアップロードされているか確認します。
- パソコンなど、ファイルのアップロード元のデバイスでファイルの同期状態を詳しく調べます。
- ブラウザで『OneDrive』にアクセスし、ファイルが問題なくOneDrive上にアップロードされていることを確認してください。
もしファイルのアップロードがうまくいっていないようであれば、こちらの記事もご参照ください。
ファイルの数やサイズによってはアップロードや同期にかなりの時間がかかる場合があります。また、1度失敗しても何度かやり直すことで成功することもあるので試してみてください。
対処3: OneDriveアプリを再インストールする
OneDriveアプリ本体に問題があるか、正常に動作していない可能性があります。次の手順でアプリの再インストールを試してみてください。
Android
- アンインストールをする前にキャッシュの削除を行います。ホーム画面またはアプリ一覧画面から「設定」を開きます。
- 「アプリ」をタップします。
- アプリ一覧から「OneDrive」の項目を探し、タップします。
- 「強制停止」ボタンをタップします。
- 「ストレージ」の項目をタップし、「ストレージを消去」と「キャッシュを削除」の2つのボタンをタップします。
- ストレージの削除とキャッシュを削除の両方を行ったらOneDriveアプリをアンインストールします。
- PlayストアアプリからOneDriveアプリを再インストールします。
iPhone
- OneDriveアイコンを長押しし、アイコンの右上に表示されるバツボタンをタップしてOneDriveアプリをアンインストールします。
- アプリを再インストールする前に、「位置情報を共有」の機能をオンにしてください。位置情報が無効になっているとファイルが同期されない・途中で止まってしまうなどの原因になることがあります。
- 位置情報機能を有効にするにはホーム画面から「設定」を開き、1番上にあるApple IDのアカウント名をタップ、そして「位置情報を共有」の項目を開いて「位置情報を共有」スイッチをオンにします。
- iPhoneを再起動します。この時、通常の再起動ではなく強制再起動を試してみてください。
- 再起動が完了したら、App StoreからOneDriveアプリを再インストールします。
- アプリを常に最新の状態に保つため、再インストールが完了したらアプリのバックグラウンド更新を有効にします。
- ホーム画面から「設定」を開き、「一般」→「Appのバックグラウンド更新」とタップして進みます。そして「Appのバックグラウンド更新」の設定で「オン」を指定します。
アプリの再インストールを行ったらOneDriveアプリを起動し、Microsoftアカウントでサインインします。
複数のMicrosoftアカウントを所持している場合はOneDriveを利用している他のデバイスと同じアカウントでサインインしてください。
対処4: セキュリティアプリ・ファイルマネージャアプリを停止させる
ウイルス対策ソフト・ファイルマネージャアプリ・バッテリーセーバーアプリなどが同時に起動しているとOneDriveの不具合の原因になることがあります。
もしそのようなアプリを利用している場合は一時的にアプリをアンインストールするか動作を停止して問題が解消するか試してみてください。
写真(カメラロール)の同期ができない時は
写真の同期機能のみ問題が発生している場合は次の点をご確認ください。
Android
- OneDriveアプリ内の「自分」→「設定」→「カメラアップロード」の項目で、「カメラアップロード」の設定が有効になっていることを確認します。また、「充電中にのみアップロード」の項目はオフにします。
- アプリの権限を確認します。スマホのホーム画面またはアプリ一覧から「設定」を開き、「アプリ」→「OneDrive」とタップして進みます。そして「許可」の項目をタップし、「ストレージ」の権限をオンに設定します。
- スマホの時刻設定を確認します。スマホのホーム画面またはアプリ一覧から「設定」を開き、「日時設定」の中にある「日付と時刻の自動設定」をオンに設定します。
- それでも解決しない場合はカメラアプリを初期設定に戻してみてください。
iPhone
- OneDriveアプリ内の設定で、「カメラのアップロード」が有効になっていることを確認します。
- 写真アプリの「ストレージの最適化」機能をオフにしてみてください。設定を変更するにはホーム画面から「設定」を開き、「写真」→「オリジナルをダウンロード」をタップします。
- OneDriveアプリを再起動してみてください。
- 日付と時刻の自動設定を有効にします。ホーム画面から「設定」を開いた後「一般」→「日付と時刻」とタップして進み、「自動設定」のスイッチをオンにします。
写真のアップロードでは、カメラロール内の写真を削除してもOneDrive内の同名のファイルは削除されない(連動しない)のでご注意ください。