Windows10で、Microsoft Storeからアプリケーションをダウンロードしようとすると、次のエラーが発生してダウンロードできないことがあります。
「適用できるデバイスが Microsoft アカウントにリンクされていないようです。インストールするには、デバイスでMicrosoftアカウントを使用してサインインしてください。」
エラーによってうまくダウンロードができなくなるとMicrosoft Storeで配布されているアプリが利用できません。
この記事では、Microsoft Storeでエラーが出てアプリをインストールできない時の対処方法を紹介します。
この記事の内容
アカウントのリンクエラーが出る原因
Microsoft Storeでデバイス関連のアカウントリンクエラーが発生する場合には、主に次のような原因が考えられます。
- デバイスの認証が完了していない
- ログインするアカウントを間違えている
- 認証できるデバイスの上限に達している
- Microsoft Storeにバグやエラーが発生している
- データベースファイルが破損している
エラーの内容どおりアカウントの認証ができていないケースもありますが、Microsoft Storeのアプリケーションに不具合が発生している場合も考えられます。
Microsoft Storeでアプリのインストールができない場合は、紹介する対処法を順に試してみて下さい。
対処1: Windowsを最新の状態にして再起動する
Windows10のバージョンが古いことが原因で、Microsoft Storeのインストールエラーが出るトラブルが過去に起きています。
そのため、Windowsに保留中の更新プログラムがないか確認して、最新の状態にアップデートして下さい。
Windows10のアップデート方法については、次のページを参考にして下さい。
また、原因不明のシステムエラーが一時的に発生していることも考えられるめ、念のためPCの再起動も行って下さい。
Windowsの更新と再起動ができたら、再度Microsoft Storeでアプリがインストールできないか試して下さい。
対処2: Microsoftアカウントに再サインインする
Microsoft Storeのアカウントのサインイン状況に問題があり、アプリが正しくインストールできないケースがあります。
また、Microsoft Storeに誤ったアカウントでサインインしていることが原因でインストールに失敗しているケースが考えられます。
そのため、次の手順にしたがってMicrosoftアカウントの再サインインを試して下さい。再サインインする際は、Microsoftアカウントが正しいことも確認して下さい。
- 「Windowsマーク」をクリックして、一覧から「Microsoft Store」をクリックします。
- Microsoft Storeが起動したら、右上の「ユーザーアイコン」をクリックします。
- 設定している「Microsoftアカウント(メールアドレス)」が表示されるのでクリックします。
- Microsoftアカウントのメールアドレスが正しいか確認して下さい。
- 「サインイン」が表示される場合は、「サインイン」をクリックしてMicrosoftアカウントを入力してサインインして下さい。サインイン後、アプリのインストールを試して下さい。
- このアプリに追加したアカウントの画面が表示されます。「サインアウト」をクリックします。
- 再度右上の「ユーザーアイコン」→「サインイン」の順にクリックします。
- 「このアカウントを使用」に表示されるMicrosoftアカウントを選択して「続行」をクリックします。
- 誤ったMicrosoftアカウント(メールアドレス)だった場合は、「別のアカウントを使用する」の「Microsoftアカウント」を選択して下さい。
- Microsoftアカウントの「パスワード」を入力してサインインします。
- 別のアカウントを選択した場合は、正しいメールアドレスとパスワードを入力してサインインします。
以上で、Microsoftアカウントの再サインインは完了です。
再サインインができたら、Microsoft Storeで再度アプリのダウンロード・インストールを試してみて下さい。
対処3: デバイスの認証を行う
ログインするMicrosoftアカウントが正しいものであっても、デバイスの認証が完了していないためにMicrosoft Storeからソフトウェアをダウンロードできないことがあります。
その場合は、以下の手順にしたがって認証を完了させましょう。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定画面で「アカウント」をクリックします。
- 左ペインから「ユーザーの情報」をクリックします。
- 右ペインに「このPCで本人確認を行う必要があります」という表示が出ていることを確認し、直下の「確認する」をクリックします。
- 登録したメールアドレスにメールを送信します。
- 受信したメールボックスを確認し、コードをコピーします。
- コード入力欄にペーストして「確認」をクリックします。
- 「このPCで本人確認を行う必要があります」という表示が消えたことを確認します。
- デバイスの認証が完了します。
認証が完了したら、Microsoft Storeにアクセスしてソフトウェアをダウンロードできるかどうかを確認してください。
対処4: 認証済みデバイスを削除する
1つのMicrosoftアカウントを利用してMicrosoftストアからソフトウェアをダウンロードできるのは10台までです。
11台以上のデバイスを利用している場合、使っていないものを削除しないと認証できないので注意してください。
この現象が疑われる場合は以下の手順で認証済みデバイスをチェックし、不要なデバイスを削除します。
- 『Microsoftアカウント - デバイス管理ページ』にアクセスします。
- ページ上部に表示されているデバイスの数が上限に達していないことを確認します。
- 10/10など上限値になっている場合は次に進みます。
- 中央に表示されている「デバイスの制限を管理する」をクリックします。
- 「デバイス数の上限」の数値が10/10になっていることを確認します。
- リストに表示されているデバイスのなかから、使わないものを選択して「削除」をクリックします。
- 確認画面で「削除」をクリックします。
- 「デバイス数の上限」に空きができたことを確認します。
- 上限数が9/10などと表示されていれば削除できています。
上記の手順で認証できるデバイス数に余裕がある状態にできたら、Microsoft Storeを開いてダウンロードとインストールを試してみてください。
Windows 10を搭載したPCを1つのアカウントで多数運用している場合や、Xboxなどを利用している場合に引っかかりやすいので、該当する場合は確認しておきましょう。
対処5: Windowsのユーザーアカウントを切り替える
WindowsにサインインしているユーザーアカウントがMicrosoftアカウントを使用している場合、サインイン状況に一時的な問題があり、Microsoft Storeでアプリをインストールできないケースがあります。
そのため、ローカルアカウントに一旦切り替えてMicrosoftアカウントに再サインインすることで、正常にアプリをインストールできるようになる可能性があります。
Microsoftアカウントを使用している場合は、次の手順で再サインインすることができます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定画面で「アカウント」をクリックします。
- 右ペインで「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリックして、案内に従ってローカルアカウントに切り替えます。
- ローカルアカウントへの詳しい切り替え手順は、『Windows10 – Microsoftアカウントをローカルアカウントに切り替える方法』を参考にして下さい。
- ローカルアカウントでサインインできたら、再度「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定画面で「アカウント」をクリックします。
- 右ペインで「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリックします。
- Microsoftアカウントの「メールアドレス」と「パスワード」を入力して、案内に従ってサインインします。
以上で、Microsoftアカウントに再サインインすることができます。再度Microsoft Storeを開いて、アプリのインストールを試してみて下さい。
対処6: トラブルシューティングを実行する
Microsoft Storeのアプリ自体にエラーが起きており、正常にアプリをインストールできないケースがあります。
Microsoft Storeアプリのエラーは、Windowsのトラブルシューティングツールを使って修復することができます。
次の手順で、Microsoft Storeのアプリのトラブルシューティングを実行して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインで「トラブルシューティング」をクリックします。
- 右ペインで「Windowsストアアプリ」→「トラブルシューティングツールの実行」の順にクリックします。
- 案内に従って問題を修復します。
Microsoft Storeの問題が修復できたら、再度アプリのダウンロードとインストールを試して下さい。
対処7: データベースファイルを削除する
Microsoft Storeが利用するデータベースファイルが破損していることによってエラーが発生し、ソフトウェアをダウンロードできなくなるケースがあります。
リセットしても問題が改善しない場合などは、次の手順でデータベースファイルを削除してみて下さい。
- エクスプローラを開きます。
- 以下のディレクトリにアクセスします。
C:\Windows\SoftwareDistribution\DataStore
- DataStore.edbを削除します。
- 削除が完了したらPCを再起動します。
- 再起動後にMicrosoft Storeを開き、ソフトウェアを正常にダウンロードできるかを確認します。
データベースを削除したら正常にダウンロードできるようになった場合は、その状態でしばらく様子を見てください。
しばらく使っていても再発しなければ、データベースファイルの破損や不具合が原因だったと判断できます。
対処8: Microsoft Storeをリセットする
ここまでの対処法を全て試してもエラーが改善しない場合は、Microsoft Store自体に原因不明のエラーが発生していることが考えられます。
Microsoft Storeをリセットするとエラーが直る可能性があるため、以下の手順で操作してみてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「アプリ」をクリックします。
- リストから「Microsoft Store」を探してクリックします。
- 「詳細オプション」をクリックします。
- 下にスクロールして「リセット」をクリックします。
- PCを再起動したらリセット完了です。
リセットが完了したら再びMicrosoft Storeを起動し、ログインしてソフトウェアをダウンロードできるかを試してみてください。
リセット後に正常にダウンロードできる場合は、Microsoft Storeの設定データに不具合が発生していたと判断できます。しばらく利用していても再発しなければ問題ありません。
対処9: Microsoft Storeアプリを再登録する
Microsoft Storeのリセットで改善しない場合は、アプリの登録情報に問題があり、インストールが失敗していることが考えられます。
そのため、Storeアプリを再度登録することでインストールが正常にできる可能性があります。次の手順で、Microsoft Storeのアプリの再登録を試して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 上部メニューで「ファイル」→「新しいタスクの実行」を選択します。
- 「cmd」と入力して「このタスクに管理者特権を付与して作成します」のチェックを入れて「OK」をクリックします。
- コマンドプロンプトで次のコマンドを一行ずつ入力してEnterキーを押します。
PowerShell -ExecutionPolicy Unrestricted $manifest = (Get-AppxPackage Microsoft.WindowsStore).InstallLocation + "\AppxManifest.xml" Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register $manifest
- 全てのコマンドが実行できたらPCを再起動します。
PCが再起動したら、再度Microsoft Storeでアプリのインストールを試して下さい。
関連ページ
Microsoft Storeのその他のトラブルは、次のページを参考にして下さい。