PCでGoogleChromeの翻訳機能を使ってウェブページを翻訳しようとすると、「このページを翻訳できませんでした」というエラーメッセージが表示されてしまい、翻訳ができないケースがあります。
メッセージに表示される「やり直し」ボタンを押せば正常に翻訳できる場合もありますが、何度翻訳を試しても翻訳ができないこともあります。
本記事では、PCのGoogleChromeで「このページを翻訳できませんでした」が出て翻訳できない時の対処法についてWindows10とMac向けに解説します。
この記事の内容
対処1: ページを再読み込みする
ページの読み込みの途中で一時的なエラーが出ていることが原因で、翻訳時に「このページを翻訳できませんでした」のエラーがでるケースが考えられます。
そのため、ページを読み込み直してから翻訳を再度実行してみてください。
Chromeでページを再読み込みするには、アドレスバーの横の「更新ボタン」を押します。
対処2: Chrome/PCの再起動を試す
Chromeに一時的なエラーが起きており、翻訳機能が正しく機能しないケースが考えられます。
そのため、Chromeを再起動することで、翻訳が正常に機能する可能性があります。
Chromeは普通にウィンドウを閉じてもバックグラウンドで動作していることがあるため、次の手順で完全に終了してください。
- Windowsの場合: Chromeの画面右上の「3点マーク」→「終了」を選択します。
- Macの場合: 上部メニュー「Chrome」→「GoogleChromeを終了」を選択します。
Chromeが完全に終了できたら、通常の手順で起動して再度翻訳を試してみてください。
Chromeの再起動を行なっても翻訳ができない場合は、PCの再起動も試してみてください。
対処3: 翻訳オプションを確認する
翻訳するページ内に複数の言語が混ざっているとChromeが言語の検出に失敗し、翻訳できないケースがあります。
上記の問題が疑われる場合は、Chromeのオプションメニューから翻訳元の言語と翻訳先の言語を指定してみてください。具体的な操作手順は次の通りです。
- Chromeで翻訳したいページを開きます。
- アドレスバー右にある、「翻訳アイコン」をクリックします。
- 「3点アイコン」をクリックし、「[言語]のページではない場合」を選択します。
- 検出された言語が正しくなければ、ドロップダウンリストをクリックして正しい言語に変更します。設定を変更したら「完了」をクリックします。
- もう1度「3点アイコン」をクリックして「別の言語を選択」を選びます。
- 「翻訳先」の言語に「日本語」を設定し、「完了」をクリックします。
上記の言語設定を変更すると、ページが自動的に翻訳されます。
ページに言語設定が反映されない場合は、ページを再読み込みして正しく翻訳されないか確認してください。
対処4: キャッシュとCookieを削除する
Chromeに保存されているキャッシュとCookieが原因で翻訳機能が正常に動作しなくなることがあります。
そのため、次の手順でChromeのキャッシュとCookieの削除を試してみてください。操作方法はWindows・Macどちらも共通です。
- Chromeウィンドウの右上にある「3点アイコン」→「設定」を選択します。
- 設定タブが開きます。画面左のリストにある「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 画面左にリストがない場合は、「プライバシーとセキュリティ」の項目まで画面をスクロールします。
- 「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
- 期間を「全期間」に変更して、次の全ての項目にチェックを入れます。
- 「閲覧履歴」
- 「Cookieと他のサイトデータ」
- 「キャッシュされた画像とファイル」
- 「データを削除」ボタンをクリックするとキャッシュとCookieが削除されます。
ChromeのキャッシュとCookieが削除できたら、ページを再読み込みして翻訳ができないか確認してください。
対処5: 拡張機能を無効/削除する
Chromeにインストールされている拡張機能に問題が起きていたり、機能が競合していることが原因で、「このページを翻訳できませんでした」のエラーは出るケースが考えられます。
特にページの表示を変更する拡張機能がインストールされていると、上記の問題が起きるケースがあります。
そのため、Chromeに拡張機能をインストールして利用している場合は、拡張機能の無効化や削除をして翻訳が正常にできないか確認してください。
- Chromeの右上の「3点アイコン」からメニューを開き、「その他のツール」→「拡張機能」を選択します。
- 拡張機能の一覧が表示されます。「原因として考えられる拡張機能」の右下に表示されているスイッチを「オフ」に変更して無効化します。
- 拡張機能にビックリマークが表示されている場合は、エラーが起きている状態です。「修復ボタン」をクリックして修復するか、機能を削除してください。
- 機能を削除(アンインストール)するには、「削除」ボタンをクリックします。
以上で、Chromeの拡張機能を無効にすることができます。翻訳ができるか再度試してみてください。
無関係に見える拡張機能が原因になることもあるので、解決しない時は一度すべての拡張機能を無効にしてみることをおすすめします。
対処6: Chromeを最新版に更新する
Chromeのバグ・不具合が原因で、「このページを翻訳できませんでした」のエラーが出るケースがあります。
そのため、Chromeのバージョンが古い場合は、最新バージョンにアップデートを行ってください。Chromeのアップデートを確認するには、次の手順で操作します。
- Chromeの右上の「3点アイコン」をクリックしてメニューを開いて、「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選択します。
- アップデートのチェックが開始します。更新がある場合は、自動でアップデートが実行されます。
- 「Google Chromeは最新版です」と表示されれば最新の状態です。
- アップデートが完了したら「再起動」をクリックします。
Chromeが最新のバージョンになったら、再度ページを翻訳できないか試してください。
Chromeが既に最新の場合やアップデートを行なっても翻訳ができない場合は、次のChromeの再インストールを試してください。
対処7: Chromeを再インストールする
Chromeのアプリケーションに原因不明の問題が起きており、翻訳が正常に機能しないケースが考えられます。
そのため、Chromeを一度アンインストールしてから再インストールしてみてください。
Chromeをアンインストールする際は、履歴と設定データを一緒に削除してから再インストールを行なってください。
Windowsの場合
- Chromeが起動している場合は、右上の「3点アイコン」→「終了」を選択してChromeを終了します。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「アプリと機能」を選択します。
- 「アプリと機能」画面にて「Google Chrome」の項目を探してクリックします。
- 「アンインストール」ボタンが表示されるので、「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールを実行しようとすると「閲覧データも削除しますか?」というメッセージが表示されるので、この項目にチェックを入れてから「アンインストール」をクリックします。
- 『Chromeの公式ページ』から最新のインストーラーをダウンロードして、通常の手順でインストールを行なってください。
Macの場合
- Chromeが起動している場合はDockのChromeアイコンを右クリックし、「終了」を選択してChromeを閉じます。
- Finderを起動して、「アプリケーション」フォルダを開きます。
- アプリケーションフォルダにある「Google Chrome」を右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択してアンインストールします。
- 履歴と設定データを削除します。Finderを起動したまま、上部のメニューバーの「移動」をクリックし、「フォルダへ移動」を選択します。
- 「フォルダの場所を入力:」に次のパスを入力し、「移動」をクリックします。
~/Library/Application Support/Google/Chrome
- 開かれたフォルダの中にある全てのファイルとフォルダを削除します。
- 『Chromeの公式ページ』から最新のインストーラーをダウンロードして、通常の手順でインストールを行なってください。
Chromeの再インストールができたら、再度ページを開いて翻訳を試してください。
対処8: 拡張機能のGoogle翻訳を使う
ここまでの対処を試しても翻訳ができない場合は、ウェブページ側の問題でChromeの翻訳機能が利用できないことがあります。
特定のサイトのみで「このページを翻訳できませんでした」のエラーが起きる場合は、Web版のGoogle翻訳や拡張機能版のGoogle翻訳の使用を検討してください。
上記のツールは、範囲を指定して翻訳できるため、ページ全体の翻訳が機能しない場合でも正常に翻訳することができます、
Web版のGoogle翻訳Google翻訳を使用する場合は、ページのテキストをコピーペーストして翻訳を行なってください。