Windows10のパソコンには最初からSkypeアプリがインストールされていますが、PC起動時に勝手に自動起動してしまう場合があります。また、PC起動時以外でもSkypeがいつの間にか起動しているケースもあります。
本記事では、Windows10でSkypeの自動起動を無効化する方法について詳しく紹介します。対処内容は、UWPアプリ版とデスクトップアプリ版の両方を想定しています。
アプリの設定を変えるだけでは無効化できないこともあるため、無効化できない場合は紹介する他の方法を試してみてください。
この記事の内容
対処1: Skypeアプリの設定を変更する
パソコンを起動した時にSkypeを自動起動するかどうかは、通常Skypeアプリ内の設定画面から変更することができます。
ただし、Windows10で使えるSkypeアプリはMicrosoft Storeから入手するUWPアプリ版とデスクトップアプリ版の2種類があります。
どちらのバージョンを使用しているかによって設定方法が異なります。それぞれの設定方法は次の通りです。
UWPアプリ版(Skype for Windows10)の場合
自分のバージョンがどちらか不明な場合は、まずUWPアプリ版の手順を試してみてください。UWPアプリ版で自動起動を無効にするには、次の手順で操作します。・
- Skypeアプリを起動します。
- アプリ画面を開き、画面上部・ユーザー名の右にある、「その他ボタン(ドットマーク)」をクリックします。するとメニューが表示されるので、「設定」を開きます。
- 設定ウィンドウが開きます。左のリストにある「全般」をクリックします。
- 「Skypeを自動的に開始」の右にある「設定」をクリックします。
- 別ウィンドウで「スタートアップ」の設定画面が表示されます。「Skype」の右にあるスイッチを「オフ」に切り替えます。
デスクトップアプリ版(Skype for Windows)の場合
デスクトップアプリ版のSkypeで自動起動を停止するには、次の手順で操作します。
- Skypeアプリを起動します。
- アプリ画面を開きます。ユーザー名の右にある「その他ボタン(ドットマーク)」をクリックし、「設定」を選択します。
- 左のリストから「全般」を開きます。
- 「Skypeを自動的に開始」の右にあるスイッチを「オフ」にします。
Skypeのアプリケーションの設定が変更できたら、PCを再起動して自動起動しなくなったか確認してください。設定変更ができなかったり、変更後も自動起動する場合は、次の対処に進んでください。
対処2: Skypeのスタートアップを無効化する
Skypeの自動起動の設定を変更しても起動してしまう場合は、Windowsのスタートアップの設定でSkypeを無効化してみてください。
Skypeのスタートアップを無効化するには、次のいずれかの方法で行います。
方法1: タスクマネージャーのスタートアップタブで無効にする
タスクマネージャーからSkypeのスタートアップを無効化するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーウィンドウが開いたら、ウィンドウ左下にある「詳細」をクリックして詳細表示に切り替えます。
- 既に詳細表示になっている場合は、この手順をスキップしてください。
- ウィンドウ上部にある「スタートアップ」タブをクリックします。
- 中央のリストから「Skype」の項目を探して右クリックして「無効化」を選択します。
方法2: 設定からスタートアップを無効にする
Windowsの設定からSkypeのスタートアップを無効化するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 左ペインで「スタートアップ」をクリックします。
- 右ペインで「Skype」のスイッチをクリックして「オフ」に変更します。
スタートアップの設定を変更できたら、PCを再起動してSkypeが自動起動しなくなったか確認してください。
スタートアップタブにSkypeの項目がなかったり、設定を変更しても自動起動の問題が解決しない場合は、次の方法を試してください。
対処3: バックグラウンドでの実行を停止する
Skypeのバックグラウンドでの実行が許可されていることが原因で、アプリケーションが勝手に自動起動してしまうケースが考えられます。
そのため、Skypeのバックグラウンド実行を停止することで問題が解決する可能性があります。Skypeのバックグラウンドでの実行を停止するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- Windowsの設定が開いたら「プライバシー」をクリックします。
- 左ペインで「バックグラウンドアプリ」をクリックします。
- 右ペインのアプリ一覧で「Skype」のスイッチを「オフ」に変更します。
Skypeのバックグラウンド実行を停止できたら、自動で起動しなくなったか検証してください。
対処4: スタートアップフォルダのショートカットを削除する
スタートアップフォルダにSkypeのショートカットが登録されていることが原因で、Skypeが自動起動するケースが考えられます。
そのため、スタートアップフォルダを確認して、Skypeのショートカットがある場合は削除してください。確認と削除する手順は次のとおりです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「名前」入力欄に半角で「shell:startup」と入力し、「OK」をクリックします。
- スタートアップフォルダが表示されます。フォルダ内に「Skypeのショートカット」がある場合は、右クリックして「削除」してください。
スタートアップフォルダからSkypeのショートカットを削除できたら、PCを再起動してSkypeが起動しなくなったことを確認してください。
対処5: Skypeからサインアウトする
UWPアプリ版のSkypeの自動起動が解決しない場合は、Skypeのサインイン状態を解除することで自動起動を回避することができます。
そのため、Skypeを普段から使用していない場合は、サインアウトして自動起動の問題が解決しないか確認してみてください。UWPアプリ版のSkypeでサインアウトするには、次の手順で操作します。
- 「Skype」を起動します。
- 左上の「プロフィールアイコン」をクリックします。
- 「サインアウト」をクリックします。
Skypeからサインアウトできたら、PCを再起動して自動起動しなくなったか確認してください。
対処6: 複数のSkypeアプリがインストールされていないか確認する
UWPアプリ版とデスクトップアプリ版の2つのバージョンのSkypeがインストールされており、片方のSkypeの設定変更を行なっても自動起動が停止できないケースが考えられます。
理由があって使い分けている場合は問題ありませんが、そうでない場合は混乱の原因になるため使用していないバージョンのSkypeをアンインストールしてください。
PCにインストールされているSkypeのアプリを確認するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「Skype」が複数インストールされているか確認します。
- 「Skype」の項目が2つある場合は、使用していないバージョンのSkypeをアンインストールしてください。
- アンインストールを実行するには次の手順で操作します。
- 「使用していないバージョンのSkype」をクリックして選択します。
- メニューが展開されたら「アンイントール」→「アンイントール」の順にクリックします。
- ウィザードが表示されたら案内に従ってアンインストールを完了します。
不要なバージョンのSkypeがアンインストールできたら、使用しているSkypeの自動起動の設定を確認してください。
対処7: Skypeを再インストールする
ここまでの対処方法を行なってもSkypeの自動起動が解決しない場合は、アプリケーション自体に問題があることが考えられます」。
Skypeの動作に問題がある場合は、アプリを再インストールすると問題を解消できることがあります。そのため、次の手順でSkypeの設定情報を初期化してから再インストールする方法を試してみてください。
- Skypeの必要なデータをエクスポートします。
- チャット履歴や受信したファイルはアカウントに紐付けられているのでアプリをアンインストールしても失われませんが、大切なデータがある場合は以下のページの手順でデータのエクスポートをしておくと安心です。
- チャット履歴や受信したファイルはアカウントに紐付けられているのでアプリをアンインストールしても失われませんが、大切なデータがある場合は以下のページの手順でデータのエクスポートをしておくと安心です。
- Skypeアプリを終了していることを確認します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「Skype」の項目を選択して、「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- ウィザードが表示されたら案内に従ってアンインストールを完了します。
- Skypeのアンインストールが完了したら、残ったファイルを削除します。「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- アプリのバージョンに合わせて次のパスを入力します。
- UWPアプリ版: %localappdata%\Packages\
- デスクトップアプリ版: %Appdata%\Microsoft\
- フォルダが開いたら、以下のフォルダを右クリックして「削除」します。
- UWPアプリ版: 「Microsoft.SkypeApp_kzf8qxf38zg5c」フォルダを削除します。
- デスクトップアプリ版: 「Skype for Desktop」フォルダを削除します。
- フォルダを削除したら、以下のページより最新版のインストーラをダウンロードし、通常通りの方法でSkypeをインストールします。
Skypeを再インストールできたら『対処1: Skypeアプリの設定を変更する』と同じ手順で設定変更を行ってください。