WindowsのMicrosoft Wordで文章ファイルを作成したり編集しようとファイルを開くと、「ダイアログボックスが開いています。ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが表示されることがあります。
このエラーは「OK」をクリックすることで閉じることができますが、毎回表示され煩わしく感じる方も多いと思います。
本記事では、Wordの「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」エラーの対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処: Alt+Tabキーでダイアログボックスを探す
Wordの「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーは、通常であれば開いているダイアログボックスがある場合に表示されます。
そのため、開いているダイアログボックスがある場合は閉じてから操作することでエラーが解決します。開いているダイアログボックスが見つからない場合は、以下の手順で操作を行なってみてください。
- 「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが出ている場合は「OK」をクリックして閉じます。
- 「ALT」キーを押しながら「TAB」キーを押します。開いているウィンドウ一覧が表示されたらダイアログボックスを探します。
- ダイアログボックスが見つかったら選択して、ダイアログボックスを閉じます。
開いているダイアログボックスを閉じれたら、Wordの操作エラーが解決したか確認してください。上記の手順で探してもダイアログボックスを開いていない場合やダイアログボックスを閉じてもエラーが出続ける場合は、次の対処に進んでください。
対処2: Wordを強制終了して再度開く
Wordに一時的な不具合が発生していることが原因で、「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、Wordを一度強制終了してから開き直すことでエラーが解決する可能性があります。Wordを強制終了して再度開くには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーが起動したら、簡易表示になっている場合は左下の「詳細」をクリックします。
- 「プロセス」タブの一覧で、「Microsoft Word」を選択して右下の「タスクの終了」をクリックします。
- Wordを終了できたら、Wordファイルを再度開きます。
以上の手順で、Wordを強制終了して再度開くことができます。Wordを再度開けたら、操作エラーが解決したことを確認してください。
対処3: Normal.dotmのファイル名を変更する
WordのテンプレートファイルであるNormal.dotmに問題が起きていることが原因で、「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが表示されることがあります。
そのため、Normal.dotmを一度削除することで、操作エラーが解決する可能性があります。ただし、Normal.dotmを削除するとWordの動作に問題が起きる恐れがあるため、別のファイル名に変更することをおすすめします。
Normal.dotmのファイル名を変更するには、以下の手順で操作してください。
- Wordを開いている場合は閉じます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「appdata」と入力して「OK」をクリックします。
- 以下の順にフォルダを開きます。
Roaming\Microsoft\Templates
- フォルダが見つからない場合はWordのバージョンが異なるため、別の対処を試してみてください。
- 「Normal.dotm」のファイル名を別のファイル名(Normal.dotm2など)に変更します。
Normal.dotmのファイル名を変更できたら、Wordを開き直して操作エラーが出なくなったか確認してください。
対処4: 保護ビューを無効にする
Wordの保護ビューの機能が原因で、「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが表示されることがあります。
そのため、Wordの保護ビューの機能を無効にすることで、エラーが解決する可能性があります。Wordの保護ビューの機能を無効にするには、以下の手順で操作してください。
- Wordを開いて、「ファイル」をクリックします。
- 左メニューで「その他」→「オプション」をクリックします。
- 左メニューで「トラストセンター(セキュリティセンター)」を選択します。
- 右ペインの「トラストセンターの設定」をクリックします。
- 左メニューの「保護ビュー」をクリックします。
- 右ペインで、以下のすべての保護ビューの機能のチェックを外して「OK」をクリックします。
- インターネットから取得したファイルに対して、保護ビューを有効にする
- 安全でない可能性のある場所のファイルに対して、保護ビューを有効にする
- Outlookの添付ダイルに対して、保護ビューを有効にする
- 「OK」をクリックしてWordのオプションを閉じます。
Wordの保護ビューの機能を無効にできたら、Wordファイルを開き直して操作エラーが解決したことを確認してください。
対処5: Wordのアドインを無効にする
Wordにインストールされているサードパーティのアドインが原因で、「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、Wordのアドインを全て無効にすることで、操作エラーが解決する可能性があります。Wordのアドインを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- Wordを開いて、「ファイル」をクリックします。
- 左メニューで「その他」→「オプション」をクリックします。
- 左メニューで「アドイン」を選択します。
- 右ペインの管理で「COMアドイン」を選択していることを確認して「設定」をクリックします。
- 使用できるアドインの一覧で、すべてのアドインのチェックを外します。
- 「OK」をクリックして、設定を保存します。
- 「OK」をクリックしてWordのオプションを閉じます。
Wordのすべてのアドインを無効にできたら、Wordファイルを開いて操作エラーが解決したことを確認してください。
対処6: セキュリティソフトを停止する
NortonやMcAfeeなどのサードパーティのセキュリティソフトの機能が原因で、「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、サードパーティのセキュリティソフトをインストールしている場合は、セキュリティソフトを停止した状態でエラーが解決しないか確認してください。
セキュリティソフトの停止方法はメーカーによって異なりますが、一般的には以下の手順で停止できます。
- タスクバー右側の「上矢印アイコン」をクリックしてタスクトレイを開きます。
- 「セキュリティソフトのアイコン」をクリックします。
- メニューが表示されたら「停止」を選択します。
セキュリティソフトを停止できたら、その状態でWordを操作して操作エラーが発生するか確認してください。エラーが解決した場合はセキュリティソフトの機能に原因があると判断できるため、Wordに干渉する機能を停止するか別のセキュリティソフトを使用することを検討してください。
対処7: Microsoft Officeを修復する
Wordのアプリケーションファイルが破損していることが原因で、「ダイアログボックスが開いているためこの操作を実行できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、Microsoft Officeのアプリケーションを修復することで、問題が解決する可能性があります。Officeのアプリケーションを修復するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「Microsoft Office (エディション名)」を選択して「変更」をクリックします。
- Windows11の場合は、右側の「3点アイコン」をクリックして「変更」を選択してください。
- ユーザーアカウント制御が出た場合は「はい」をクリックします。
- 「オンライン修復」のオプションを選択して「修復」をクリックします。
- ウィザードにしたがって修復を完了します。
Officeのアプリケーションを修復できたら、Wordを開いて操作エラーが解決したことを確認してください。