WindowsのPCの動作が重い際にタスクマネージャーを確認すると、MoUSO Core Worker ProcessというプロセスのCPUやディスクの使用率が異常に高い場合があります。
本記事では、WindowsのMoUSO Core Worker Processの概要と重い時の対処法について詳しく紹介します。停止方法についても併せて紹介します。
この記事の内容
MoUSO Core Worker Processとは
MoUSO Core Worker Processは、Windowsのアップデート関連のタスクをバックグラウンドで処理するためのプロセスの一つです。PCの電源構成に応じてUSO Core Worker Processとして表示される場合もあります。
このプロセスは、Windows Updateと関連して動作し、アップデートのインストールやダウンロードの順序を管理します。
通常、このプロセスはWindowsが更新プログラムを検索するときにのみ処理を開始しますが、一部の状況下では、CPUやディスクの使用率が高まることがあります。
MoUSO Core Worker Processが重い時の対処
MoUSO Core Worker Processのプロセスは、システムのリソースをあまり消費しないように設計されていますが、場合によってはCPUやディスクの使用率が異常に高くなることがあります。
このプロセスのCPUやディスクの使用率が継続的に高い場合は、以下の対処方法を試してみてください。
対処1: 保留中のアップデートをインストールする
Windows Updateでアップデートが保留中になっていることが原因で、MoUSO Core Worker Processが高い負担の状態のままになっているケースが考えられます。
そのため、設定からWindows Updateを確認し、保留中のアップデートがある場合はインストールを完了してください。保留中のアップデートをインストールするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、左ペインの「WindowsUpdate」を選択します。
- 右ペインの「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 「ダウンロード」や「インストール」が表示されたら、クリックしてアップデートを進めます。
WindowsUpdateで保留中のアップデートをインストールできたら、MoUSOプロセスの負担が解決したか確認してください。
対処2: トラブルシューティングツールを実行する
Windowsには、WindowsUpdate関連の問題を自動的に検出して解決するためのトラブルシューティングツールが搭載されています。
そのため、このトラブルシューティングツールを実行することで、MoUSO Core Worker Processの問題が解決する可能性があります。トラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」をクリックします。
- 「システム」を選択し、「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「その他のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- 「Windows Update」の「実行する」をクリックします。
- 案内に従って問題を修正し、トラブルシューティングを完了します。
トラブルシューティングツールを実行できたら、MoUSOプロセスの負担の問題が解決したか確認してください。
対処3: MoUSOプロセスを再起動します
MoUSO Core Worker Processに一時的な不具合が発生していることが原因で、プロセスの負担が異常に高いまま下がらないケースが考えられます。
そのため、MoUSO Core Worker Processを一度強制終了してからPCを再起動することで、問題が解決する可能性があります。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーが起動したら、ウィンドウ左下にある「詳細」をクリックして詳細表示に切り替えます。
- 既に詳細表示になっている場合は、この手順をスキップしてください。
- 「プロセス」タブの一覧で、「MoUSO Core Worker Process」を右クリックして「タスクの終了」を選択します。
- PCを再起動します。
MoUSO Core Worker Processを強制終了してPCを再起動できたら、プロセスの負担が解決したか確認してください。
対処4: WindowsUpdateサービスを再起動する
WindowsUpdateサービス、またはその他の関連サービスに問題が起きていることが原因で、MoUSO Core Worker Processの負担が異常に高いケースが考えられます。
そのため、WindowsUpdateサービスと関連サービスを再起動することで、問題が解決する可能性があります。WindowsUpdateサービスと関連サービスを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「services.msc」と入力して「OK」をクリックします。
- サービス一覧で、「Windows Update」を右クリックして「再起動」を選択します。
- 続いて「Orchestrator Serviceの更新」を右クリックして「再起動」を選択します。
WindowsUpdateサービスと関連サービスを再起動できたら、プロセスの負担の問題が解決したか確認してください。
対処5: 配信の最適化を無効にする
Windowsの配信の最適化機能は、他のPCとアップデートのデータを共有する機能です。この機能が原因でMoUSO Core Worker Processの負担が重くなることがあります。
そのため、配信の最適化機能を無効にすることで問題が解決する可能性があります。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」をクリックします。
- 設定ウィンドウが開いたら、左ペインの「WindowsUpdate」を選択します。
- 右ペインで「詳細オプション」をクリックします。
- 「配信の最適化」をクリックします。
- 「他のPCからダウンロードを許可する」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
配信の最適化機能を無効にできたら、MoUSOプロセスの負担が改善したか確認してください。
対処6: Windowsの電源設定をリセットする
Windowsの電源設定に問題があることが原因で、MoUSO Core Worker Processの負担が異常に高くなるケースがあります。
そのため、Windowsの電源設定をリセットすることで、問題が解決する可能性があります。Windowsの電源設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windowsターミナル(管理者)」を選択します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- PowerShellが起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
powercfg -restoredefaultschemes
- コマンドが実行できたらウィンドウを閉じて、Windowsを再起動します。
Windowsの電源設定をリセットできたら、プロセスの負担が解決したか確認してください。
MoUSO Core Worker Processの停止方法
基本的に、MoUSO Core Worker ProcessはWindows Updateの正常な動作のために必要なプロセスなので、手動で停止することは推奨されません。
ただし、何らかの問題でこのプロセスが異常に高いリソースを消費してしまう場合は、プロセスを一時的に停止させることもできます。MoUSOプロセスは以下のいずれかの方法で停止できます。
方法1: タスクマネージャーで終了する
タスクマネージャーからMoUSO Core Worker Processを手動で終了することができます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーが起動したら、ウィンドウ左下にある「詳細」をクリックして詳細表示に切り替えます。
- 既に詳細表示になっている場合は、この手順をスキップしてください。
- 「プロセス」タブの一覧で、「MoUSO Core Worker Process」を右クリックして「タスクの終了」を選択します。
以上の手順でMoUSOプロセスを終了できます。PCを再起動するとMoUSO Core Worker Processが再開します。
方法2: Orchestrator Serviceの更新を無効にする
MoUSO Core Worker ProcessはOrchestrator Serviceの更新を無効にすることで完全に停止できます。
ただし、WindowsUpdateに問題が起きる恐れがあるため非推奨の方法です。どうしてもMoUSOプロセスを停止したい場合のみ一時的に設定を変更してください。
Orchestrator Serviceの更新を無効にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「services.msc」と入力して「OK」をクリックします。
- サービス一覧で、「Windows Update」を右クリックして「再起動」を選択します。
- 続いて「Update Orchestratorの更新」をダブルクリックして開きます。
- スタートアップの種類を「自動(遅延開始)」から「無効」に変更して「OK」をクリックします。
- PCを再起動します。
設定を変更してPCを再起動できたら、MoUSOプロセスが実行されなくなったことを確認してください。WindowsUpdateに問題が起きた場合は、同じ手順でOrchestrator Serviceの更新のスタートアップの種類の設定を「自動(遅延開始)」に戻してください。