データの保存・共有に大変便利なGoogleドライブですが、スマホアプリのGoogleドライブで「ファイルをダウンロードができない」と困っている方が多いようです。
本記事では、Googleドライブからスマホ(Android,iPhone)にファイルをダウンロードする基本操作とGoogleドライブからダウンロードができないトラブルの対処法をまとめました。
この記事の内容
Googleドライブからスマホにダウンロードする方法
まずは、スマホの「Googleドライブ」アプリからファイルをダウンロードする手順についておさらいです。
iPhone・Androidで若干操作が異なるので、それぞれ紹介します。
iPhone/iPadのダウンロード手順
- Googleドライブを起動して[ダウンロードしたいファイル]を探します。
- [ダウンロードしたいファイル]の右にある「3点マーク」をタップします。
(*ファイル名を押し続けると同時に複数選択できます。) - メニューが表示されるので「コピーを送信」→「画像/ビデオを保存」をタップします。
iPhone/iPadでは、直接ダウンロードボタンがないので「送信」から各アプリに保存します。
Word、Excel等の専用アプリで開くデータは、「コピーを送信」→「アプリで開く」から各リーダー用のアプリを選択して保存してください。
Androidのダウンロード手順
- Googleドライブを起動して[ダウンロードしたいファイル]を探します。
- [ダウンロードしたいファイル]の右にある「3点マーク」をタップします。(*ファイル名を押し続けると同時に複数選択できます。)
- 「ダウンロード」アイコン(もしくは「端末に保存」)をタップするとダウンロードが開始します。
ダウンロードしたファイルは、画面上部から下方向にスライドして出る「通知センター」から開くことができます。
また、Androidの内部ストレージを見れるファイル管理アプリを使って「Download」フォルダから開くこともできます。
「Googleドライブ」アプリの使い方が分からないという方は、次の記事で基本的な使い方を紹介しているので併せて参考にしてみてください。
ファイルのダウンロードができない原因
ダウンロード手順についておさらいしましたが、上記の手順でダウンロードしようとしてもできない場合は、以下の5つの原因が考えられます。
- ダウンロードできているのにアプリで開けない
- ダウンロードしようとしているファイルが大きすぎる
- インターネット回線が不安定
- キャッシュデータの不具合が溜まっている
- アプリの設定・不具合によるエラー
1つ1つ確かめて問題の箇所を特定していきましょう。ここからは具体的な対処法の手順を解説します。
ダウンロードできているのにアプリで開けない
Googleドライブからダウンロードできても、スマホにファイルに対応するアプリがインストールされていないと開くことができません。
- 画像、写真ファイル・・・標準アプリで開ける
- PDFファイル・・・iPhoneは標準アプリ「iBooks」で開ける。Androidは「Acrobat Reader」などのアプリが必要。
- Officeファイル・・・「Microsoft Word、Excel、PowerPoint」のアプリを推奨。iPhoneは「iBooks」でPDF形式で保存はできる。
- 圧縮ファイル・・・「ファイルマネージャー」や「iZip」などの圧縮・解凍アプリが必要。
一度ダウンロードしようとしているファイルを開けるアプリがスマホにインストールされているか確認しましょう。
ダウンロードしようとしているファイルが大きすぎる
Googleドライブからダウンロードできるファイルサイズの上限は5TBまで対応しています。
しかし、1GBを超えるようなファイルのダウンロードは、ダウンロードの最中にスマホの空き容量がなくなったり、通信状況が悪くなるとエラーでダウンロードが止まってしまうため、あまり好ましくありません。
大きなサイズのデータのやり取りを行いたい場合はファイル圧縮・分割を行ったり、ファイルの数が複数の場合は個別にダウンロードしたりすると良いかもしれません。
インターネット回線が不安定
Googleドライブからダウンロードをする場合は、必ず十分な回線速度がある環境で行なって下さい。不安定な通信環境ではエラーが起こるケースが多くなります。
モバイル通信よりもWi-FiやBluetooth経由の方が通信が安定するのでおすすめです。
モバイル通信を使用する場合は、速度制限を受けておらず、電波が安定していることを確認してください。
また、スマホのWifi接続に問題がある場合は、次の記事で対処法を紹介しているので参考にして下さい。
Googleドライブ・スマホの空き容量がない
Googleドライブの空き容量がないとファイルをダウンロードできない症状が報告されています。
Googleドライブの空き容量を確認して、容量が少ない場合は、余分なファイルを削除しましょう。
「Googleドライブ」を起動→「3本線マーク」→「保存容量」から使用量を確認することができます。
また、スマホのストレージにも空き容量がないとダウンロードすることができません。
スマホの空き容量は以下の手順で確認することができます。
「設定」アプリ→「一般」→「ストレージとiCloudの使用状況」→ストレージの項目の「使用可能」が空き容量です。
【Androidの空き容量を確認する手順】
「設定」アプリ→「ストレージとUSB」→「空き容量」で確認できます。
iPhone、Android共に上記の確認画面で何に容量を使っているかわかるので、使用量の多いデータは削除すると良いでしょう。
キャッシュの削除(Androidのみ)
アプリのキャッシュデータは、ときどきアプリの動作を不安定にする場合があります。
一旦キャッシュデータを削除してダウンロードができるようにならないか試してみて下さい。
キャッシュを削除は、Android版のGoogleドライブのみで、iPhone版ではできません。
Googleドライブのキャッシュ削除手順
- Googleドライブアプリを起動し、先程と同様に左上の「三本ライン」アイコンをタップしてメニューを表示させます。
- メニューの中から「設定」をタップします。
- 「設定」画面の中にある「キャッシュのクリア」をタップします。確認メッセージが表示されたら「OK」をタップします。
アクセス権限がない(Androidのみ)
Androidの場合、ファイルのダウンロードをする時に「アクセス権限がありません」というメッセージが出るようであればアクセス権限設定が必要です。アクセス権限設定は以下の手順で行います。
- ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」アプリを起動します。
- 設定メニューの中にある「アプリ」をタップします。
- 端末にインストールされているアプリ一覧が表示されます。一覧から「ドライブ」または「Googleドライブ」を探してタップします。
- Googleドライブアプリの情報が表示されます。上の方にある「許可」をタップします。
- 「ストレージ」の右にあるスイッチをオンに切り替えます。
- これで設定は完了です。「設定」アプリを終了させます。
アプリの不具合
そもそもGoogleドライブからダウンロードが始まらなかったり、途中で止まってしまう症状の場合は、アプリの再インストールで問題が解決することがあります。
Googleドライブアプリを一度アンインストールし、再度PlayストアまたはAppストアからアプリを入手してください。
再インストールで解決しなければ以下の項目も確認してみてください。
- OSは最新のバージョンになっているか・・・
Android OS・iOSのバージョンが古いと不具合が発生することがあります。設定アプリからソフトウェアアップデートを確認し、もしアップデートがあれば更新を行ってください。 - 競合しているアプリがないか・・・
Googleドライブ以外のファイル管理アプリやオンラインストレージアプリがインストールされていると不具合の原因になることがあります。アプリのアンインストールを行うか、一時的にアプリの機能を停止させてみてください。
Googleのサービスに障害が起きているケースも
Googleドライブのサービス自体に障害が起きていることが原因で正常にダウンロードできないケースも稀にあります。
Google公式の『G Suite ステータス ダッシュボード』から異常が起きていないか確認できます。
Googleドライブの項目がオレンジ色、もしくは赤色になっている場合は障害やサービスが停止しています。Googleの復旧を待ちましょう。
それでも改善しない時は
Googleドライブはアプリからだけでなくブラウザからアクセスすることもでき、ファイルのダウンロードも可能です。
ChromeまたはSafariなどのブラウザで「Web版 GoogleDriveのページ」にアクセスし、ブラウザ版からダウンロードができないか試してみてください。
AndroidのChromeからアクセスする場合は、右上の「3点メニュー」→「PC版サイト」をタップして下さい。
Googleドライブにこだわらず、ファイルの共有やオンラインストレージの利用が出来ればよいという場合は別のオンラインストレージサービスやクラウドストレージサービスを利用するのも選択肢の1つです。
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