AndroidとiPhoneの「Google Drive」アプリを利用していてストレージの容量が足りなくなってしまった時、空き容量を確保する最も手軽な方法はいらないファイルを削除することです。
しかし、スマホからマイドライブのファイルを削除しても容量がなぜか減らないケースがあります。
本記事ではGoogle Driveでファイルを完全削除してストレージ容量を確保する手順と、ファイル削除の前に確認したい権限の注意点を解説します。
この記事の内容
ゴミ箱内を削除しないと空き容量が増えない
Google Driveでは、削除したファイルはその場で完全に削除されるのではなく、一旦ゴミ箱へ移動されるようになっています。
そのため、もし操作ミスなどで間違えてファイルを削除してしまっても、ゴミ箱に入れたファイルに対して復元操作をすれば削除操作をなかったことにすることができます。
容量確保の目的でファイルを削除する場合はファイルをゴミ箱に入れただけでは空き容量は増えません。空き容量を増やすには、ファイルを1度ゴミ箱に入れてからゴミ箱に入れたファイルを完全削除する操作が必要です。
マイドライブ内のファイルを完全削除する手順(Android,iPhone)
Google Driveアプリでファイルを完全削除する手順はAndroid、iPhone共にほぼ共通です。
まずマイドライブのファイルをゴミ箱へ移動して、ゴミ箱内を削除しましょう。具体的には以下の手順で操作します。
1.マイドライブのファイルをゴミ箱に入れる
マイドライブ内のファイルを一括でゴミ箱に入れる場合、以下の手順に従って下さい。
- ホーム画面またはアプリ一覧からGoogleドライブアプリを起動します。
- マイドライブが表示されます。もし表示されない場合は左上の「三本ライン」のアイコンをタップし、メニューの「マイドライブ」をタップします。
- 右上の「3点マーク」をタップして「すべて選択」を選択します。
- 最後に「XX個のアイテム」の右にある「ゴミ箱マーク」をタップします。
個別に削除したい場合は、ファイル名の右にある「三点アイコン」→「削除」をタップします。フォルダの場合も同様の操作です。
以上でマイドライブ内のデータがゴミ箱へ移動します。続いて、ゴミ箱内のファイルを削除します。
2.ゴミ箱内のファイルを完全削除する
- 次にゴミ箱を開きます。左上にある三本ラインのアイコンをタップし、メニューから「ゴミ箱」をタップします。
- ゴミ箱が表示されます。手順通りに操作を行っていれば先ほど削除したファイルがあるはずです。場合によっては過去に削除したファイルが残っていることもあります。
- 「ゴミ箱」画面の右上にある三点アイコンをタップし、「ゴミ箱を空にする」を選択します。
- 確認メッセージが表示されるので「完全に削除」をタップします。
以上で、マイドライブ内にあったファイルが完全に削除され、削除した分Google Driveの空き容量が増えます。
もしゴミ箱から特定のファイルのみを完全削除したい場合は、各ファイル右の[3点アイコン]→「完全に削除」をタップすると削除することができます。
容量表示はタイムラグがある
Googleドライブの空き容量は、「メニュー(三本線マーク)」→「保存容量」から確認することができます。
Google Driveの容量表示は削除を行ってすぐには反映されないことがあります。
もし完全削除を行っても空き容量が増えない場合はしばらく待ってから表示を再確認してみてください。
自動で消えない?ゴミ箱のファイルの保存期間
Gmailなど、他のサービスではファイルやメールなどをゴミ箱に入れてから一定期間を過ぎると自動で削除される仕組みがあることがありますが、Google Driveではゴミ箱に入れたファイルが自動で消去されることはありません。
ファイルを間違えてゴミ箱に入れたらいつの間にか勝手に削除されてしまった……ということがないため安心できますが、一方であまり意識しないでいるといつの間にかゴミ箱にファイルが溜まってGoogle Driveの容量を圧迫してしまうことがあります。
そのため、Google Driveの空き容量が少ないと思ったら、定期的にゴミ箱内を手動で削除する必要があります。
共有しているファイルを削除する時の注意点
ファイルを利用するのが自分のみの場合は良いのですが、誰かと共有しているファイルを削除する時には注意が必要です。
- ファイルのオーナーが自分・・・
ファイルを削除するとファイルそのものが消え、共有している他の人もファイルを開くことができなくなります。 - ファイルのオーナーが自分以外・・・
自分のGoogle Driveからはファィルが消えますがファイルそのものは残り、ファイルを共有している他の人は引き続き閲覧や編集ができます。
ファイルのオーナーが自分だが、自分のGoogle Driveからのみファイルを削除したい、他の人は引き続きファイルの閲覧や編集ができるようにしたいという場合はオーナー権限を誰かに委託する必要があります。
オーナー権限を委託する手順
Googleドライブアプリではファイルのオーナー権限の変更ができません。(2018年現在)
スマホ(Android・iPhone)のブラウザからWeb版へアクセスすることもできますが、権限設定を変更できません。
そのため、パソコンから「Web版のGoogleDrive」へアクセスして設定を行う必要があります。
パソコンからファイルのオーナー権限を委託する手順は以下のとおりです。
- パソコンで「Web版のGoogleDrive」のページを開きます。
- Googleアカウントにログインしていない場合、ログイン画面が表示されるので情報を入力します。
- 権限の委託を行いたいファイルを右クリック→「共有」をクリックします。
- 右下の「詳細設定」の文字をクリックします。
- [権限を渡したいユーザー]を一覧から探し「鉛筆マーク」をクリックします。
(*共有が始めてのユーザーの場合は、共有を招待してから行なって下さい。) - 「オーナー」をクリックします。
- 最後に下の「変更完了」ボタンをクリックすればオーナー権限の委託は完了です。
自分以外がオーナーのファイルは容量が減らない
オーナー権限を委託できたファイルは削除する必要はありません。
なぜなら、オーナーが自分でない共有ファイルはGoogle Driveのストレージを使用しないためです。ですから他の人が作成したファイルを自分のGoogle Driveから削除しても空き容量は増えないのでご注意ください。
またGoogle DriveのストレージはGoogleフォトやGmailと共有なので、容量不足でお困りであればそちらのサービスでストレージを消費していないかも確認してみてください。