いつもはメールを開かなくても受信や通知がされていたのに、何故かiPhoneでメールを開かないと受信されなくなった時ってありませんか?
そんな時は、もしかするとiPhoneのメールアプリでデータの取得方法が「プッシュ」ではなく「フェッチ」になっているかもしれません。
今回は、メールの「プッシュ」と「フェッチ」の違いとiPhoneでメールを開かないと受信しない・通知されない時の対処手順をご紹介していきます。
この記事の内容
プッシュとフェッチの違いについて
「プッシュ」とは?
「プッシュ」方式は、新規データをサーバから自動受信することです。そのため、問い合わせなどしなくても自動でデータが受信されるのでほぼリアルタイムで受け取れるわけです。
メールを開いて、新着メールをチェックするのが手間な方はプッシュをお薦めします。
ただ、通信する頻度が多くなるため、バッテリーの消費が増えてくる、利用するアプリが増えると通信量も増えるなどの弱点があります。
「フェッチ」とは?
「フェッチ」方式は、設定したスケジュールに従いデータを受信します。
例えば、iOS10のフェッチは15分ごと・30分ごと・1時間ごと・手動の4つから選択していました。iOS11では、それらに加えて「Automatically」(自動)が追加されています。
また、フェッチが手動だとメーラーを立ち上げたときあるいは確認動作(下にスワイプ)した時しかチェックに行きません。
このようにフェッチは、スケジュールの時間になるか自分から受信をしないと新しいメールを受信しないので注意が必要です。
メリットとしては、メールのチェックをする頻度を減らすことでバッテリーの消費も減らせる強みがあります。
以上のことから、iPhoneでメールを開かないと受信しない時は、フェッチになっていることが多いです。
また、すべてのメールアプリがプッシュ対応しているわけではないので注意が必要です。それではご自身のメール設定がどうなっているのか、この後の手順で確認しながら設定してみましょう。
メールを開かないと受信しない・通知されない時の対処法は?
メールを開かずに自動受信するには、これから紹介する手順を参考に受信をプッシュ方式に設定しましょう。
受信方式をプッシュに切り替えても通知がこないような場合もあるので、併せて紹介する通知センターの設定も確認することをおすすめします。
(*紹介する内容はiOS11.0.3の設定手順になります)
プッシュ方式で自動受信する設定手順
- 「設定アプリ」を開いて「アカウントとパスワード」タップします。
- 「データの取得方法」をタップします。
- 「プッシュ」をオンに切り替えます
「プッシュ」がONになっていれば自動ということになりますね。
更にお使いのメールについて個別に設定されたい方は、
- アカウントをタップします。
(例:@gmail.com、@i.softbank.jp等) - 「スケジュールを選択」の中から「プッシュ」を選択します。
(※すべてのメールアプリがプッシュ対応しているわけではありません。)
以上で、アカウントごとに受信方式を設定することができます。
通知センターの設定も確認しよう
メールの通知が出ない場合は、通知の許可設定を確認しましょう。
- 「設定アプリ」をタップします。
- 「通知」をタップします。
- 「メール」をタップします。
- 「通知を許可」をONにします。
※ 複数のメールアカウントを設定している場合は、各メールをタップし、設定してください。
iPhoneの設定を確認してみる
ここまでの設定を行っても、メールを開かないと受信しなかったり、通知がこない場合もあるようです。
そういった場合は、「iPhoneのおやすみモード」と「省電力モード」の設定を確認してみましょう。
おやすみモードがオンになっていませんか?
iPhoneの「おやすみモード」がONになっていると、電話の着信やメールの通知が表示されないようになります。
メールの通知が出ない場合は、一度設定を確認して「おやすみモード」をオフにしましょう。
「おやすみモード」をオフにする手順
方法1. 設定アプリから切り替える
「設定」→「おやすみモード」から「今すぐオン/オフ」で切り替えます。
方法2. コントロールセンターから確認・設定する
画面の下端を上方向にスワイプし、「コントロールセンター」を表示します。
コントロールセンターが表示されましたら、おやすみモードのアイコン(三日月マーク)がOFF(灰色)になっているか確認しましょう。(ONは紫色、OFFは灰色です。)
バッテリーの省電力モードがONになっていませんか?
iPhoneのバッテリーが無くなりそう!という時に省電力モードをONにする場合があると思います。
ところが、iPhoneの省電力モードをONにすると、自動的にメールの取得方法が手動に変わってしまいます。
省電力モードを解除するには、「設定アプリ」→「バッテリー」→「省電力モード」から切り替えることができます。
まとめ
いつもは気にせず自動でメール受信されていたのに、何故か開かないと受信しなくなった時の対処法でした。
知らずしてiPhoneの設定を変えた時、これまでの設定が少し変わってしまうことってあると思います。また、設定の確認で「データの取得方法」をタップして、「プッシュ」がONになっていているから大丈夫ね!と安心していると、その下のアカウント毎の設定が「フェッチ」になっていることも今回の内容からお分かりになったと思います。
メールの設定がどうなっているのか知ることはもちろんのことですが、バッテリーが切れそう!電話着信やアプリ通知が動画視聴、ゲーム、睡眠の邪魔になるから通知しないようにしよう!ということから、知らずして設定しまっていることがあります。
また、iOS 10から文字数に応じて大きくなってしまう通知バナーのせいでゲームプレイに支障を来すことも多くなり、通知が邪魔だから受信・通知を拒否したい人も多いのではないでしょうか。
急にメールを開かないと受信・通知されなくなった時は、何かの設定をした記憶がないか一度よく思い出してください。
設定アプリでメールをタップしてもアカウントという項目が出ず、プッシュかフェッチをオンオフにすることができません
ももこさま
iOS11より[データの取得方法]の場所が、[設定アプリ] – [アカウントとパスワード]に変更になっていたので記事内容を修正いたしました。ご質問誠にありがとうございました。
2018年の記事でしたか。
低電力モードでは通知されない(自分で開いて受信しに行く必要がある)のは2020年も相変わらずらしく、出先で急ぎの連絡がある場合に使えないので標準メールアプリと iCloudメールの利用は取りやめました。GmailアプリまたはYahooメールアプリ、iMessageを使うようにしています。
今まで使ってなくて利用し始めたらこの仕様で呆れました。。
コメントありがとうございます。メールの受信は必要な場面が多いので、低電力モードで無効にできる機能を選択できるといいですよね。今後のiOSのアップデートに期待しましょう。