一昔前の携帯電話は、メールと電話が主体となっていてネットサーフィンやアプリのダウンロードはありませんでした。
携帯電話が進化してスマホになった現代、非常に便利になってパソコンの代替品として用いることができるレベルになっています。
しかし、そうなると心配になるのが、iPhone、Androidのウイルス感染です。
そこで今回は、スマホがウイルスに感染しているかどうか確認する方法についてお伝えいたします。
この記事の内容
そもそもスマホのウィルスは存在するの?
スマホが登場した当初は、スマホにウィルスの危険性はないと囁かれていました。
こういったスマホの安全神話が囁かれた理由としては、次のような背景があったからです。
iOSは公式ストアからしかアプリをインストールできないので大丈夫?
iPhoneは、Appleの公式ストアであるAppStore経由しないとアプリをインストールできません。
しかも、AppStoreにアプリを登録するためには、Appleによる厳格な審査があります。
そのため、ウィルス系のアプリがStoreに登録されることはないだろう、と言われていました。
Androidにウィルス対策は不要?
少々情報が古いですが、Google+上で、Googleのプログラムマネージャーの方が、「Androidにウィルス対策アプリは不要だ」といった意見を出しています。
グーグルのオープンソース責任者、モバイル用ウイルス対策ソフト業者を非難
GoogleのオープンソースプログラムマネージャーChris DiBona氏は、オープンソースソフトウェアのセキュリティに関する報道を手厳しく批判している。オープンソースソフトウェアは、Androidだけでなく、 Appleの「iOS」にも使用されている。同氏は、Android、iOS、およびResearch in Motionの「BlackBerry」OSにはアンチウイルスソフトウェアは必要ないと主張した。
こういった情報もあってか、スマホがウィルスにかかる可能性は低いと考える方が多いようです。
実際にスマホにウィルスが感染した事例
iPhone、Android共に、毎年OSの脆弱性は少なからず見つかっています。
またアプリストアにおいても、マルウェアやスパイウェアといった悪質なソフトウェアが混入するようなニュースも増えてきています。
やはりスマホも、もともとは人間が作った仕組みで動いているものなので、100%安全ということはありません。
また、OSはアップデートという形で、内部のシステムは随時更新が行われていきます。
そのため、現状のスマホが安全でも、新しい機能が追加されるたびに、新たな脆弱性が見つかるケースがあります。そのため、スマホがウィルスに感染する危険性は少なからず存在しています。
スマホのウイルス感染は気が付かない可能性が高い
一昔前のウィルスであれば、手口や症状が非常にわかりやすいものでしたが、最近のウィルスは感染の症状が非常に分かりにくいものが多いです。
- 画面上にアイコンが出ないようになる
- アイコンそのものが偽装される
- バックグラウンドで人知れず悪さをする など
以上のように、スマホが感染していることそのものに気が付かない可能性があります。
感染そのものに気が付かないタイプのウイルスは、対応がおろそかになりがちで危険度は高いと言えるでしょう。
そのため、自分のスマホがウイルスに感染しているかをチェックすることは、賢明なリスク回避になります。
スマホがウイルスに感染しているかどうか確認する方法
自分のスマホがウイルスに感染しているかどうか判断するには、やはり信頼できる有料のウイルス対策アプリをインストールすることが一番無難です。
ウィルスチェックの方法については、アプリによって異なりますが、ボタンをタップするだけのような簡単に操作できるものが多いです。
ウイルス対策アプリを選ぶ際は、次の2つポイントに注意してください。
- ウィルス対策で実績のある有名どころを選んだ方が良い(ウィルスバスターやノートンなど)
- iPhoneには、厳密なウィルス対策アプリは存在しない
なぜこの2つに注意しなければならないのか、最後に理由をご紹介します。
無料のウィルス対策アプリには注意が必要!
「有料ウイルス対策ソフトは信頼できるけど、お金がどうしてももったいない」
そう考えて、無料アプリでウイルスチェックする方が多いです。
ところが、無料ウイルス対策アプリは、
- 日本語非対応
- 操作がし難い
- ウィルスの感知のみで除去ができない
といったものも多く、余計に手間がかかって、しかも除去できない場合もあるので注意が必要です。
それどころか、無料のウィルス対策アプリが、実は悪質なアプリだったケースもあります。
スマホでWebを見ているとよくある「ウイルスに感染しました」の表示が出るものと手口が似ています。
そのため、有名どころの対策アプリを選んだほうが無難のように思えます。
iPhoneは仕様上、ウィルス対策アプリを開発できない
iPhoneに搭載されているiOSは、バックグラウンドで動くアプリに制限があるため、ウィルス対策アプリの開発は現状不可能です。(2017年現在)
そのため、iPhoneの場合は、
- 信頼できないアプリはインストールしない
- iOSとアプリを最新版にアップデートする
- 信頼できないWifiに接続しない
など、利用面で対策していくしかありません。
AppStoreにウィルス対策アプリは存在していますが、WindowsのようにOSに変わって厳密なセキュリティ管理ができるわけではありません。
できてWebのフィッシング詐欺を防ぐ程度ですので、正直iPhoneにウィルス対策アプリを入れる必要はないように思えます。
まとめ
ウィルスに対して安全と言われていたスマホですが、近年はセキュリティの必要性が徐々に高まっています。
スマホにウィルスが感染していないか不安だ、という方は紹介した注意点を押さえてウィルス対策アプリを検討してみてください。