iPhoneまたはAndroidのスマホで拡張子MP4の動画ファイルを再生しようとした時に、「真っ暗で何も映らない」「音声しか聞こえない」「エラーが出て再生できない」といったトラブルが起きるケースがあります。
MP4ファイルの破損も考えられますが、再生アプリの再起動や変更で再生できるケースもあります。
今回は、スマホでMP4の動画ファイルが再生できない時の対処方法について紹介します。
MP4ファイルが見れない場合は、紹介する方法を試してみてください。
この記事の内容
対処1: 再生アプリ・スマホの再起動をする
再生アプリやスマホのOSに一時的なシステムエラーが起きており、MP4ファイルが正常に再生できないケースがあります。
そのため、まず再生アプリの再起動を行って正常にMP4が再生できないか試して下さい。
再生アプリを再起動するには、まず次の手順で再生アプリを完全に終了します。
- iPhoneの場合
- iPhone10以降: 画面下から上に向かってスワイプして画面の中央で止めます。再生アプリを上方向にスワイプして終了します。
- iPhone8以前: ホームボタンを2回押します。再生アプリを上方向にスワイプして終了します。
- Androidの場合
- 「マルチタスク(□)」ボタンをタップします。再生アプリを上方向にスワイプして終了します。
再生アプリが終了できたら、再度動画を開いて正常に再生できないか確認して下さい。解決しない場合は、スマホの再起動も試して下さい。
対処2: 他のデバイス上で再生できるか試す
再生しようとしているMP4ファイル自体が破損していることが原因で、スマホで正常に再生できないケースが考えられます。
MP4ファイルの破損は、録画やエンコード、ダウンロード中のエラーによって発生します。
そのため、一度他のパソコン・スマホなどの端末に動画を転送して同様に動画が再生できないか試してみて下さい。
他のデバイスでも動画の再生ができなかった場合は、動画のファイルに問題があることが考えられます。
動画ファイルが破損していることが考えられる場合は、次の対処を試して下さい。
- 自分で撮影・作成した動画の場合
- 動画を撮り直す。動画編集ソフトを使って動画をエンコードし直す。動画ファイルを再作成する。
- インターネットからダウンロードした動画の場合
- 動画を再度インターネット上からダウンロードする。
対処3: 他の動画再生アプリを使って再生する
デフォルトの再生アプリではなくサードパーティ製の再生アプリを使うことで問題なく動画を再生できる可能性があります。
特にAndroidの場合、スマホの機種によってはデフォルトの再生アプリが特定のMP4形式に対応していないことがあります。
そのため、MP4形式に対応している再生アプリをインストールして正常に再生できないか試してみて下さい。
おすすめのMP4再生アプリ
動画再生アプリは無料・有料含めて様々なアプリがあります。無料の中では次の3つのアプリが対応ファイル形式も多くおすすめです。
全てiPhoneとAndroidどちらでも利用できますので、デフォルトのプレイヤーで動画が再生できない時は試してみてください。
- PlayerXtreme Media Player
- VLC for Mobile
- MX Player
対処4: スマホのストレージ容量を確認する
スマホ本体のストレージが不足していることが原因で、MP4の動画ファイルが再生できないケースがあります。
また、動画ファイルをクラウドストレージを利用している場合は、アップロードやダウンロードが途中で中断されてしまい不完全なMP4が保存される場合があります。
そのため、スマホ本体のストレージに十分な空き容量を確保してから動画の再生をやり直してみて下さい。
クラウドストレージを利用している場合は、クラウドストレージの空き容量も十分にあるか確認して下さい。
ファイルサイズが大きい動画ファイルは注意
動画ファイルは思いがけずファイルサイズが巨大になることがあるため、動画ファイルのサイズが大きすぎないことも確認してください。
ファイルサイズは動画の品質や長さによりますが、10分程度のMP4ファイルであれば多くの場合100MB以下程度に収まります。
ファイルサイズが大きすぎる場合は、動画編集アプリを使って動画の長さを分割したり、画質や音質を下げたりする方法を試してみて下さい。
対処5: 動画ファイルをスマホで再生可能な形式に変換する
MP4ファイルの圧縮規格(コーデック)、解像度、フレームレートが動画再生アプリに対応していないと、正常に再生することができません。
対応していないMP4を再生しようとすると「サポートされていないファイル形式です」といったエラーメッセージが表示されます。
上記の問題は、動画ファイルをスマホで再生できる形式に再変換することで再生できる可能性があります。
サードパーティツールで動画を変換する手順
動画をスマホで再生可能な形式に変換は、サードパーティ製のツールを使うことで簡単にできます。
例として、フリーソフトの「Any Video Converter Free」を使って変換する手順を紹介します。(*要PC)
- 事前にスマホで再生したい動画ファイルをPCに転送しておきます。
- PCのブラウザから『Any Video Converter公式ページ』にアクセスします。
- ページ上部の「製品一覧」メニューで、「フリー動画変換」を選択します。
- Macの場合は「フリー動画変換 Mac」を選択します。
- 「ダウンロード」ボタンをクリックします。
- ダウンロードが完了したらアプリをインストールします。
- Windows: ダウンロードしたインストーラをダブルクリックし、画面に表示される手順に従ってインストールします。特にインストール設定を変更する必要はありません。
- Mac: ダウンロードしたdmgファイルを開き、アプリを「Applications」フォルダにドラッグします。
- 「Any Video Converter」アプリを起動します。
- 「ファイルを追加」ボタンをクリックし、変換する動画を選択します。
- 変換する形式を選択します。動画を再生するスマートフォンデバイスを選択して下さい。
- Windows: 右上のプロファイルアイコン(初期設定では「all」と書かれたアイコンが表示されます)をクリックして形式を選択します。
- Mac: 「プロファイル」の表示の下にあるリストをクリックして形式を選択します。
*お使いのAndroidデバイスが表示されない場合は、Androidデバイスリストの1番上にある機種を選択してください。
- 「出力フォルダ(出力先)」の設定を確認します。
- このフォルダに変換後の動画ファイルが保存されるため、必要に応じて設定を変更します。
- 「変換」ボタンをクリックして変換を実行します。
- 変換が完了したら変換後のファイルをスマートフォンに転送します。
変換したファイルがスマホに転送できたら、動画ファイルが再生できるようになったか確認して下さい。
対処6: インターネット接続を確認する(クラウドストレージ利用時)
MP4の動画をクラウドストレージ(iCloud Drive、Googleフォト、Google Drive等)に保存している場合は、インターネット接続に問題があると再生時にエラーが発生することがあります。
そのため、安定したインターネットに接続されていること、通信速度が十分に高速であることを確認してください。
また、動画ファイルは基本的に容量が大きいため、Wi-Fiに接続してから再生することをおすすめします。
インターネット接続に問題がない場合は、クラウドストレージサービスへのサインアウト/サインインも試してみてください。