Windows10のインストールやアップグレードを行うと、「インストールに失敗しました / インストールできませんでした 0xc1900101-0x20017」というエラーが発生してインストールができないケースがあります。
上記のエラーは、インストール/アップグレードの途中だけでなく、インストールの進行の表示が100%になった時点で発生する場合もあります。
この記事では、Windows10のインストール時に「0xc1900101-0x20017」のエラーが発生する原因と対処法を詳しく紹介します。
この記事の内容
0xc1900101-0x20017エラーが発生する原因
Windows10をインストールできませんでした
0xc1900101-0x20017
BOOT操作中にエラーが発生したため、インストールはSAFE_OS フェーズで失敗しました
Windows10のインストール時やアップグレード時に、上記の0xc1900101-0x20017のエラーが出る場合、主に次の原因が考えられます。
- Bluetooth/ワイヤレスネットワークドライバーの互換性に問題がある
- USB接続している周辺機器のドライバーに問題がある
- アップグレードに必要な空き容量が不足している
- 増設したメモリ、ハードディスク(HDD/SSD)、グラフィックボードに問題がある
- サードパーティーのセキュリティソフトがインストールされている
- UEFI/BIOSの設定に問題がある
- Windowsのシステムに予期しない問題が起きている
0xc1900101-0x20017エラーは、デバイスドライバーの互換性などの問題によって引き起こされるケースが多いです。
Windows10を新規でインストールする場合は、BIOS/UEFIの設定で対処を行うことができます。
上記の原因の対処方法を紹介していくので、順に解決しないか試して下さい。
対処1: ワイヤレスのドライバーをアンインストールする
0xc1900101-0x20017のエラーが発生する場合、互換性のないWi-Fi、もしくはBluetoothドライバーが原因になっているケースが多いです。
そのため、Bluetoothドライバーをアンインストールすることでエラーを解決できる可能性があります。次の手順で、Bluetoothドライバーのアンインストールを行って下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」をクリックして起動します。
- ツリーを展開してワイヤレスアダプター名を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- Wi-Fi: 「ネットワークアダプター」のツリーを展開します。
- Bluetooth: 「Bluetooth」のツリーを展開します。
- アンインストールが完了したらデバイスマネージャーを閉じてPCを再起動します。
この状態で再度Windows10のインストール、もしくはアップグレードを実行してエラーが出ないか確認してください。エラーが解決しない場合は次の対処に進みます。
対処2: BIOSでワイヤレス機能を無効化する
ワイヤレスドライバーのアンインストールで0xc1900101エラーが解決しない場合は、BIOS/UEFIで内蔵のネットワークアダプタの機能を無効にしてみて下さい。
内蔵のネットワークアダプタを無効にする基本的な手順は次の通りです。
*BIOS/UEFIの具体的な操作方法は、マザーボードによって異なるためマニュアルを確認して下さい。
- PCを起動します。
- POST画面が表示されている間に、BIOS/UEFIの起動キー連打します。
- マザーボードによって、起動キーが異なる(DeleteやF2キーなど)ためメーカーマニュアルを参考にしてください。
- 「Advanced mode(詳細設定)」を選択します。
- 「Device Configurations(デバイス設定)」を選択します。
- 内蔵のワイヤレスアダプタの項目を「Disabled(無効)」に変更します。
- WiFiアダプタ: 「内蔵LANデバイス」や「LAN Contoroller」など
- Bluetoothアダプタ: 「Bluetooth」など
- 「Exit Saving Changes(変更を保存して終了する)」を選択して設定を保存してBIOS/UEFIを終了します。
内蔵のワイヤレスアダプターを無効にできたら、再起動後に再度Windows10のインストール/アップグレードを試して下さい。
0xc1900101エラーが解決しない場合は、BIOS/UEFIの設定を元に戻して下さい。
対処3: 周辺機器を全て取り外す
外付けのHDDや光学ドライブなどのUSB接続している周辺機器のドライバーに問題があり、Windows10のインストール時に0xc1900101エラーが出るケースがあります。
そのため、マウスとキーボード以外の周辺機器を全て取り外した状態で、Windows10のインストール/アップグレードを行って下さい。
対処4: 初期構成でインストールする
メモリやハードディスク、グラフィックボードなどのハードウェアの構成によって、0xc1900101エラーが発生するケースが考えられます。
パーツを追加して増設している場合は、初期の構成に戻してからWindows10をインストールすることで、問題が解決する可能性があります。
- 物理メモリ(RAM)
- システムドライブ以外のハードディスク
- グラフィックボード
- ネットワークカード(NIC)
上記の増設パーツを全て取り外した状態で、Windows10のインストールして下さい。
また、複数のHDDやSSDが接続されているとエラーの原因になることがあるため、Windows10をインストールするハードディスクのみを接続した状態でインストールを試して下さい。
SATAポートの種類も注意
ハードディスクを「SATA II」や「SATA III」のポートに接続していると、0xc1900101エラーが発生するケースがあります。
複数のSATAポートがある場合は、「SATA I」のポートにハードディスクを接続してインストールを試してみて下さい。
対処5: 空き容量を確認する
Windows10へのアップグレード時にドライブの空き容量が不足していると、0xc1900101エラーが発生します。
Windows10のアップグレードには、最低でも16GBのストレージ容量が必要です。
アップグレードを行うシステムドライブの空き容量が不足している場合は、不要なファイルやアプリを削除して空き容量を確保して下さい。
対処6: セキュリティソフトを停止してからアップグレードを実行する
Windowsのアップグレードを実行する時にエラーが発生する場合は、セキュリティソフトの機能が影響しているケースがあります。
Windows標準のセキュリティではなく、サードパーティー製のセキュリティソフトをインストールしている場合は、一度アンインストールしてからアップグレードを実行して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「セキュリティソフト」を選択して「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- アンインストールウィザードの案内に従って、アンインストールを完了します。
停止するための方法はセキュリティソフトによって異なるため、マニュアルで確認して操作してください。
対処7: USBレガシーサポートを無効化する
BIOS/UEFIの「USBレガシーサポート」の機能が有効になっていると、0xc1900101エラーが出てインストールが失敗するケースがあります。
そのため、BIOS/UEFIの設定を確認して「USBレガシーサポート」の機能を無効にしてみて下さい。無効にする手順は、次のとおりです。
- PCを起動します。
- POST画面が表示されている間に、BIOS/UEFIの起動キー連打します。
- マザーボードによって、起動キーが異なる(DeleteやF2キーなど)ためメーカーマニュアルを参考にしてください。
- 「Advanced mode(詳細設定)」を選択します。
- 「USB Configuration(USB設定)」を選択します。
- 「USB Legacy Support(USBレガシーサポート)」を「Disabled(無効)」に変更します。
- 「Exit Saving Changes(変更を保存して終了する)」を選択して設定を保存してBIOS/UEFIを終了します。
以上でUSBレガシーサポートを無効にすることができます。Windows10のインストールを再度試して下さい。エラーが解決しない場合は、設定を元の戻します。
対処8: BIOS/UEFIを最新バージョンにアップデートする
BIOS/UEFIのバージョンが古いことが原因で、0xc1900101のエラーが発生することもあります。
そのため、BIOS/UEFIを最新のバージョンにアップデートしてからWindows10をインストール/アップグレードすることで問題が解決できる可能性があります。
BIOS/UEFIのアップデート手順はマザーボードのメーカーによって異なるため、マニュアルで具体的な手順を確認して下さい。
対処9: レジストリを変更する
レジストリの状態に問題があることが原因で、Windows10のアップグレード時に0xc1900101エラーが発生することがあります。
そのため、レジストリの値を確認して、問題がある場合はキーの値を変更して下さい。
*レジストリの編集を間違えるとWindowsの動作に影響が出るため、必ずバックアップを取って下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「regedit」と入力してEnterを押し、レジストリエディタを開きます。
- 次のレジストリキーを開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsSelfHost\Applicability
- 「Applicability」を選択して「ファイル」→「エクスポート」の順にクリックしてレジストリのバックアップを保存します。
- 以下のレジストリキーのを編集します。*キーが存在しない場合は、次の対処に進んで下さい。
- Ring: 「SetFromCom」から「WIF」に変更します。
- RingBackup: 「Enabled」に変更します。
- EnablePreviewBuilds: 値を「2」に変更します。
- BranchName: 「TH1」に変更します。
- UserPreferredBranchName: 「TH1」に変更します。
- 変更が完了したらレジストリエディタを終了し、PCを再起動します。
再起動が完了したらアップグレードを実行し、正常にインストールできるか確認してください。
対処10: CPUのコア数を「1」にする
一部のユーザーは、BIOS/UEFIの設定でCPUのコア数を「1」にすると、0xc1900101エラーが解決できることをMicrosoftコミュニティで報告しています。
そのため、BIOS/UEFIの設定でCPUのコア数を変更できる場合は、コア数を「1」にしてWindows10のインストールを試してみて下さい。
CPUのコア数は、BIOS/UEFIの設定で基本的に次の手順で変更できます。*メーカーによって手順が異なる場合があります。
- BIOS/UEFIの設定画面で「Advanced mode(詳細設定)」を選択します。
- 「CPU Configuration(CPU設定)」を選択します。
- 「Active Processor Cores(アクティブなコア数)」を「1」に変更します。
設定変更後、Windows10のインストールが正常にできた場合は、再度CPUのコア数を元に戻して下さい。
対処11: Windows10をクリーンインストールする
Windows10へのアップグレード時の0xc1900101エラーが解決しない場合は、Windows10をクリーンインストールすることで正常にインストールできる可能性があります。
クリーンインストールは、別のWindows10のPCで作成したインストールメディアを作成して行います。
USBメモリを使ったクリーンインストールの詳しい手順については、次のページを参考にしてください。
Windows10をクリーンインストールをする場合は、PC内のデータが消えてしまうため、必要なファイルのバックアップを必ず取ってから行って下さい。