PCでYouTubeの動画を視聴しようとした時に、「オーディオレンダラエラー。パソコンを再起動してください。」というエラーが発生して正常に動画が再生できなくなることがあります。
上記のエラーが発生すると動画が視聴できなくなったり、動画が見れても音声が聞こえないケースがあります。
今回は、Window10のPCでYouTube視聴時にオーディオレンダラエラーが出る時の対処法を紹介します。
この記事の内容
オーディオレンダラエラーが発生する原因
Youtube視聴時にオーディオレンダラエラーが発生する原因としては、主に次のことが考えられます。
- サウンドドライバーの一時的なエラーや不具合、ドライバーの破損
- スピーカーなどオーディオ機器の接続エラー
- Windowsとドライバーのサンプリングレートが一致していない
- BIOSの不具合
- ブラウザの不具合
オーディオレンダラエラーは、YouTube側の不具合ではなく使用しているPC側に原因があることが考えられます。
簡単な対処で解決することも多いですが、エラーが繰り返し発生する場合は、サウンドドライバーやBIOSに問題が起きていることが考えられるため対処が必要です。
原因ごとの対処方法を紹介していくので、順にエラーが解決できないか確認してみて下さい。
対処1: ヘッドホン・スピーカーを再接続する
ヘッドホンやスピーカーなどのオーディオ機器をPCに接続している場合、オーディオ機器の接続状況に問題が起きてオーディオレンダーエラーが発生するケースがあります。
そのため、一度ヘッドホンやスピーカーなど、オーディオ機器を取り外して再接続してみて下さい。また、PCに複数のオーディオ機器を接続している場合は、1つだけで接続するようにして下さい。
上記の状態でYouTubeの動画を再生してオーディオレンダラエラーが解決したか確認して下さい。エラーが解決しなかったり、エラーが再発する場合は次の対処方法に進んでください。
対処2: PCを再起動する
YouTubeでオーディオレンダラエラーが発生した際のエラーメッセージには、PCを再起動することが推奨されています。
そのため、メッセージに従って一度再起動を行うとエラーが解決できる可能性があります。
ただし、一時的に解決できてもオーディオレンダラエラーが再発するケースも多いようです。PCの再起動後にエラーが再発する場合は次の対処方法を試してください。
対処3: オーディオの再生のトラブルシューティングツールを実行する
Windows上でオーディオデバイスの認識に問題が起きており、YouTube上でオーディオレンダラエラーが発生するケースがあります。
オーディオデバイスの問題は、Windowsのオーディオ再生のトラブルシューティングツールを実行すると解決することがあります。
そのため、一度トラブルシューティングツールを実行してみてください。手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインから「トラブルシューティング」を選択します。
- 右ペインから「オーディオの再生」を選択します。
- 「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
- トラブルシューティングウィザードに従って進めます。
- デバイスを選択する画面では、オーディオレンダーエラーが発生するデバイスを選択してください。
- 問題が見つかったら解決策を実行します。
- すべてのプロセスが終了したら完了です。
トラブルシューティングによってオーディオの問題が見つかり解決できた場合は、YouTubeを再生してオーディオレンダーエラーが出なくなったか確認してください。
対処4: オーディオドライバーを再起動する
オーディオドライバーに一時的なエラーが発生して、Youtube上でオーディオレンダラエラーが表示されるケースがあります。
一時的なエラーであればオーディオドライバーを再起動するだけで解決できる可能性があります。
オーディオドライバーの再起動は次の手順で行います。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」のツリーを展開します。
- 「オーディオドライバー名」を右クリックして「デバイスを無効にする」を選択します。
- オーディオドライバー名は、High Definition Audio デバイスなど搭載しているサウンドデバイスによって異なります。
- 再度オーディオドライバー名」を右クリックして「デバイスを有効にする」を選択します。
以上で、オーディオドライバーの再起動は完了です。再度Youtubeでオーディオレンダラエラーが表示されるか確認してください。
対処5: サウンドドライバーをアップデートする
サウンドドライバーが古いことが原因で、Youtube上でオーディオレンダラエラーが表示されるケースがあります。
そのため、サウンドドライバーを最新のバージョンに更新してエラーが解決しないか確認してみてください。
サウンドドライバーは、Windows Updateによって最新バージョンが自動でインストールされます。そのため、WindowsUpdateの実行を試して下さい。
方法1: Windowsを最新版にアップデートする
Windows Updateで更新プログラムが配信されていないかを確認します。
初期設定では自動でアップデートされますが、アップデートが保留中になっているケースも考えられます。手動でアップデートする場合は次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインから「Windows Update」を選択します。
- 右ペインにある「更新プログラムを確認する」をクリックします。
- 更新プログラムが見つかったらインストールしてください。
Windowsが最新の状態になっても、エラーが解決しない場合は、サウンドドライバーを手動でアップデートしてみて下さい。
方法2: サウンドドライバーを手動でアップデートする
Windows Updateによってサウンドドライバーが更新できない場合は、手動でアップデートを行うと更新できるケースがあります。
サウンドドライバーを手動でアップデートする手順は次のとおりです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャ」を起動します。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」のツリーを展開します。
- 「サウンドドライバー名」を右クリックして「ドライバの更新」をクリックします。
- 「ドライバソフトウェアの最新版を自動検索」を選択します。
- 最新版のドライバが見つかると自動でダウンロード・インストールが開始します。
- インストール終了の表示が出たら完了です。
アップデートが完了した場合は、PCを再起動してから、YouTubeを再生してエラーが出ないか確認してください。サウンドドライバーが最新だった場合は、次の対処方法に進んでください。
対処6: サウンドドライバーを再インストールする
サウンドドライバーが破損していることが原因で、YouTube上でオーディオレンダラエラーが発生することがあります。
サウンドドライバーをアップデートしてもオーディオレンダラエラーが解決しない場合や、すでに最新版のドライバーを利用していた場合は、サウンドドライバーの再インストールを試して下さい。
サウンドドライバーの再インストールの手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャ」を起動します。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」のツリーを展開します。
- 「サウンドドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」をクリックします。
- 確認画面がでたら「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールウィザードに従ってアンインストールを完了します。
- デバイスマネージャ上で当該ドライバが消えたことを確認します。
- PCを再起動します。再起動が完了すると自動で最新のサウンドドライバーがインストールされます。
サウンドドライバーが再インストールできたら、再度オーディオレンダラエラーが解決したか確認して下さい。
対処7: サンプリングレートを統一する
一部のサウンドドライバーでは、サンプリングレートの設定が原因でオーディオレンダラエラーが発生することがあります。
特にASIOドライバーを使用している場合、サンプリングレートの設定がエラーの原因になることが多いです。
上記の問題は、Windows側とドライバー側のサンプリングレートを統一することで解決できます。ASIOドライバーを使用している場合は、次の手順でサンプリングレートの設定を変更して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「mmsys.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 「再生デバイス」を右クリックして「プロパティ」を開きます。
- 「詳細」タブをクリックします。
- 「既定の形式」欄にあるプルダウンでサンプリングレートを「16ビット、44100Hz(CDの音質)」に変更します。
- 「OK」をクリックして閉じます。
- ASIOドライバーの設定を開きます。
- 設定の開き方はドライバーによって異なるため、マニュアルを参考にして下さい。
- サンプリングレートの設定を探して「Windowsに設定した同じサンプリングレート」を選択します。
- 設定を保存してPCを再起動します。
以上の手順で、サンプリングレートを統一することができます。再起動が完了したらYouTubeを再生してエラーが解決したか確認してみてください。
対処8: BIOSをアップデートする
マザーボードに搭載されているBIOSに不具合があり、オーディオレンダラエラーが発生することがあります。
特にDELLのPCの場合、BIOSのバグによってオーディオレンダラエラーが発生することが過去に報告されています。
上記の問題は、BIOSを修正されたバージョンにアップデートすることで解決できます。
そのため、BIOSのバージョンが古い場合は、アップデートを一度検討してみてください。
アップデート手順はマザーボードによって異なるため、マニュアルで具体的な方法を確認してから行って下さい。
対処9: ブラウザを最新版にアップデートする
使用しているブラウザに不具合があり、オーディオレンダラエラーが発生することが稀にあります。
特にブラウザのバージョンが古い場合は、Youtube上の動画が正常に見れない原因になります。そのため、ブラウザが最新のバージョンになっているか確認して下さい。
アップデート方法はブラウザによって異なるため、次のページを参考にしてください。
- Google Chrome: 『Google Chrome を更新する』
- Firefox: 『Firefox を最新リリースに更新するには』
- Microsoft Edge: WindowsUpdateによって最新バージョンに自動でアップデートされます。
最新のバージョンが配信されている場合は手動でアップデートを行って下さい。アップデート後にYouTubeを開いてオーディオレンダラエラーが発生しないか確認して下さい。