CDプレイヤーでの音楽再生や、データの受け渡しに使用されている「CD-R」「CD-RW」。2017年現在でも、広い世代にわたって多くの人に利用されています。
ですが、「Windows10でCD-R・CD-RWのフォーマットができない!」「書き込みができない!」と困っていらっしゃる方も多いようです。書き込み・フォーマットができない場合、どのような策を取ればいいのでしょうか?
そこで今日の記事では、「Windows10にてCD-R/RWのフォーマットや書き込みができない時の対処法」についてまとめてみました。
この記事の内容
CD-Rは「フォーマット / 再書き込み」ができません
初心者の方が陥りがちなケースとして「CD-R」を使っている場合は要注意です。
「CD-R」は、フォーマット(初期化)をすることができません。つまり、CD-Rは「書き込み専用」の媒体なのです。
また「追加の書き込み」についてはCD-Rの場合、フォーマットの形式によっては一度の書き込みしかできない場合もあります。
- ディスクアットワンス・・・1回の書き込みしかできないタイプ
- トラックアットワンス・・・何度もデータを追加書き込みできるタイプ
ディスクアットワンスは書き込みが一度しかできないのに対して、トラックアットワンスのCD-Rは何度でも書き込むことができます。(書き込んだ内容の削除はすることができません)
一方、「CD-RW」はフォーマットすることで何度でも書き込み・データ削除が可能。ただし、フォーマットは書き込まれたすべてのデータを削除する必要があります。
一旦フォーマットや書き込みを行おうとしているディスクがCD-Rではないか確認してみましょう。
CD-RWがフォーマットできない場合は?
「CD-RW」を使っているのにフォーマットできない場合は次の項目について確認しましょう。
- 以前データを焼いた時と同じ環境かどうかをチェック
- メディアに汚れが付着していないか確認
以前データを焼いた時と同じ環境かどうかをチェック
CD-RWをフォーマットする際、以前データを書き込んだ時と同じ環境でなければ、データ削除・フォーマットができない場合があります。
CD書き込み時に使用した同じ「パソコン」「光学ドライブ」「ライティングソフト」を使ってフォーマットができないか確認してみましょう。
ライティングソフトが同じものである場合、それだけでもフォーマットが可能になることがありますが、なるべく上記3つの同じ環境を揃えた方が良いでしょう。
メディアに汚れが付着していないか確認を!
これはCDの読み込み時にも言えることなのですが、CDメディアに汚れが付いていないか確認をしてみましょう。もし汚れが付いていた場合、クリーニングクロスを使用してデータ読み取り面を綺麗にしましょう。
また、光学ドライブ内部も汚れている可能性があります。内部にはDVD・CDを読み取るためのレンズがついており、そのレンズが汚れているとメディアを正しく読み取ることができません。こちらもクロスを使用して拭くようにしましょう。
ま何年も不織布ケースに入れたままにしておくと、ディスク読み取り面にケースの跡が付いてしまいデータ読み取り不可になってしまう可能性もあります。
不織布ケースは低価格で簡単に手に入れやすいという利点はありますが、大切なデータが入っている場合は、きちんとしたケースを購入・保管しておいた方がよさそうです。
CDの書き込み中にエラーが発生して書き込みできない場合は?
書き込みスピードを遅くしてみる
CDはメーカーによって対応する書き込み速度が異なります。また、書き込みスピードが早くなるほど書き込み中にエラーが発生する可能性も高くなります。
そのため、ライティングソフトの書き込み速度を落とすことで症状が改善する可能性があります。
ライティングソフトの書き込み速度の設定方法は、メーカーによって異なります。
例えば音楽CDの作成で使われることの多い「Windows Media Player」では、メニューバーを右クリックして表示される項目「ツール」→「オプション」→「書き込みタブ」から書き込み速度の変更することができます。
光学ドライブの電源供給を確認
外付けの光学ドライブを使っている場合、電源供給にも注意しましょう。
最近ではUSBバスパワータイプの外付け光学ドライブが多いですが、パソコンによっては電源供給が足らず書き込みが失敗していしまうケースが考えられます。
特にバッテリーで稼働しているノートパソコンに接続して光学ドライブを使っている場合は、パソコンを電源稼働に切り替えて外付けの光学ドライブを使うようにしましょう。
ライティングソフトが競合していないか
複数のライティングソフトが同時に常駐していると、書き込み時にエラーが発生する場合があります。
タスクバーの右下に常駐しているソフトのアイコンが表示されているので、不要なライティングソフトは右クリックをして終了しましょう。
CD-RWが追加書き込みできない場合は?
CD-RWのデータの一部が破損している
- 「このドライブに問題が見つかりました。今すぐドライブをスキャンして修復してください。」
- 「このディスクにファイルを書き込めません。別の書き込み可能なディスクと交換して再試行してください。」
- 「このディスクへの書き込み中に問題が発生しました。」
CDを読み込んだ段階で上記のようなエラーが表示される場合、CDのデータが破損してしまっている可能性があります。
スキャンを推奨されるので「スキャン及び修復」を選択して、CDが正常に書き込みできるようにならないか試してきましょう。
それでも書き込みできない場合は、一度CDをフォーマットすることをおすすめします。
書き込み形式が「ディスクアットワンス」になっている
ライティングソフトを使うとCD-RWはフォーマット時に書き込み形式を選択することができます。
最初に「ディスクアットワンス」の形式で書き込んでしまうと、2回目以降の追加の書き込みができません。
ディスクアットワンス形式でフォーマットされている場合は、一旦フォーマットをして書き込みできないか試してみましょう。(*フォーマットはデータが削除されるため、あらかじめコピーを取っておきましょう)
Windows10で再書き込みできるCDを作るには?
フォーマットされたCDをWindowsで開くと「ディスクの書き込みウィザード」が表示されます。
「ディスクのタイトル」に名前を入力して次へ進むと以下の選択肢が表示されます。
- 「USBフラッシュドライブと同じように使用する」・・・
何度もデータの書き換えができたり削除ができたりする「ライブファイルシステム」という形式でデータを書き込みます。 - 「CD/DVDプレーヤーで使用する」・・・
音楽プレイヤーでの再生ができる。一度書き込むと編集・削除不能な「マスター」形式でデータを書き込みます。(CD-Rの場合)
「CD/DVDプレーヤーで使用する」を選択すると追記のできないCDになってしまいます。
USBメモリのようにCD-RWを使いたい場合は、「USBフラッシュドライブと同じように使用する」を選択してください。
ありがとうございました。すっかり忘れていた事でした。
無事解決しました。