Officeがエラーでインストールできない/進まない時の対処法

Microsoft Officeインストールできない Windows

Microsoft OfficeをWindowsのパソコンに新しくインストールしようとインストーラーを実行すると、「プログラムのインストール中に問題が発生しました」のエラーが発生してインストールが失敗してしまうケースがあります。

また、Officeのインストールが実行できても、インストールの進捗が「すぐに完了します」の表示のまま、途中(2%や51%)で止まって進まないケースもあります。

本記事では、Officeがエラーでインストールできない/進まない時の対処法について詳しく紹介します。対処内容はWindows10の環境で、Office2010/2013/2016/2019を想定しています。

対処1: Officeのインストーラーを強制終了する

Office インストールプロセスのタスクを終了

Officeのインストール中に一時的な問題が起きていることが原因で、インストールが進まないケースがあります。

しばらく待ってもインストールが途中で止まっている場合は、一旦インストーラーを強制終了してください。

Officeのインストーラーを強制終了するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Ctrl + ALt + Esc」キーを同時に押して、タスクマネージャーを起動します。
  2. タスクマネージャーが起動したら、「プロセス」タブで「Microsoft Office Click-to-Run」または「Windows Updateスタンドアロンインストーラー」を選択します。
  3. ウィンドウの右下にある「タスクの終了」をクリックします。

以上の手順でOfficeのインストーラーを強制終了することができます。インストーラーを強制終了できたら、再度インストールを試してみてください。

インストールをやり直しても途中で止まったり、エラーが発生する場合は、次の対処方法に進んでください。

対処2: Officeの関連タスクを削除する

タスクスケジューラ Officeのタスクを削除

WindowsにOfficeと関連するタスクが既に登録されていることが原因で、エラーが発生してインストールができないケースが考えられます。

そのため、タスクスケジューラを起動してOfficeのタスクを削除することで問題が解決する可能性があります。

Officeのタスクを削除するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」をクリックして、「タスクスケジューラ」と入力します。
  2. 検索結果に表示される「タスクスケジューラ」をクリックします。
  3. タスクスケジューラが起動したら、左ペインのツリーを以下の順に展開します。
    • 「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」
  4. 「Office」フォルダが見つかった場合は、右クリックして「フォルダーの削除」を選択します。
  5. 確認ダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
  6. タスクを削除できたら、PCを再起動して設定を反映します。

Officeのタスクを削除してPCを再起動できたら、Officeのインストーラーを実行してインストールができるようになったか確認してください。

対処3: Microsoft Helpフォルダの名前を変更する

Microsoft Helpフォルダの名前を変更

ProgramData内にあるMicrosoft Helpフォルダの名前を変更することで、Officeをインストールできない問題が解決する可能性があります。

Microsoft Helpフォルダの名前を変更するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windows + R」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. 名前に「%programdata%」と入力して「OK」をクリックします。
  3. 「ProgramData」フォルダが開いたら、「Microsoft Help」フォルダを右クリックして「名前の変更」を選択します。
  4. 「Microsoft Help.old」などの任意の名前に変更してEnterキーを押します。
  5. PCを再起動します。

Microsoft Helpフォルダの名前を変更してPCを再起動できたら、再度Officeのインストールを試してみてください。

対処4: Officeアンインストールサポートツールを実行する

Officeオフラインインストーラーをダウンロード

過去にOfficeをインストールしている場合は、以前のOfficeのデータが残っていることが原因で、Officeを正常にインストールできないケースがあります。

そのため、Officeを完全にアンインストールしてから、再度インストールすることで問題が解決する可能性があります。

Officeを完全にアンインストールするには、Microsoftから提供されているOfficeアンインストールサポートツールを使用します。このツールを実行するには、以下の手順で操作してください。

  1. 『PCからOfficeをアンインストールする - Microsoft』のページにアクセスします。
  2. 「オプション2 - アンインストールサポートツールを使用してOfficeを完全にアンインストールする」の下にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。
  3. ダウンロードが完了したら「SetupProd_OffScrub.exe」をダブルクリックして実行します。
  4. 画面の指示に従ってアンインストールサポートツールのインストールを完了します。
  5. インストールが完了するとツールが起動します。一覧から「削除するOffice」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
  6. 確認メッセージのチェックボックスにチェックを入れて「次へ」をクリックします。
  7. Officeのアンインストールが実行されます。
  8. Officeのアンインストールが完了したら、指示に従ってPCを再起動します。

ツールを実行してOfficeを完全にアンインストールできたら、Officeのインストールを再び試してみてください。

対処5: Officeの関連データを削除する

Officeの関連データを削除

ProgramDataフォルダ、およびAppDataフォルダ内にあるOfficeの関連データが残っていることが原因で、インストールが失敗するケースがあります。

そのため、ProgramDataフォルダとAppDataフォルダ内のOfficeの関連データを削除することで問題が解決する可能性があります。この対処を行うには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windows + R」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. 名前に「%programdata%」と入力して「OK」をクリックします。
  3. 「ProgramData」フォルダが開いたら、「Microsoft」フォルダを開きます。
  4. 「Office」フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
  5. 「Office」フォルダを削除できたら、再度「Windows + R」キーを入力します。
  6. 名前に「%appdata%」と入力して「OK」をクリックします。
  7. 「AppData\Roaming」フォルダが開いたら、「Microsoft」フォルダを開きます。
  8. 「Office」フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
  9. 「Office」フォルダを削除できたら、PCを再起動します。

上記の手順でOfficeの関連データを削除できたら、再度Officeのインストールを実行して問題が解決したか確認してください。

対処6: Officeのレジストリを削除する

Officeのレジストリキーを削除

レジストリに残っているOffice関連のキーに問題があることが原因で、Officeをインストールできないケースがあります。

そのため、Officeのレジストリキーを手動で削除することで問題が解決する可能性があります。Officeのレジストリキーを削除するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windows + R」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. 名前に「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
  3. 左ペインのツリーを展開して、以下のキーにアクセスします。
    コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft
    • アドレスバーに上記のパスをコピーして移動することもできます。
  4. 「Microsoft」キーを展開して、「Office」キーを探します。
  5. 「Office」キーが見つかったら、右クリックして「エクスポート」を選択しバックアップを保存しておきます。
  6. 「Office」キーを右クリックして「削除」を選択します。
  7. 確認ダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
  8. PCを再起動してレジストリを反映します。

Officeのレジストリキーを削除してPCを再起動できたら、再度Officeのインストールを試してみてください。

対処7: ハードディスクに十分な空き容量を確保する

ストレージ使用状況で大きいサイズのファイルを探す

Officeのインストールするディスクの空き容量が不足していることが原因で、インストールが失敗したり止まってしまうケースが考えられます。

そのため、システムドライブ(Cドライブ)に十分な空き容量(10GB以上)があるか確認して、不足している場合は容量を確保してください。

ハードディスクの空き容量は、以下の手順で調べることができます。

  1. 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
  2. 設定ウィンドウが開いたら「システム」をクリックします。
  3. 左ペインの「記憶域」をクリックします。
  4. 右ペインで、「ローカルディスク(C:)」の項目を調べて「〇〇GB空き」の表示を確認します。
    • この数字が10GB未満であれば、不要なアプリをアンインストールする等して空き容量を増やしてください。

空き容量が不足している場合は、不要なアプリのアンインストールや容量の大きいファイルを削除してください。

対処8: セキュリティソフトを停止する

セキュリティソフトを停止する

サードパーティ製のセキュリティソフトが原因で、Officeのダウンロードがブロックされてしまい、インストールが途中で止まったり失敗することがあります。

そのため、サードパーティ製のセキュリティソフトを使用している場合は、機能を一時的に停止した状態でOfficeのインストールをやり直してみてください。

セキュリティソフトを停止するには、タスクバー右側の通知領域またはタスクトレイで、セキュリティソフトのアイコンを右クリックして停止できる場合が多いです。

停止方法はセキュリティソフトによって異なるため、不明な場合はマニュアルやヘルプページを参考にしてください。

対処9: Windowsインストーラーを再登録する

Windowsインストーラーを再登録

Windowsインストーラーに問題が起きていることが原因で、Officeのインストール時にエラーが発生することがあります。

上記の問題は、Windowsインストーラーを再登録することで問題が解決する可能性があります。

Windowsインストーラーを再登録するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」をクリックして、「cmd」と入力します。
  2. 検索結果に表示される「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  3. コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    msiexec / unregister
  4. コマンドを実行できたら、再度同じコマンドを入力してEnterキーを押します。
    msiexec / unregister
  5. コマンドを実行できたら、コマンドプロンプトを閉じます。

以上の手順で、Windowsインストーラーを再登録することができます。再登録できたら、再度Officeのインストールを試してください。

対処10: オフラインインストーラーでインストールする

Officeオフラインインストーラーをダウンロード

オンラインインストーラーをOfficeのインストールが失敗する場合は、オフラインインストーラーを使うことで正常にインストールできることがあります。

オフラインインストーラを使ってOfficeをインストールするには、以下の手順で操作してください。

  1. 『Microsoft Office Home』のページにアクセスして、Microsoftアカウントでサインインします。
  2. ページ右上にある「Officeのインストール」をクリックして、「Officeのインストール」ボタンをクリックします。
  3. 「Officeをダウンロードしてインストール」と表示されたら、「その他のオプション」をクリックします。
  4. 「オフラインインストーラーをダウンロードする」にチェックを入れます。
  5. 言語の設定が「日本語」になっていることを確認してから、「インストールする」をクリックします。
  6. .imgファイルがダウンロードできたら、ファイルをダブルクリックして開きます。
  7. フォルダ内の「Setup.exe」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  8. 案内に従ってインストールを実行し、インストールが完了するまでしばらく待ちます。

以上の手順で、オフラインインストーラーを使用してOfficeをインストールするこができます。

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