Windows11ではタスクバーやスタートメニューのUIが変更されて、デフォルトで画面下にタスクバーが固定されアイコンが中央揃えで表示されます。
このタスクバーのアイコンをWindows10のように左揃えで配置したかったり、タスクバー自体を画面左側に移動したい方は多いと思います。
本記事では、Windows11でタスクバーとアイコンの位置を左側に移動する方法について詳しく紹介します。
方法1: タスクバーの設定を変更してアイコンを移動する
Windows11ではタスクバー上のアイコンが中央揃えになっています。このアイコンの配置は、タスクバーの設定を変更することでWindows10のように左端に移動できます。
タスクバーの設定でアイコンの位置を左端に揃えるには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 左ペインの「個人用設定」をクリックします。
- 右ペインの「タスクバー」をクリックします。
- 「タスクバーの動作」をクリックします。
- タスクバーの配置を「左揃え」に変更します。
以上の設定で、タスクバー上のアイコンが左揃えに配置されます。設定を元に戻したい場合は、タスクバーの配置を「中央揃え」に戻してください。
方法2: サードパーティのツールを使ってタスクバーを移動する
Windows11では、タスクバー自体の位置を移動する設定が現時点で存在しません。そのため、タスクバー自体を左側に移動したい場合は、サードパーティのソフトウェアを使用する必要があります。
タスクバーの移動を行えるサードパーティのソフトウェアは「StartAllBack」が簡単でおすすめです。ただし、シェアウェア(4.99ドル)のため試用期間が100日を経過すると購入する必要がある点に注意してください。
「StartAllBack」を使用して、タスクバーの位置を画面左側に移動するには以下の手順で操作してください。
- 『StartAllBack』のページにアクセスします。
- 「Download」ボタンをクリックしてプログラムをダウンロードします。
- ダウンロードした「StartAllBack_setup.exe」をダブルクリックして実行します。
- 「このユーザーにのみインストールする」を選択します。
- すべてのユーザーのタスクバーを移動したい場合は、「すべてのユーザーにインストールする」を選択してください。
- StartAllBackがインストールされます。インストールが完了すると設定画面が表示されます。
- タスクバーとスタートメニューのテーマを任意で選択します。
- Propper11: Windows11に近いデザイン
- Kinda10: Windows10に近いデザイン
- Remastered7: Windows7に近いデザイン
- 左ペインの「タスクバー」をクリックします。
- 右ペインの「Taskbar location on screen」のセレクトボックスをクリックして「Left」に変更します。
- 上記のオプションで、タスクバーの位置を「Left/Top/Right/Bottom」に変更できます。
以上の手順で、タスクバーの位置を左側に移動できます。設定を再度変更したい場合は、「Windowsマーク」を右クリックして「プロパティ」を選択して設定ウィンドウを表示してください。
設定を元に戻す場合は、「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択し、アプリの一覧から「StartAllBack」をアンインストールしてください。
方法3: レジストリを編集してタスクバーを移動する(非推奨)
Windows11にはタスクバー自体を左側に移動する設定が実装されていませんが、Windowsのレジストリを編集することでタスクバーの位置を左側に移動することができます。
ただし、この方法でタスクバーを移動すると、Windowsマークやアプリアイコンが消えてしまいます。現時点では有効な方法ではありませんが、今後のWindowsのアップデートによって機能する可能性があります。
レジストリを編集してタスクバーを左端に移動するには、以下の手順で操作してください。レジストリの編集はWindowsの動作に影響するため、必ずバックアップを取ってから行ってください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディタが起動したら、左ペインのツリーを展開して以下のキーにアクセスします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\StuckRects3
- 左ペインで「StuckRects3」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存しておきます。
- 右ペインの「Settings」の値をダブルクリックして開きます。
- 値のデータ内の左から5番目、上から2番目の2桁の値「03」を「00」に変更して「OK」をクリックします。
- 上記で変更する数値は、値によって以下のタスクバーの位置に対応しています。
- 00: 画面左側のタスクバー
- 01: 画面上側のタスクバー
- 02: 画面右側のタスクバー
- 03: 画面下側のタスクバー(デフォルト)
- 上記で変更する数値は、値によって以下のタスクバーの位置に対応しています。
- 「Ctrl + Alt + Delete」キーを入力して、「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーが簡易表示になっている場合は、左下の「詳細」をクリックします。
- 「プロセス」タブの一覧で、「エクスプローラー」を選択して右下の「再起動」をクリックします。
レジストリの編集後にエクスプローラーを再起動できたら、タスクバーの位置が左側に移動したことを確認してください。
設定を元に戻す場合は、バックアップしたレジストリを復元するか、手動で変更したレジストリを元に戻してください。
「タスクバーとアイコンの位置を左側に移動する方法 – Windows11」もう少し前にこの記事に出会っていれば、と思いました。
先週くらいからWin11に変えて、いろいろな変化に戸惑っていました。
これまでタスクバーを右に置いていたのですが、Win11ではそれが不可能ということで、違和感を感じつつもあきらめていました。
ほかにもいろいろ違和感を感じていましたが、1週間くらいして、これもまあいいかなと思い始めたところに、この記事に出会いました。
「方法2: サードパーティのツールを使ってタスクバーを移動する」を試して、タスクバーが右に移動できたことを確認しましたが、すでに「なんか懐かしい」という感想を持ちました。
というわけで、StartAllBackはアンインストールしました。
OSの変化についていくことが、年齢を重ねるにつれて難しくなるかもしれないと感じてます。
Win12になるときには、いよいよStartAllBackが必要かもしれないと思いました。