iPhone/iPadのメモアプリでは、パスワード(またはパスコード)やFaceIDまたはTouchIDを使ってメモをロックすることができます。
しかし、メモアプリでロックしたパスワードを忘れてしまい、パスワードでのロックまたは解除ができないケースがあると思います。
本記事では、iPhone/iPadのメモアプリでロックするパスワードを忘れた時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
メモのパスワードは確認できる?
メモアプリで一度ロックしたメモのパスワードは、忘れてしまっても後から確認することはできません。
代わりにメモアプリの設定で、ロックするパスワードを変更またはリセットすることができます。パスワードの変更とリセットの違いは以下の通りです。
- メモアプリのパスワードの変更:
- 以前のパスワードを忘れてしまっていても、FaceIDまたはTouchIDが有効であればパスワードを変更できます。メモアプリのパスワードの変更を行うと、現在のパスワードでロックされている全てのメモのパスワードが一括で変更されます。
- メモアプリのパスワードのリセット:
- AppleIDのパスワードさえ覚えていれば、以前のパスワードおよびFaceIDまたはTouchIDの認証なしでパスワードをリセットできます。ただし、新しいメモのロック時に使用するパスワードが変更されるだけで、ロックした古いメモのパスワードは変更されません。
パスワードの変更については問題はありませんが、パスワードのリセットを行うと以前のロックとは別のパスワードが生成されてしまう点に注意してください。
メモのロックの解除のパスワードを忘れていてもFaceIDまたはTouchIDが使用できる場合は、基本的にパスワードの変更を行うことをおすすめします。パスワードのリセットは、パスワードを忘れていてFaceIDまたはTouchIDも使用できない状態でロック機能を使用したい場合に有効です。具体的な対処の手順について順に紹介します。
対処1: ヒントを参考にして正しいパスワードを入力する
メモアプリでパスワードの入力を3回連続で間違えると、設定していたヒントが表示されます。
そのため、パスワードを忘れてしまった場合は、まずは思い当たるパスワードを3回以上入力し、表示されたヒントの情報を元に正しいパスワードが思い出せないか試してみてください。
ただし、パスワード設定時にヒントを設定していない場合は表示されません。ヒントを参考にしてもパスワードを思い出せない場合は、次の対処に進んでください。
対処2: メモのパスワードを変更する
メモアプリのパスワードを忘れてしまってもロックの解除にFaceIDまたはTouchIDが使用できる場合は、ロックに使用するパスワードを変更することができます。
メモアプリのパスワードを変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「メモ」をタップします。
- 「パスワード」をタップします。
- 「パスワードを変更」をタップします。
- FaceIDまたはTouchIDの認証を行います。
- 「新しいパスワード」を2回入力して「ヒント」を設定し、右上の「完了」をタップします。
以上の手順で、メモアプリのパスワードを変更することができます。変更ができたら、ロックされているメモを新しいパスワードで解除できるようになったか確認してください。
対処3: メモのパスワードをパスコードに切り替える
メモのロックに使用するパスワードをiPhone/iPadのパスコードに切り替えることもできます。メモのパスワードをパスコードに切り替えるには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 最上部の「AppleIDのユーザー名」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 「キーチェーン」をタップします。
- 「iCloudキーチェーン」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- 設定アプリの最初の画面に戻り、「メモ」をタップします。
- 「パスワード」をタップします。
- 「デバイスのパスコードを使用する」を選択します。
- 確認メッセージが表示された場合は「続ける」をタップします。
- パスワードの設定画面が開いたら「新しいパスワード」を2回入力して「完了」をタップします。
メモのパスワードをパスコードに切り替えれたら、ロックされたメモを開く際に「パスコードを入力」を選択しパスコードで解除できるようになったか確認してください。
対処4: 設定アプリからメモのパスワードをリセットする
iPhone/iPadの設定アプリからメモのロックパスワードをリセットして再設定することができます。
ただし、この方法でメモのパスワードをリセットしても、以前のパスワードを使用したメモのロックは解除できない点に注意してください。
あくまで今後ロックする際のパスワードをリセットして変更できるだけなので、以前のパスワードのメモのロックはそのまま残ります。以前のパスワードでロックされたメモがある場合は、事前にFaceIDまたはTouchIDで開いてロックを解除しておくことをおすすめします。
設定アプリからメモのパスワードをリセットするには、以下の手順で操作してください。
- パスワードでロックされたメモがある場合は、FaceIDまたはTouchIDで開いてロックを解除しておきます。
- メモのパスワードロックを解除する手順は、以下の通りです。
- 「メモ」アプリを開き、「古いパスワードでロックされたメモ」をタップします。
- 「このメモはロックされています」の下に表示される「メモを表示」をタップします。
- FaceIDまたはTouchIDの認証を行います。
- 右上の「その他(3点アイコン)」をタップして「取り除く(南京錠に斜線アイコン)」を選択します。
- メモのパスワードロックを解除する手順は、以下の通りです。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「メモ」をタップします。
- 「パスワード」をタップします。
- 「パスワードをリセット」をタップします。
- 複数のアカウントが存在している場合は、メモに使用しているアカウントを選択してください。
- AppleIDのパスワードを入力して「OK」をタップします。
- 「iPhone/iPadのパスコードを使用」または「今はしない」を選択します。
- 「iPhone/iPadのパスコードを使用」を選択した場合は、iPhone/iPadのパスコードがメモのパスワードとして設定されます。
- 「今はしない」を選択した場合は、パスワードの設定画面が開いたら「新しいパスワード」を2回入力して「ヒント」を設定し、右上の「完了」をタップします。
- FaceIDまたはTouchIDのスイッチをオンにすると、パスワード入力なしでFaceIDまたはTouchIDでロックを解除できます。
以上の手順で、メモのパスワードをリセットして変更できます。パスワードを変更できたら、設定したパスワードを使用してメモをロックまたは解除できるようになったか確認してください。
対処5: パスワードを取り除いて再設定する
覚えていない古いパスワードを使用してロックしていたメモは、パスワードをリセットしても新しく設定したパスワードに更新されません。
古いパスワードを使用しているメモは、一度ロックを取り除いて再設定する必要があります。古いパスワードを忘れた状態で再設定を行うには、FaceIDまたはTouchIDが有効になっている必要がある点に注意してください。
メモの古いパスワードを取り除いて再設定するには、以下の手順で操作してください。
- 「メモ」アプリを開き、「古いパスワードでロックされたメモ」をタップします。
- 「このメモはロックされています」の下に表示される「メモを表示」をタップします。
- FaceIDまたはTouchIDの認証を行います。
- 右上の「その他(3点アイコン)」をタップして「取り除く(南京錠に斜線アイコン)」を選択します。
- 新しく設定したパスワードでロックする場合は、右上の「その他(3点アイコン)」をタップして「ロック(南京錠)」を選択します。
以上の手順で、古いパスワードを使用しているメモを新しく設定したパスワードでロックすることができます。以降は他のメモと同様に新しいパスワードで解除することができるようになります。
パスワードを解除できない場合
メモアプリのパスワードをリセットすると、既にロックされていたメモは以前のパスワードを使って解除する必要があります。リセットによって設定した新しいパスワードではロックを解除できない点に注意してください。
また、メモのロックのパスワードを忘れておりFaceIDまたはTouchIDも使用できない場合は、基本的にロックを解除できる方法はありません。Appleの公式ページでも「Appleはロックされたメモにアクセスできないため、メモのパスワードを忘れた場合はアクセスをサポートできません。」と明記されています。