Windows10のプロダクトキーは、一般的にはパソコン本体に貼られているシールや、購入時のパッケージ等を調べることで見つけることができます。
しかし、最近ではライセンス盗難防止等のためプロダクトキーが見える位置に表示されないことも多く、またライセンスの形式により確認方法が異なるため、プロダクトキーの発見が困難なケースもあります。
本記事では、Windows10のプロダクトキーの確認方法と確認できない時の対処方法を紹介します。
この記事の内容
プロダクトキーの確認方法
プロダクトキーの確認方法はライセンス形式により異なります。
ケース1: OEM版(メーカー製PC等)の場合
OEM版の場合は、パソコン本体の側面に貼られているシールや、購入時のパッケージにプロダクトキーが記載されていることが多いです。
シールの場合は、プロダクトキーを確認するためにスクラッチや保護シールを剥がす必要があるケースもあります。
プロダクトキーが見つからない場合は、次のいずれかの方法で確認することもできます。
方法1: コマンドプロンプトで調べる
Windowのコマンドプロンプトを使ってプロダクトキーを調べることができます。次の手順でコマンドプロンプトを操作してみてください。
- コマンドプロンプトを起動するには、「スタート」→「Windowsシステムツール」フォルダ→「コマンドプロンプト」を選択します。コマンドプロンプトを起動します。
- コマンドプロンプトウィンドウが表示されたら、画面にそのまま次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey
- 25ケタのキーが表示されれば成功です。
方法2: PowerShellで調べる
WindowsのPowerShellを使ってプロダクトキーを確認することもできます。次の手順で操作してください。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell」を選択してWindows PowerShellを起動します。
- PowerShellウィンドウが開いたら、画面に次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
powershell "(Get-WmiObject -query 'select * from SoftwareLicensingService').OA3xOriginalProductKey"
ただし、Windows7やWindows 8.1からアップグレードした場合など、環境によっては正しくコマンドを入力したにも関わらず「OA3xOriginalProductKey」としか表示されなかったり、画面に何も表示されなかったりすることがあります。
その場合は別の方法で調べる必要がありますので、本記事の後で紹介する『プロダクトキーが見つからない時の対処法』の内容を参考にしてみてください。
ケース2: パッケージ版/DSP版の場合
BTOパソコンや自作パソコン等、インストールメディアからWindows10をインストールするタイプの場合は、次のいずれかにプロダクトキーが記載されています。
- 箱の中のラベル、カード
- Windows10購入時付属の書類
DSP版は、スクラッチシールのスクラッチ内にプロダクトキーが記載されている場合があるため注意して下さい。
ケース3: Microsoftのサイト上でデジタル版を購入した場合
Windows10購入時に送られてくるメールにプロダクトキーが記載されています。
Microsoftアカウントの注文履歴ページからでも確認することができます。注文ページは、以下のページからMicrosoftアカウントにログインすることで確認できます。
ケース4: Microsoft Storeアプリから購入した場合
Microsoft Storeアプリから購入した場合は、デジタルライセンスが提供されるため、プロダクトキーはありません。
ケース5: Amazonから購入したデジタル版の場合
Amazonからダウンロード購入したデジタル版Windowsの場合は、次の手順でプロダクトキーを確認することができます。
- 『Amazon』にアクセスし、上部メニューの「アカウント&リスト」→「アカウントサービス」の順に押します。
- 「デジタルコンテンツとデバイス」の「ゲーム&PCソフトダウンロードライブラリ」を開きます。
- ログイン画面が表示されたら場合は、Amazonアカウントを入力してログインします。
- 「Windows10」の項目にプロダクトキーが表示されます。
ケース6: Windows7等の古いOSからWindows10へアップグレードした場合
デジタルライセンスが提供されるため、プロダクトキーはありません。
プロダクトキーが見つからない時の対処法
上記の方法で、プロダクトキーが確認できない場合は、次の対処方法を試して下さい。
対処1: フリーソフトを使用する
サードパーティ製のプロダクトキーのチェックツールを使うことでプロダクトキーを確認することができます。
無料で使えるキーチェックツールとしては、以下の2つが有名です。
ただしいずれも非公式のソフトウェアのため、自己責任にてご利用ください。
対処2: VB Scriptを使って表示する
VB Scriptを作成して、プロダクトキーを表示することができます。
次の手順でスクリプトを作成し、実行するとプロダクトキーを表示できます。
- メモ帳を起動します。「スタート」→「Windowsアクセサリ」フォルダ→「メモ帳」をクリックしてください。
- メモ帳の本文に次のテキストをコピーします。
Set WshShell = CreateObject("WScript.Shell") MsgBox ConvertToKey(WshShell.RegRead("HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\DigitalProductId")) Function ConvertToKey(Key) Const KeyOffset = 52 i = 28 Chars = "BCDFGHJKMPQRTVWXY2346789" Do Cur = 0 x = 14 Do Cur = Cur * 256 Cur = Key(x + KeyOffset) + Cur Key(x + KeyOffset) = (Cur \ 24) And 255 Cur = Cur Mod 24 x = x -1 Loop While x >= 0 i = i -1 KeyOutput = Mid(Chars, Cur + 1, 1) & KeyOutput If (((29 - i) Mod 6) = 0) And (i -1) Then i = i -1 KeyOutput = "-" & KeyOutput End If Loop While i >= 0 ConvertToKey = KeyOutput End Function
- 画面左上にある「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します。
- 「ファイル名」を「productkey.vbs」に、「ファイルの種類」を「すべてのファイル」に設定してから、わかりやすい場所(ドキュメント・デスクトップ等)を指定して「保存」をクリックします。
- メモ帳を閉じます。先程「productkey.vbs」を保存したフォルダを開きます。
- 「productkey.vbs」をダブルクリックすると画面にWindows10のプロダクトキーが表示されます。
対処3: デジタルライセンスを利用しているか確認する
Windows10のインストール方法によってはプロダクトキーがないケースがあります。その場合は代わりにデジタルライセンスが提供されます。
プロダクトキー・デジタルライセンスのどちらの認証方式を利用しているかは、次の手順で確認することができます。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 画面左のリストから「ライセンス認証」を探してクリックします。
- 画面右上にある「ライセンス認証」の項目を確認します。
- 「Windowsは、Microsoftアカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています」と表示されていれば、お使いのパソコンにインストールされているWindows10の認証方式はデジタルライセンスです。
- OSのクリーンインストールやハードウェア交換等で、ライセンス認証ができていない場合は、『マザーボード交換後Windows10のライセンスが認証できない時の対処法』のページを参考にして下さい。
デジタルライセンスを利用している場合は、プロダクトキーの入力は必要ありません。
解決しない時は
プロダクトキーがあるはずなのに、どうしても確認できない場合は、Microsoftのサポートに直接問い合わせることで解決する可能性があります。
Microsoftに問い合わせるには、チャットサービスの利用が便利です。次のページから問い合わせることができます。
ただしOEM版・DSP版のWindows10の場合は、Microsoftの無償サポートの対象外になります。Windows10のライセンス形式や状況によってはメーカーまたは販売店のサポートをご利用ください。
中古で買ったパソコンのWin10のプロダクトキーが分かりませんでした。しかし、コマンドプロンプト方式でも、PowerShell方式でも、OA3xOriginalProductKeyと表示されるだけで途方に暮れていました。
そんな中、こちらのメモ帳方式(←勝手な呼び方ですみません)を知り、実行したとたんに、プロダクトキーが判明しました。
どんな仕組みなのかは皆目分かりませんが、本当に助かりました。
ありがとうございました。