Windows10では、ファイルやフォルダ、デスクトップを右クリックすると便利なコンテキストメニューが表示されます。
しかし、アプリケーションのインストールなどを行なっていると、右クリックメニューの項目が多くなってしまい、削除したいケースがあると思います。
今回は、Windows10の右クリックの不要なメニューを編集して削除する方法について紹介します。
この記事の内容
方法1: アプリケーションをアンインストールする
右クリックメニューの項目は、基本的にアプリケーションのインストールによって追加されます。
そのため、項目に関連するアプリケーションをアンインストールすればメニュー項目も同時に削除することができます。
不要なメニュー項目がある場合は、次の手順で項目に関連するアプリケーションのアンインストールを行ってください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「右クリックメニューの項目に関連するアプリケーション」を選択します。
- 「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- 案内に従ってアンインストールを完了します。
アプリケーションのアンインストールが完了したら、右クリックのメニュー項目が削除できたか確認してください。
方法2: レジストリを編集して削除する
Windowsのレジストリ設定を編集することで、右クリックのメニューを削除することができます。
レジストリを編集することで、登録済みのアプリケーションの右クリックメニューを削除したり、アンインストール後に残った右クリックメニューを削除することができます。
レジストリを変更して右クリックメニューを削除するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- 左ペインのツリーを展開して、編集する右クリックメニューに対応するキーの場所に移動します。
- 「ファイル」の右クリックメニュー:
HKEY_CLASSES_ROOT\*\shellex\ContextMenuHandlers\ ↓ない場合 HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell HKEY_CLASSES_ROOT\AllFileSystemObjects\ShellEx\ContextMenuHandlers
- 「フォルダ」の右クリックメニュー:
HKEY_CLASSES_ROOT\Folder\shellex\ContextMenuHandlers\ ↓ない場合 HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\shell
- 「デスクトップ」の右クリックメニュー:
HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\Background\shellex\ContextMenuHandlers ↓ない場合 HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\Background\shell
*基本的に一行目のキーで設定されている場合が多いですが、メニューに対応するキーがない場合は二行目以降のキーを確認してください。
- 「ファイル」の右クリックメニュー:
- 「ContextMenuHandlers」のツリーを展開すると、右クリックメニューに登録されているキーの一覧が表示されます。
- 最後のキーが「shell」の場合は、「shell」のツリーを展開してください。
- ツリー上で「不要なキー」を選択して、右ペインの「(既定)」の値をダブルクリックします。
- キーの名前で登録されているアプリケーションを判断します。
- 「値のデータ」の一番先頭に「-」を追加して「OK」をクリックすると対象のキーを無効化できます。
- 例: 「{CB3D0F55-BC2C-4C1A-85ED-23ED75B5106B}」の値が設定されている場合は、「-{CB3D0F55-BC2C-4C1A-85ED-23ED75B5106B}」に変更します。
- キーを有効に戻したい場合は、先頭の「-」を取った値に変更してください。
- キーを完全に削除するには、ツリー上で対象のキーを右クリックして「削除」を選択します。
- 例: 「{CB3D0F55-BC2C-4C1A-85ED-23ED75B5106B}」の値が設定されている場合は、「-{CB3D0F55-BC2C-4C1A-85ED-23ED75B5106B}」に変更します。
- 編集が終わったらPCを再起動してレジストリを反映します。
以上の手順で、レジストリを編集して右クリックメニューを削除することができます。
方法3: サードパーティのアプリケーションで編集する
サードパーティ製のコンテキストメニューの管理アプリケーションを使うことで、右クリックメニューを整理することもできます。
サードパーティ製のアプリケーションは視覚的に分かりやすい作りになっているため、レジストリの編集が難しい場合は、アプリケーションの使用をおすすめします。
右クリックメニューを整理できるアプリケーションはいくつかありますが、今回はフリーソフトの「ShellExView」と「Easy Context Menu」を使った方法を紹介します。
1: 「ShellExView」を使う
ShellExViewは、右クリックのコンテキストメニューを個別に有効/無効にできる軽量のフリーソフトです。
ShellExViewを使って右クリックメニューを整理するには、次の手順で操作します。
- 『ShellExView公式ダウンロードページ』にアクセスして、ページ下部にある「Download self-install executable for installing ShellExView with uninstall support」をクリックします。
- ダウンロードしたファイルを実行し、インストールを行います。特にこだわりがない限りはデフォルトの設定のままインストールすれば問題ありません。
- 「Run NirSoft ShellExView」にチェックを入れて「Finish」をクリックするとアプリが起動します。
- アプリが起動したら、上メニューバーにある「Options」→「Filter by extension type」を選択します。
- 「Context Menu」をクリックして選択した状態にして、「OK」をクリックします。
- この操作の実行後、アプリがフリーズして応答なしになることがありますが、しばらくすると自動的に元に戻るので何もせずに待ってみてください。
- 「Options」→「Hide All Microsoft Extensions」にチェックを入れます。
- 右クリックに追加登録された機能のみがリストに残ります。「削除したいメニュー項目」を探します。
- 何の機能を表しているかわからない項目があれば、項目を右クリックして「Properties」内の「Description(機能の説明)」「Product Name(アプリの名前)」「Company(アプリの制作会社)」「Filename(ファイルの保存場所)」を調べてみてください。
- 「削除するメニュー項目」を選択して、左上にある「赤いボタン」をクリックします。
- 「Do you want to disable the selected items?」と確認画面が表示されるので、「はい」を選択して無効設定を確定します。
- 間違えて削除してしまった場合は、アプリを選択して「緑のボタン」をクリックすれば元の状態に戻ります。
2: 「Easy Context Menu」を使う
Easy Context Menuは、日本語に対応したコンテキストメニューを整理できるフリーソフトです。インストールせずに使うことができます。
Easy Context Menuを使って、右クリックのメニューを削除するには次の手順で操作します。
- 『Easy Context Menu - Vector』のページにアクセスします。
- ページをスクロールして「ダウンロードページへ」のボタンをクリックします。
- 「このソフトを今すぐダウンロード」をクリックします。
- ダウンロードしたファイルを右クリックして「すべて展開」を選択します。
- 展開先を指定して「展開」をクリックします。
- 展開したフォルダ内にある「EcMenu_x64.exe」をダブルクリックして起動します。
- Windows10が32bitの場合は、「EcMenu.exe」を起動してください。
- 「ファイル」→「コンテキストメニュークリーナー」をクリックします。
- 登録されている右クリックメニューの項目の一覧が表示されます。
- 不要なメニュー項目を選択して「無効」をクリックします。
以上の手順で、右クリックの不要なメニューを削除することができます。右クリックをして、メニューが消えたことを確認してください。