Ad-Aware(Lavasoft) Web Companionとは?削除/アンインストール方法

Windows10のパソコンを使用していると、いつの間にかタスクトレイに「Web Companion」や「ウェブコンパニオン」という名前のアプリが常駐していることがあります。

また、アプリケーションの一覧に「Web Companion」が勝手にインストールされている場合もあります。

本記事では、「Web Companion」の概要や危険性と、アプリケーションの削除方法について解説します。勝手にインストールされていた場合は参考にしてみてください。

Ad-Aware Web Companionとは

Ad-Aware Web Companionは、Adaware(旧Lavasoft)社が開発・配布しているセキュリティソフトです。ただし、セキュリティソフトとしての信用性を疑問視している情報が多いです。

Web Companionは、μTorrentなどの他のソフトウェアのインストーラーに付属されていることが多いです。

Web Companionをインストールした覚えがないのにインストールされている場合は、他のアプリのインストール時に誤って同時にインストールしたことが考えられます。

ウイルス?Web Companionの危険性

Web Companionはセキュリティソフトですが、悪質なスパイウェアやマルウェアであるという情報も見かけます。

現在のバージョンのWeb Companionは、機能自体は一般的なセキュリティソフトです。ただし、勝手にインストールされたり、ユーザーに有料ソフトやサポートを勧める通知が頻繁に出るなどの挙動が確認されています。

また、過去のバージョンでは「Komodia SSL Digestor」というツールが使用されていたことがあります。Komodia SSL Digestor は、「通信を盗聴される」「電子証明書を勝手に書き換えられる」といった危険性が指摘されているツールです。*現在のバージョンではこの問題は解決しています。

上記の理由からWeb Companionは過去の信用性が低いため、意図せずインストールしてしまった場合は基本的にアンインストールすることをおすすめします。

Web Companionの削除/アンインストール方法

Web Companionを誤ってインストールしてしまった場合は、次のいずれかの方法でアンインストールすることができます。

アプリケーションだけでなくブラウザにインストールされているケースもあるため、ブラウザからの削除方法についても確認することをおすすめします。

方法1: アプリと機能から削除する

Web Companionのバージョンによっては、一般的なアプリケーションと同じ方法で削除することができます。

そのため、まずは次の手順でアンインストールできないか試してみてください。

  1. 削除する前にWeb Companionの動作を停止します。タスクバーに表示されているWeb Companionアイコンを右クリックして「終了」を実行するか、タスクマネージャーを使ってアプリを強制終了してください。起動中のインターネットブラウザがあれば、こちらも終了してください。
  2. Web Companionを削除します。「スタート」ボタンを右クリックし、「アプリと機能」を選択します。
  3. アプリと機能のリストから「Web Companion」の項目を探してクリックします。クリックするとメニューが展開されるので、「アンインストール」をクリックしてアンインストールを実行します。
    • アプリと機能リストにWeb Companionがない場合は、リストの右または1番下にある「プログラムと機能」から、コントロールパネルのアプリ一覧も確認してみてください。もしこちらに該当項目があれば、右クリック→「アンインストール」を選択してアンインストールを実行します。

以上の手順でWeb Companionをアンインストールすることができます。ただし、Web Companionのバージョンによっては一部のファイルが残っている場合があるため、続けて次の方法も行なってください。

関連ファイルを手動で削除する

Web Companionをアンインストールできたら、念のためシステムフォルダ内に関連ファイルが残っていないか確認します。

ステムフォルダ内の関連ファイルを確認して手動で削除する手順は次の通りです。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「エクスプローラー」を開きます。
  2. 以下の場所のフォルダを開きます。
    C:\Windows\System32
  3. System32フォルダ内に、「LavasoftTcpService.dll」もしくは「LavasoftTcpService64.dll」があるか確認します。
    • ファイルがある場合は、右クリックして「削除」を選択し削除します。
  4. 続いてエクスプローラーで以下の場所のフォルダを開きます。
    C:\Windows\SysWOW64
    • 上記のフォルダは32ビット版Windowsにはありませんので、該当フォルダがなければ操作は不要です。
  5. SysWOW64フォルダ内に、「LavasoftTcpService.dll」があれば削除してください。

以上で、Web Companionを完全にアンインストールすることができます。上記の手順でアンインストールできない場合は、次の方法を試してみてください。

方法2: 手動でアプリケーションとレジストリの削除を行う

通常のアンインストール手順でWeb Companionが削除できない場合は、レジストリエディターを使って手動でアンインストールします。具体的な手順は次の通りです。

  1. 操作の前にWeb Companionアプリとウェブブラウザーを終了させておきます。
  2. 「Windowsマーク」を右クリックし「エクスプローラー」を起動して、以下のフォルダを開きます。
    C:\Program Files (x86)
    • 32ビット版Windowsの場合は、代わりに「C:\Program Files」フォルダを確認してください。
  3. 「Program Files (x86)」フォルダ内の「Lavasoft」フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
  4. 続いて「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  5. 名前欄に「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
  6. レジストリエディターが起動します。「ファイル」→「エクスポート」を選択して、レジストリのバックアップを保存しておきます。
    • エクスポート範囲は「すべて」を選択した状態で保存してください。
  7. ウィンドウ上部にある「編集」をクリックし、「検索」を選択します。
  8. 「検索する値」欄に「Web Companion」と入力します。
  9. 「検索対象」の「キー」「値」「データ」の3つにチェックを入れて、「次を検索」ボタンをクリックします。
    • 「完全に一致するものだけを検索」にはチェックを入れないでください。
  10. レジストリの検索が行われます。「Web Companion」や「Lavasoft」を含む項目が左側のツリーや右側のリストに表示されたら、関連する項目をすべて右クリック→「削除」で削除します。
  11. 「編集」→「次を検索」をクリックするか、F3キーを押して検索を続行します。
  12. 「Web Companion」や「Lavasoft」のキーが見つかった場合は、同様の手順で全て削除します。
  13. 「レジストリをすべて検索しました」と表示されたら削除完了です。レジストリエディタを終了し、パソコンを再起動します。

以上の手順で、Web Companionを手動でアンインストールすることができます。PC再起動後、Web Companionに関連するプロセスが動作していないことを確認してください。

万が一レジストリの操作によってWindowsの動作に異常が起きた場合は、作成したバックアップを使ってレジストリを復元してください。

方法3: ブラウザの拡張機能を削除/設定をリセットする

Web Companionのインストールによって、ウェブブラウザの設定や機能が勝手に変更されるケースがあります。

過去のバージョンのWeb Companionでは、FirefoxやInternet Explorerのブラウザで、以下の設定が書き換えられたことがあります。

  1. ホームページ設定が変更される
  2. 検索エンジンが変更される
  3. Web Companion関連の拡張機能(アドオン)がインストールされる

上記の設定や機能は、Web Companionのアプリケーションをアンインストールするだけでは元の設定に戻りません。

そのため、アプリケーションのアンインストールが完了したら、ブラウザの設定を初期化するか、それぞれの設定を確認して修正してください。

また、ブラウザにWeb Companion関連の拡張機能が追加されている場合は、設定から機能の削除を行なってください。

ブラウザの初期化や設定変更、拡張機能の削除の手順は、ブラウザによって異なるためヘルプページを参考にしてください。

コメントを残す

*