Windows Sonic for Headphonesの効果と設定方法【できない時の対処も】

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Windows10のパソコンには、標準で「Windows Sonic for Headphones」という機能が備わっています。

Windows Sonicは立体音響を簡単に体験できる便利な機能ですが、デフォルトでは無効になっているため、利用したことがない方も多いと思います。

本記事では、Windows10の「Windows Sonic for Headphones」機能の概要と設定方法について解説します。また、機能が使えなかったり、有効にできない時の対処法もあわせて紹介します。

Windows Sonic for Headphonesとは

Windows Sonic for Headphonesとは、ヘッドホンで仮想的な立体音響(バーチャルサラウンド)を実現できるWindows10(またはXboxOne)の標準機能のことです。

この機能は、Windows10とXboxOneで無償で使用することができ、Windows10では2017年春に配布されたWindows 10 Creators Update経由で実装されました。

立体音響とは、音声データに音の方向や音の広がり等の情報を追加することで、音声をより立体的に感じられるようにする技術です。最近では、映画・音楽・ゲーム等の様々なコンテンツで使用されています。

立体音響のコンテンツを視聴するためには、本来であれば専用のサラウンド環境を用意する必要があります。

しかし、Windows Sonicの機能を使うことで、通常の2ch対応のヘッドフォン(イヤフォン)だけで仮想的に立体音響のコンテンツを楽しむことができます。

Windows Sonicの効果

Windows Sonic for Headphonesを有効にすると、取得した立体音響のオーディオを位置データを使用してミキシングし、ステレオオーディオとしてヘッドホンに送信します。

上記の処理はサウンドとして出力される前に行われるため、ヘッドホンでは臨場感のある立体的な音を擬似的に聴くことができます。

この機能は、5.1chや7.1chの立体音源をサポートしている映画・音楽・ゲーム等のコンテンツを再生する場合のみ効果があります。

音源が5.1ch/7.1chの場合は、5.1ch/7.1chの仮想的な立体音響として出力されます。音源が立体音響をサポートしていない場合は、Windows Sonicの効果は機能せず通常のステレオオーディオが再生されます。

Windows Sonicの特徴

Windows Sonic for Headphonesの特徴をまとめると次の通りになります。

  • Windows10のパソコン、またはXboxOneであれば標準機能として利用できる
    • 標準で機能が備わっているため、追加でアプリをインストールする必要がありません。
  • 一般的な2ch対応ヘッドフォン、イヤフォンのみで使用できる
    • ただし、一部のサウンドデバイスでは利用できないことがあります(ノートパソコンの内蔵スピーカー等)。
  • 無償で機能を利用できる
    • Windows Sonicを利用するために料金を支払ったり、サブスクリプションに登録したりする必要はありません。
  • サラウンド再生に対応した音源が必要
    • 機能の効果があるのは、「5.1ch音声対応」「7.1ch音声対応」「Dolby Atmos対応」といった表記があるコンテンツのみです。

Windows Sonicを有効/無効に設定する方法

Windows Sonic for Headphones機能の有効/無効を切り替えるには、、次のいずれかの方法で設定します。

方法1: タスクバーで設定を切り替える

Windows Sonicの機能は、タスクバーから簡単に切り替えることができます。タスクバーから設定を変更するには、次の手順で操作します。

  1. タスクバーの右側にある「スピーカーアイコン」を右クリックしてメニューを表示します。
    • スピーカーアイコンが見つからない場合は、「上矢印アイコン」をクリックしてタストレイを確認してください。
  2. 「立体音響」→「Windows Sonic for Headphones」を選択して機能を有効化します。
    • 「立体音響」→「オフ」を選択するとWindows Sonicが無効になります。

方法2: サウンドコントロールパネルで設定を切り替える

従来のサウンドコントロールパネル上でWindows Sonicの設定を切り替えることもできます。

サウンドコントロールパネルで設定を変更するには、次の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「システム」を選択します。
  2. ウィンドウ左側のメニューで、「サウンド」をクリックします。
  3. 「関連設定」の「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
  4. 「再生」タブで、「使用しているサウンドデバイス」を探して右クリックして「プロパティ」を選択します。
  5. プロパティウィンドウが開いたら、「立体音響」タブを開きます。
  6. 「立体音響方式」のセレクトボックスをクリックし、「Windows Sonic for Headphones」に変更して機能を有効化します。
    • 「オフ」に変更するとWindows Sonicが無効になります。
  7. 「適用」ボタンをクリックしてから、「OK」ボタンをクリックして設定を終了します。

設定を変更できたら、立体音響のコンテンツを再生して機能が有効/無効になったか確認してください。Windows Sonicの設定変更前にアプリケーションを起動していた場合は、アプリケーションを再起動すると設定が反映されます。

Windows Sonicが使えない/選択できない時の対処法

上記の設定方法でWindows Sonic for Headphonesを有効に設定しようとしても、機能が有効にならないケースがあります。

有効に設定できない症状としては、立体音響の設定で「Windows Sonic for Headphones」の項目が選択できなかったり、項目を変更してもオフの状態に勝手に戻る場合があります。

Windows Sonicの機能を有効にできない場合は、次の対処法を試してみてください。

対処1: モノラルオーディオを無効にする

モノラルオーディオのオプションが有効になっていると、Windows Sonicを有効化することができません。

そのため、次の手順でモノラルオーディオのオプションを確認して無効化してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
  2. 「簡単操作」をクリックします。
  3. 左ペインで「オーディオ」をクリックします。
  4. 右ペインで「モノラルオーディオをオンにする」のスイッチを「オフ」に切り替えます。

モノラルオーディオを無効にできたら、Windows Sonicが有効になるか確認してください。

対処2: サンプリング周波数を変更する

サンプリング周波数の設定に問題があることが原因で、Windows Sonicが正しく機能しないケースが考えられます。

そのため、サンプリング周波数の設定を確認して、問題があれば変更してください。具体的には次の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「システム」を選択します。
  2. ウィンドウ左側のメニューで、「サウンド」をクリックします。
  3. 「関連設定」の「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
  4. 「再生」タブよりサウンドデバイスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  5. 「詳細」タブを開きます。
  6. 「共有モードで使用されるサンプルレートとビットの深さを選択します」の設定を、「2チャンネル、16ビット、48000Hz」に設定します。
  7. 「排他モード」の中に2つのチェックボックスがあるので、両方にチェックを入れます。
  8. 「適用」ボタンをクリックしてから「OK」ボタンをクリックして設定を終了します。

対処3: サウンドの拡張機能を無効にする

サウンドの拡張機能が原因で、Windows Sonicの機能を有効にできない場合があります。

そのため、次の手順でサウンドの拡張機能を無効化してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「システム」を選択します。
  2. ウィンドウ左側のメニューで、「サウンド」をクリックします。
  3. 「関連設定」の「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
  4. サウンドデバイスを右クリック→「プロパティ」を選択します。
  5. 「音の明瞭化」タブを開きます。
    • 環境によっては「拡張機能」または「Enhancements」と表示されることがあります。
  6. 利用可能なサウンド効果の一覧が表示されます。全てのチェックボックスのチェックを外します。
  7. 設定を変更したら「適用」ボタンをクリックしてから「OK」ボタンをクリックします。

サウンドの拡張機能を無効にできたら、Windows Sonicの機能が正しく動作するか確認してください。

対処4: コンテンツの再生設定を確認する

Windows Sonicの設定を有効にしても立体音響に聞こえない場合は、音楽・動画・ゲームのアプリケーションの再生設定に問題があることが考えられます。

再生するアプリケーションによっては、立体音響を出力するために特別な設定が必要になる場合があります。

そのため、アプリケーションの設定で立体音響を有効化する設定がないか探してみてください。アプリケーションによって設定手順は異なるため、マニュアルやサービスのサポートページの情報を調べてみてください。

また、再生しているコンテンツがサラウンドサウンドに対応しているかも確認してください。

対処5: サウンドドライバーを再インストールする

サウンドドライバーに問題があることが原因で、Windows Sonicの機能が正しく動作しないケースが考えられます。

そのため、サウンドドライバーを再インストールして問題が解決しないか確認してください。サウンドドライバーを再インストールするには、次の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. デバイスマネージャーが起動したら、「サウンド・ビデオ・およびゲームコントローラー」の項目をダブルクリックしてツリーを展開します。
  3. ツリー内の「使用しているサウンドデバイス名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
  4. 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックしてアンインストールを実行します。
  5. デバイスマネージャーを終了し、パソコンを再起動します。
  6. パソコンが再起動するとサウンドドライバーが自動で再インストールされます。

サウンドドライバーを再インストールできたら、Windows Sonicを再度有効化して正しく動作するか確認してください。

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