Windowsのデスクトップパソコンやノートパソコンを使用していると、ディスプレイの画面が明るすぎたり、暗すぎたりすることがあります。
Windowsでは、ディスプレイの明るさを手動で調整したり、周囲の環境によって明るさを自動調整する機能が備えられています。
本記事では、Windows10でPCのディスプレイの明るさ(輝度)を調整する方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
方法1: アクションセンターで調整する
ディスプレイの明るさは、アクションセンターから簡単に調整することができます。アクションセンターで明るさを変更するには、以下の手順で操作します。
- タスクバーの右端にある「アクションセンター(吹き出しマーク)」をクリックします。
- または、ショートカット「Windows + A」キーでも同じ操作ができます。
- 画面の右端にアクションセンターが表示されたら、下部の「明るさのスライダー」をドラッグして明るさを調整します。
- スライダーが見つからない場合は、「展開」をクリックしてください。
方法2: 明るさのショートカットキーを入力して調整する
ほとんどのノートパソコンや液晶一体型のキーボードには、画面の明るさを調整するキーが搭載されています。
明るさを調整するキーは、太陽アイコンが表記された「ファンクション(F1~12)」キーにに割り当てられていることが多いです。
この「明るさ調整」キーを入力することで画面の明るさを調整することができます。キーを押しても明るさが変わらない時は、「Fn」キーを押しながら「明るさ調整」キーを押してみてください。
ただし、Surfaceなどの一部のPCのキーボードでは、表記がなくショートカットキーで変更する場合もあります。Surface Proシリーズでは、「Fn + DEL」キーで明るさを上げる、「Fn + Backspace」キーで明るさを下げる操作ができます。
明るさを調整するキーが不明な場合は、PCの取扱説明書を参照して操作方法をご確認ください。
方法3: Windowsの設定で調整/自動調整する
Windowsの設定ウィンドウから画面の明るさを変更することもできます。また、設定ウィンドウから明るさの自動調整機能を有効にすることもできます。
- タスクバーの「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 「ディスプレイ」の設定画面が表示されます。「明るさの変更」のスライダーをドラッグで動かしてディスプレイの明るさを調整します。
- 画面の明るさを周囲の明るさに合わせて自動的に調整した場合は、「照明が変化した場合に明るさを自動的に調整する」にチェックを入れてください。
- 画面の明るさが勝手に変わらないようにしたい場合は、チェックを外してください。
方法4: ディスプレイ本体のボタンを使って調整する
ディスプレイが一体でないパソコンの場合は、上記の方法で明るさを変更できないことがあります。外部モニターを使用している場合は、基本的にディスプレイ本体のボタンを使って明るさを調整します。
そのため、Windows側でディスプレイの明るさを変更できない場合は、ディスプレイ側のボタンを使って明るさを調整してください。
ディスプレイ本体のボタンで明るさを調整するには、メニューボタンを押して「輝度(Brightness)」を選択し、選択ボタンで明るさを調整します。
ボタンの位置や操作方法はディスプレイの機種により異なりますので、詳しい操作方法は取扱説明書を参照してください。
方法5: モビリティセンターで調整する
Windowsのモビリティセンターを使用して、ディスプレイの明るさを調整することができます。モビリティセンターは、パソコンの明るさ・音量・バッテリー残量等を1つの画面で管理できる機能で、明るさ以外の設定もまとめて調整したい時に便利です。
モビリティセンターからディスプレイの明るさを変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「モビリティセンター」を選択して開きます。
- または、「Windows + X」キーでクイックアクセスメニューを開いて、「B」キーを入力して開くこともできます。
- モビリティセンターが起動したら、「ディスプレイの明るさ」のスライダーをドラッグで動かして明るさを調整します。
ただし、モビリティセンターはPCの機種によっては使用できないことがあるため、「モビリティセンター」の項目が表示されない場合は他の方法で調整してください。
方法6: 電源オプションで調整/自動調整する
電源オプションを使用することで、バッテリー駆動時と電源接続時のディスプレイの明るさをそれぞれ設定することができます。
電源オプションでディスプレイの明るさを設定するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「電源オプション」を選択します。
- 電源オプションが開いたら、右ペインで現在選択中のプランの「プラン設定の変更」をクリックしてください。
- このウィンドウの最下部のスライダーで現在のプランの明るさを調整することもできます。
- プラン設定の編集ウィンドウが開いたら、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
- 「バッテリー駆動」と「電源接続」の明るさのスライダーをドラッグしてそれぞれ調整します。
- 「変更の保存」をクリックして設定を保存します。
以上の手順で電源オプションでディスプレイの明るさを設定することができます。
画面の明るさをパーセントの数値単位で変更したり、明るさの自動調整機能をオンにしたい場合は、電源オプションの詳細設定を使用してください。
電源オプションの詳細設定で明るさを調整するには、以下の手順で操作します。
- プラン設定の編集ウィンドウを開いて、「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
- 「ディスプレイ」→「ディスプレイの明るさ」の順にツリーを展開します。
- 「バッテリー駆動」と「電源接続」の明るさの数値をクリックしてパーセント単位で変更します。
- ディスプレイの明るさを自動調整したい場合は、「ディスプレイ」→「自動輝度調整」のツリーを展開して、「バッテリー駆動」と「電源接続」の設定を「オン」に変更します。
- 明るさの設定が変更できたら、右下にある「適用」ボタンをクリックして設定を保存します。
方法7: PowerShellでコマンドを実行して調整する
PowerShellでコマンドを実行して、ディスプレイの明るさを変更することもできます。何らかの理由で通常の方法が使えない場合は、以下の手順でコマンドの実行を試してみてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- PowerShellウィンドウが表示されたら、以下のコマンドを入力して、Enterキーを押します。
(Get-WmiObject -Namespace root/WMI -Class WmiMonitorBrightnessMethods).WmiSetBrightness(1,70)
- コード最後の「70」の数字は、目的の明るさに合わせて数字(0~100の範囲)を変更してください。
- 上記のコードをコピーして、PowerShell上で「Ctrl + V」キーを入力、または右クリックしてペーストすることもできます。
- コマンドが正しく実行されると画面の明るさが変更されます。
方法8: バッテリー節約機能で調整する
バッテリーを搭載しているノートパソコンの場合は、バッテリーの節約機能と連動して画面の明るさを調整することもできます。
バッテリー節約機能がオンの時に画面の明るさを自動で暗くしたい場合は、以下の設定を行ってください。
- タスクバー右側の「バッテリーアイコン」をクリックします。
- 「バッテリーの設定」をクリックします。
- 右ペインで「バッテリー節約機能がオンのときは画面の明るさを下げる」にチェックを入れます。
以上の設定で、PCがバッテリー節約状態になった際に自動的に画面が暗くなります。
Windowsの初期設定ではバッテリー残量が20%を下回ると、バッテリー節約機能が自動的にがオンになります。
PCを手動でバッテリー節約状態にするには、次のいずれかの方法で操作します。
- 方法1: アクションセンターから節約機能をオンにする
- タスクバー右側の「アクションセンター(吹き出し)アイコン」をクリックします。
- 「バッテリー節約機能」のタイルをクリックして「オン」にします。
- 方法2: バッテリーアイコンから節約機能をオンにする
- タスクバー右側の「バッテリーアイコン」をクリックします。
- バッテリー節約の設定画面が表示されたら、スライダーをドラッグして一番左に動かします。
以上のいずれかの操作でバッテリー節約機能をオンにできたら、画面が自動的に暗く調整されたことを確認してください。