Androidのスマホやタブレットを使用していると、モバイルデータの通信量が増えて契約プランの月の上限に達して通信制限が掛かってしまうケースがあると思います。
モバイルデータの通信量は、Androidの様々な設定を変更したり、使い方を工夫することで大幅に抑えることができます。
本記事では、Androidデバイスでモバイルデータの通信量を確認する方法と、通信量を節約する方法について詳しく紹介します。通信の使用量を下げたい場合は参考にしてみてください。
この記事の内容
モバイルデータの通信量を確認する方法
Androidデバイスで使用したモバイルデータの通信量は、設定アプリ、または契約キャリアの専用ページ/アプリで確認することができます。それぞれの確認方法は以下の通りです。
方法1: 設定アプリから確認する
Androidの設定アプリでは、全体のモバイルデータの通信量だけでなく、期間を指定したりアプリごとの通信量を細かく確認することができます。
Androidデバイスで使用したモバイルデータの通信量を確認する手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ネットワークとインターネット(または接続)」をタップします。
- 「データ使用量」をタップします。
- この画面からモバイルデータ通信の「測定開始日」や「使用量警告」の設定を変更することもできます。
- 「モバイルデータ使用量」をタップします。
- 一番上に「モバイルデータの通信量」が表示されます。
- 確認する期間を変更する場合は、左上のプルダウンから期間を選択してください。
- アプリの一覧に、アプリごとの「モバイルデータの通信量」が表示されます。
- アプリ一覧は、使用量の多いアプリから順に表示されます。
以上の手順で、設定アプリからモバイルデータの通信量を確認することができます。
方法2: 契約キャリアのページ/アプリで確認する
契約しているキャリアが提供している会員ページやアプリでも、モバイルデータの通信量を確認することができます。
契約キャリアの情報では、毎月のデータ使用量を正確に把握することができますが、アプリごとの使用量は確認することができません。
契約キャリアの会員ページでモバイルデータの通信量を確認するには、以下の手順で操作してください。
- Wi-Fiをオフにして、モバイル通信に切り替えます。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット(無線)」の順に進み、「Wi-Fi」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 契約先キャリアの会員ページにアクセスして、ログインします。
- 「データ利用量」などのメニューをタップして、対象月のモバイルデータの通信量を確認します。
契約キャリアがMVNOの場合は、キャリアによって確認手順が異なるため公式のヘルプページ等を参考にしてください。
モバイルデータの通信量を節約する方法
Androidデバイスで使用している通信量が多い場合は、設定などを変更することで通信量を削減できる可能性があります。
ただし、設定を変更するとアプリの使用等が不便になる場合があるため、デバイスの使用状況に合った設定を行ってください。
Androidデバイスでモバイルデータの通信量を節約するには、以下の方法を試してください。
方法1: Wi-Fiに接続する
Androidデバイスを周辺のWi-Fiに接続することで、Wi-Fi経由で通信が行われるためモバイルデータの通信量を大幅に節約できます。
そのため、自宅や職場、お店などで周辺に利用できるWi-Fiがある場合は、できるだけ接続するようにしてください。
AndroidデバイスをWi-Fiに接続するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ネットワークとインターネット(または接続)」をタップします。
- 「Wi-Fi」をタップします。
- 「Wi-Fi」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。
- Wi-Fiの一覧が表示されたら、「Wi-Fiのネットワーク名(SSID)」をタップします。
- Wi-Fiのパスワードを入力して「接続」をタップします。
- Wi-Fiのパスワードは、ルーターの記載を確認するか、管理者に確認してください。
以上の手順で、AndoridデバイスをWi-Fiに接続できます。Wi-Fiの接続設定を行うと、その後はWi-Fiのエリアに入るだけで自動で接続されるようになります。
方法2: バックグラウンドデータを制限する
Androidにインストールしているアプリがバックグラウンドでデータ通信を行なっており、モバイルデータの通信量を増加させているケースがあります。
そのため、不要なアプリのバックグラウンドデータを制限することで、モバイルデータの通信量を節約することができます。
アプリのバックグラウンドデータを制限するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ネットワークとインターネット(または接続)」をタップします。
- 「データ使用量」をタップします。
- 「モバイルデータ使用量」をタップします。
- 上記の項目が見つからない場合は、「設定」→「アプリ」の順にタップしてください。
- アプリ一覧で、バックグラウンドデータの通信量を確認して「不要なアプリ」をタップします。
- 「モバイルデータとWi-Fi」をタップします。
- 「バックグラウンドデータ」のスイッチを「オフ」に変更します。
以上の手順で、アプリごとのバックグラウンドデータを制限することができます。バックグラウンドデータをオフにしたアプリは、Wi-Fiに接続した時のみバックグラウンドで通信が行われるようになります。
方法3: アプリの自動更新を制限する
Androidの設定によっては、アプリのアップデートが配信されるとモバイルデータ経由で自動的にアップデートが実行される設定になっています。
アプリのアップデートは配信データが大きく通信量が増えることが多いです。そのため、アプリの自動更新をWi-Fi接続時のみに制限することで通信量の節約に繋がります。
Wi-Fi接続時のみアプリを自動アップデートする設定にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Google Playストア」アプリを開きます。
- 右上の「アカウントアイコン」をタップして、「設定」を選択します。
- 「ネットワーク設定」をタップします。
- 「アプリの自動更新」をタップします。
- 「Wi-Fi経由のみ」にチェックを付けて「完了」をタップします。
以上の設定で、モバイルデータ通信に接続している際にアプリのアップデートが自動で実行されなくなります。モバイルデータ通信経由でアプリを更新したい時は、Playストアから手動で更新してください。
方法4: データセーバーをオンにする
Androidには、アプリのバックグラウンド通信を制限してデータの通信量を節約できるデーターセーバー機能が実装されています。
そのため、この機能をオンにすることで、モバイルデータの通信量を節約することができます。
Androidのデータセーバーをオンにするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ネットワークとインターネット(または接続)」をタップします。
- 「データセーバー」をタップします。
- 項目がない場合は、「データ使用量」→「データーセーバー」の順にタップしてください。
- 「データセーバー」のスイッチをタップして「オン」に切り替えます。
以上の手順で、データセーバーをオンにすることができます。データセーバー時は、ほぼ全てのアプリのバックグラウンド通信が無効になります。
データセーバー時でも、特定のアプリのバックグラウンド通信を許可したい場合は、続けて次の設定を行ってください。
- データーセーバーの設定画面を表示します。
- 設定画面は、「設定」→「ネットワークとインターネット(または接続)」→「データセーバー」の順にタップして開きます。
- 「無制限のデータアクセス」をタップします。
- アプリ一覧で、「バックグラウンド通信を許可するアプリ」のスイッチを「オン」に切り替えます。
無制限のデータアクセスを許可したアプリは、データセーバー時でもモバイルデータ通信を使用して更新されるようになります。
方法5: アプリのライトモードを有効にする
Chromeなどの一部のアプリでは、データ通信量を抑えて読み込みスピードを上げるライトモードの機能が実装されている場合があります。
アプリの設定でこのライトモードを有効にすることで、モバイルデータの通信量を節約することができます。
Androidの標準ブラウザであるChromeの場合は、以下の手順でライトモードを有効にすることができます。
- 「Chrome」を起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をタップして「設定」を選択します。
- 「ライトモード」をタップします。
- 最上部のスイッチを「オン」に切り替えます。
ライトモードの設定の有無と手順はアプリによって異なるため、使用しているアプリのヘルプページ等で確認してください。
方法6: 動画・音楽の品質を下げる
動画や音楽をストリーミング再生するアプリによっては、設定から動画・音楽の品質を下げれる場合があります。
ストリーミングするコンテンツの品質を下げることでダウンロードサイズが小さくなるため、モバイルデータの通信量を節約することができます。
Youtubeの場合は、以下の手順で動画の品質を下げることができます。
- 「Youtube」アプリを起動します。
- 右上の「プロフィールアイコン」をタップして「設定」を選択します。
- 「動画の画質設定」をタップします。
- 「モバイルネットワーク接続時」をタップします。
- 「データセーバー」をタップします。
動画・音楽の品質を下げる設定はアプリによって異なるため、不明な場合はアプリのヘルプページ等を参考にしてください。
方法7: 音楽・動画を事前にダウンロードする
外出時にお気に入りの音楽・動画を繰り返し再生することが多い場合は、事前にコンテンツをダウンロードしてオフラインで再生することをおすすめします。
音楽ストリーミングサービスや動作配信サービスのほとんどのアプリは、ダウンロードとオフライン再生に対応しています。
Wi-Fiに接続した状態で音楽や動画をダウンロードすることで、モバイル通信を使用せずにコンテンツを再生できます。
方法8: 動画の自動再生をオフにする
TwitterやFacebook、Instagram、一部のブラウザアプリなどは、ページ上の動画が表示されると自動再生されます。
動画のストリーミング再生には多くの通信量が必要になるため、自動再生を無効にするだけでも通信量の削減に繋がります。
アプリの動画を自動再生しないようになるには、アプリの設定を開いて自動再生のオプションをオフにしてください。
アプリによって自動再生をオフにする設定は異なるため、不明な場合はアプリのヘルプページ等を参考にしてください。
方法9: アカウントの同期データを制限する
Androidデバイスでは、登録しているアカウントのデータの同期設定を変更できます。アカウントの自動同期は便利な機能ですが、モバイルデータの通信量の増加に繋がるケースがあります。
そのため、アカウントの不要なデータの同期をオフにすることで、通信量を節約できる可能性があります。アカウントのデータの同期をオフにするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ユーザーとアカウント(またはアカウント)」をタップします。
- 項目が見つからない場合は、「アカウントとバックアップ」→「アカウント」の順にタップしてください。
- 「同期設定を変更するアカウント」を選択します。
- 複数のアカウントを設定している場合は、全てのアカウントの同期設定を確認してください。
- 「アカウントを同期」をタップします。
- 「同期が不要なデータ」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
以上の手順で、アカウントのデータの同期設定をオフにすることができます。同期をオフにしたデータは、アプリ等で手動で更新する必要がある点に注意してください。
方法10: オフラインマップをダウンロードする
Googleマップを頻繁に使用する場合は、オフラインで使用できるマップデータをWi-Fi経由でダウンロードしておくことでモバイルデータ通信を節約できます。
ダウンロードしたエリアのマップはデバイスに保存されるため、当該エリアのマップを開いてもモバイルデータ通信が発生しません。
Googleマップのオフラインマップをダウンロードして使用するには、以下の手順で操作してください。
- 「Googleマップ」アプリを起動します。
- 検索バーに「使用することの多いエリア、または都市名」を入力して検索します。
- 地図上に表示される「都市名」をタップします。
- 下部に表示されるメニューを上方向にスワイプして、「ダウンロード」をタップします。
- エリアを指定して「ダウンロード」をタップします。
- 補足: オフラインマップをSDカードに保存したい場合は、以下の手順で保存先を変更してください。
- 「アカウントアイコン」をタップして「オフラインマップ」を選択します。
- 「設定(ギアアイコン)」をタップして、「ストレージの設定」を「SDカード」に変更します。
- 補足: オフラインマップをSDカードに保存したい場合は、以下の手順で保存先を変更してください。
- ダウンロードが完了したら、「アカウントアイコン」をタップして「設定」を選択します。
- 「Wi-Fiのみ」のスイッチを「オン」に切り替えます。
以上の設定で、デバイスがWi-Fiに接続していない時に、Googleマップがオフラインマップを使用するようになります。
ダウンロードしていないエリアをモバイル通信で通常通り読み込みたい場合は、「アカウントアイコン」→「設定」→「Wi-Fiのみ」のスイッチを「オフ」に戻してください。