Androidのスマホ・タブレットを使用する上で、記憶容量である「内部ストレージ」の空き容量は非常に重要です。空き容量が確保されていることで、データやアプリケーションの動作がスムーズになり、Androidを快適に使用できます。
しかし、突然空き容量の表示がおかしくなったり、内部ストレージの容量合計が計算と合わない不具合が起こることがあるようです。
本記事では、Androidの空き容量がおかしい、また内部ストレージの合計が合わない時の対処法を紹介します。
この記事の内容
対処1: 本体を再起動する
空き容量がおかしい、また内部ストレージの合計が合わない場合、OSであるAndroidに何かしらの不具合が生じている可能性があります。その場合、まずはスマートフォンを再起動してみましょう。
再起動の方法は、電源ボタンを長押しして表示されるメニューから「再起動」を選ぶだけです。再起動後、内部ストレージの容量が正常に表示されていれば問題ありません。
対処2: システムの容量を確認する
Androidの内部ストレージの容量は、Android自体のシステムでも容量を使用します。
Androidのシステム容量を確認するには、「設定」→「ストレージ」の「システム(もしくはシステム予約領域)」の項目にAndroidのシステム占有量が表示されます。
Androidの内部ストレージの空き容量は、次のような計算になります。
ただし、機種によってはシステム容量がストレージの内訳に表示されず、ストレージの内訳の合計が内部ストレージの容量と合わないケースがあるようです。
システム容量が表示されない場合はシステム上の仕様かバグとなるため、『対処5: Androidをアップデートする』以降の対処方法をお試し下さい。
対処3: アプリケーションのキャッシュを削除する
スマートフォンのアプリケーションには、データの読み込み動作を速くするため、また快適に操作するために「キャッシュ」と呼ばれるデータが保存されています。
キャッシュがあるおかげで、アプリケーションのデータを読み込む際にほとんどストレスを感じることなく、データの読み込みが行われるのです。
しかし、蓄積されたキャッシュデータのせいで内部ストレージが圧迫され、結果的に空き容量がおかしくなってしまうことも。そのため、頻繁に使わないアプリケーションのキャッシュデータは、定期的に削除することが大切です。
キャッシュデータの削除を行うことで、内部ストレージの容量合計が元に戻ることもあります。キャッシュデータの削除手順は以下の通りです。
- スマートフォンの「設定」を選択します。
- 表示されたメニューから「ストレージ」をタップします。
- 「内部共有ストレージ」をタップします。
- アプリケーションのストレージを表示します。
- アプリケーションを個別に表示させ「キャッシュを削除」をタップします。
機種やAndroidのバージョンによって、キャッシュデータが表示されるメニューは異なります。またキャッシュデータを一括で削除できる場合もあるので、端末の取扱説明書に目を通しておきましょう。
対処4: SDカードを着脱してみる
Androidの「バージョン6.0」から、adbコマンドを使うことでSDカードを内部ストレージとして扱える機能が追加されました。
この機能によって、内部ストレージの容量が、SDカードの容量と合算されている場合があります。また、機種によってはSDカードを刺すと内部ストレージに合算して表示されてしまうケースがあるようです。
SDカードを装着している場合は、SDカードを取り外した後にAndroidを再起動して再度容量を確認してみて下さい。
ただし、SDカードは、Android起動中にそのまま取り外すと誤作動を起こすケースもあります。次の手順でマウントの解除を行ってからSDカードを取り外して下さい。
- 「設定」→「ストレージ」を開きます。
- 「マウントの解除ボタン(上三角)」をタップします。
- Android5以前の場合は、「SDカードのマウント解除」をタップして下さい。
- SDカードに「取り外しました」と表示されたら、SDカードを取り外します。
再起動後に、内部ストレージ容量が正常になっているか確認します。(*表示される容量が端末本体分のみの容量になります。)
その後、SDカードを挿入して空き容量が増えていれば、SDカードの容量も合算されていることになります。
対処5: Androidのアップデートを確認する
ここまでの対処方法を確認しても内部ストレージの容量がおかしい場合は、OSであるAndroid自体に問題がある恐れもあります。
一度、Androidのソフトウェアアップデートがあるか確認してみましょう。確認方法は以下の通りです。
- スマートフォンの「設定」を選択する
- 表示されたメニューから「システム」をタップする
- 「ソフトウェア更新」をタップする
- 「本体ソフト」のタブをタップして更新情報を確認する
確認し、本体のソフトウェアの更新があった場合は画面の指示に従って更新しましょう。ただ、ソフトウェアの更新データはサイズが大きいことがあるので、Wi-Fiに繋がる環境で更新を行うと安心です。
対処6: 本体を初期化する
上記の対処法をすべて試してみても、Androidの空き容量がおかしい、または内部ストレージの合計が合わない場合はスマートフォンの初期化を行ってみましょう。スマートフォンを初期化する手順は以下の通りです。
- 「設定」メニューをタップします。
- 「バックアップとリセット」または「システム」をタップします。
- 機種やAndroidのバージョンによって異なります
- 「リセットオプション」または「リセット」と表示されているメニューを開きます。
- 「すべてのデータを消去」または「出荷時リセット」と表示されている項目をタップし、初期化を行います。
なお、スマートフォンの初期化を行う場合は、必ずデータのバックアップをしておきましょう。
またアプリケーションによっては、引き継ぎの手順を行わないとアカウントが削除されてしまうものもあります。必ずアプリケーションのアカウントも引継ぎ処理を行う、またバックアップを取るようにしましょう。
主なアプリケーションの引き継ぎ方法や同期方法は、以下のページをご参照ください。
Googleアカウントを同期させる方法 - au
参考:
Googleアカウントを設定する - docomo
参考:
アカウントと同期の設定 - SoftBank
参考:
【最新版】LINEのアカウントを引き継ぐ方法 - LINE
対処7: 購入したショップに依頼してみる
自分でスマートフォンを初期化するのは不安だという場合は、端末を購入した会社のショップに持ち込んで、どう対応すればいいか依頼をしてみましょう。
スマートフォンの症状を説明すると様々な対処法を提示されるので、ショップ店員にアドバイスを受けながら端末を操作しましょう。場合によっては初期化を提案されることもあるので、あらかじめアプリケーションやデータのバックアップをとっておくと安心です。
主な携帯電話会社の来店予約については、以下のページをご参照ください。