問題が発生したのでこのデバイスは停止しました(コード43)の解決方法

Windows10のパソコンでUSB機器やNvidiaなどのグラフィックボードに問題が起きて、デバイスマネージャーを確認すると、「問題が発生したのでこのデバイスは停止しました(コード43)」というエラーメッセージが表示されることがあります。

上記のエラーは、デバイス、またはドライバーが何らかの原因で正常に動作しなくなり、デバイスが利用できない状態担った場合に表示されます。

本記事では、Windows10で「デバイスは停止しました」のエラーが出た時に有効な対処法を紹介します。

対処1: PCを再起動する

デバイスドライバーやシステムの一時的なエラーが原因で、「デバイスは停止しました」のエラーが表示される場合があります。

そのため、まずはPCを一度再起動してみることをおすすめします。

再起動によって解決した場合は、エラーが再発しない限り問題はありません。

エラーが解決しない場合やエラーが再発する場合は、次の対処を試して下さい。

対処2: ドライバーをロールバックする

最新版のデバイスドライバーに不具合があることが原因で、「デバイスは停止しました」のエラーが出る場合があります。

特にWindowsアップデートやドライバーのアップデート後に突然エラーが起きるようになった場合は、ドライバーのアップデートに問題があることが考えられます。

そのため、次の手順でドライバーを過去のバージョンにロールバックしてみて下さい。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. デバイスマネージャウィンドウが開いたら、ツリーを展開して問題の起きているデバイスドライバーを探します。
    • アイコン左にある矢印ボタンをクリックするとツリーが展開できます。見つからない場合は各ツリーを展開しながら1つずつ項目を調べてみてください。
  3. 「問題のあるドライバー名」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  4. プロパティウィンドウが開きます。「ドライバー」タブをクリックして開きます。
  5. 「ドライバーを元に戻す」をクリックします。
    • ボタンがグレーアウトしていてクリックできない場合は、復元用のドライバーファイルが残っていないため、他の対処法を試してください。
  6. 確認画面が表示されます。「その他の理由」を選択し、「コード43エラーが発生する」と問題点を記述してから「はい」をクリックします。
  7. デバイスドライバーのロールバックが完了します。パソコンを再起動して反映します。

再起動後、デバイス接続時などにエラーが表示されないことを確認して下さい。

対処3: デバイスを再接続する

デバイスの接続に一時的な問題が起きていることが原因で、デバイスが停止するエラーが出るケースがあります。

接触不良など物理的な接続に問題がある場合も同様にエラーが出る原因になります。

そのため、デバイスの接続をやり直してエラーが解決しないか確認してみて下さい。

  • USB接続できるタイプのデバイスの場合
    • PCの他のUSBポートにデバイスを差し替えてみて下さい。
    • USBハブ等を使用している場合はパソコンのUSBポートに直接接続してください。
  • グラフィックカード、ネットワークアダプター等の内蔵タイプのデバイスの場合
    • パソコンのケースを開け、デバイスを一度取り外してから再装着して下さい。
    • 取り外しが難しい内蔵タイプのデバイスの場合は、他の対処を試して下さい。

対処4: ドライバーを再インストールする

デバイスドライバーのバージョンが古く、不具合が原因でデバイスが停止するエラーが発生しているケースが考えられます。

ドライバーの不具合の多くは最新のドライバーを再インストールすることで解消できます。

そのため、次の手順でドライバーの再インストールを試してみてください。

  1. ドライバーをアンインストールします。「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. デバイスマネージャー上で「問題の起きているドライバー名」を右クリックして、「デバイスのアンインストール」または「削除」をクリックします。
  3. 確認画面が表示されたら「OK」をクリックします。ドライバーのアンインストールが完了します。
  4. 次にメーカーページから最新版のドライバーをダウンロードします。
    • ドライバーの入手方法はメーカーや製品により異なります。
    • デバイス公式の製品情報ページや、サポートページに専用のドライバーダウンロードリンクが設置されている事が多いです。
    • 見つからない場合はデバイスのマニュアルを参照するか、インターネット検索で「(デバイス名) ドライバー ダウンロード」と検索してみてください。
  5. ドライバーのダウンロードページに記載されている手順に従ってドライバーをインストールします。

ドライバーの再インストールができたら、再度PCを起動してエラーが解決したか確認して下さい。

対処5: 他のUSBデバイスを取り外す

PCに同時に接続されている他のUSBデバイスが原因で、デバイスが停止するエラーが発生することがあります。

そのため、不要なデバイスを一度全て取り外した状態にして、エラーが発生するか確認して下さい。

  1. PCの電源を切ります。
  2. キーボードとマウスを残して、PCに接続されている全てのUSBデバイス・無線デバイスを取り外します。
  3. エラーが発生するデバイスのみ接続します。
  4. PCの電源スイッチを押して起動します。

エラーが解決した場合は、PCに接続していた他のデバイスに問題があると判断できます。

接続したら他のデバイスを1つずつ接続して、エラーの原因になっているデバイスを特定して下さい。

エラーが起きるデバイスは、利用を停止するか、代用できる他のデバイスの利用を検討して下さい。

対処6: 省電力機能をオフにする

デバイスドライバーやWindowsの省電力機能が原因で、デバイスの動作が停止するエラーが発生するケースがあります。

そのため、次の手順でドライバーの省電力機能をオフにしてみてください。

1. デバイスの電源の管理設定を変更する

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. 問題の起きているドライバーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  3. プロパティウィンドウが開いたら、「電源の管理」タブをクリックします(もし電源の管理タブがない場合は、ドライバーの設定を変更する必要はありません)。
  4. 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。
  5. 「OK」をクリックして設定を保存してから、デバイスマネージャを終了します。

2. Windowsの電源設定を変更する

問題のあるデバイスがUSBデバイスの場合は、Windowsの電源設定のUSBセレクティブサスペンド機能が原因になっているケースがあります。

そのため、次の手順でUSBセレクティブサスペンドの機能も無効にして下さい。

  1. 「Windowsマーク」右クリックして「設定」を開きます。
  2. 「Windowsの設定」画面が開きます。「システム」をクリックします。
  3. 左のメニューより、「電源とスリープ」をクリックします。
  4. 画面右側を少し下へスクロールし、「関連設定」の下にある「電源の追加設定」をクリックします。
  5. 「電源プランの選択またはカスタマイズ」画面が表示されたら、「プラン設定の変更」をクリックします。
    • 複数同じボタンがある場合は左のオプションボタンを確認し、選択中のオプションを選んでください。
  6. 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
  7. 「USB設定」の左にある「+」ボタンをクリックしてツリーを展開して、「USBのセレクティブサスペンドの設定」が表示されるので、もう一度「+」ボタンを押してさらにツリーを展開します。
  8. 設定が有効になっている場合は「有効」をクリックし、設定を「無効」に切り替えます。
  9. 右下の「適用」ボタンをクリックして設定を保存してからすべてのウィンドウを閉じます。

電源設定を変更できたら、デバイスが停止するエラーが解決したか確認して下さい。

対処7: デバイスがWindows10に対応しているか確認する

使用しているデバイスがWindows10に対応していない場合、デバイスが正常に動作せずエラーが出る原因になることがあります。

特にWindows10以前のPCから利用している古いデバイスは、Windows10に対応していないことも多いです。

デバイスがWindows10に対応しているかどうかは、デバイスのメーカーサイトや製品マニュアルで対応OSに関する情報を確認して下さい。

Windows10に対応していない場合は、新しいデバイスの買い替えを検討して下さい。

対処8: システムの復元を試す

WindowsUpdateによってデバイスが停止するエラーが発生するようになった場合は、システムの復元を実行することでも解決できる可能性があります。

システムの復元ポイントが作成されていれば、システムの復元を行うことでデバイスエラーが発生していなかった状態に戻すことができます。

システムの復元の詳しい手順については、次のページを参考にして下さい。

対処9: BIOSをアップデートする

パソコンによってはBIOSに不具合があり、デバイスが正常に動作しないケースがあります。

特にしばらくBIOSをアップデートした覚えがない場合は、BIOSのバージョンが古く不具合が含まれていることがあります。

そのため、BIOSを最新のバージョンにアップデートすることでハードウェアに関する不具合を解消できる可能性があります。

BIOSのアップデート手順はパソコンのメーカーや機種により異なるため、メーカーの製品マニュアルを参照して下さい。

代表的なPCメーカーのBIOSのアップデート方法は、次のページを参考にしてください。

対処10: デバイスを修理または交換する

ここまでの全ての対処方法を試してもデバイスのエラーが改善しない場合は、デバイス本体が故障していることが考えられます。

エラーの出るデバイスを新品に交換・買い替えするか、メーカーによる診断・修理サービスをご利用ください。

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