PCの再起動ができない/ぐるぐるの状態で終わらない時の対処方法 – Windows10

Windows10のパソコンで再起動をしようとすると、「再起動しています」の画面でぐるぐるマークが表示されたまま、いつまで経っても再起動が終わらないケースがあります。

一度だけ再起動できないならまだしも、頻繁に起きるようになると普段のパソコンの利用にも支障が出ます。

本記事では、Windows10のパソコンが再起動ができないトラブルの原因と対処法を紹介します。簡単な方法で解決することもあるのでまずは簡単な方法から順に試してみてください。

関連: Windows11が再起動できない場合は、以下のページの対処方法を参考にしてください。

対処1: ALT+F4キーを押して再起動する

Windowsのスタートボタンが反応しないことが原因で、メニューを選択できず再起動できないケースがあります。

PCが動作している状態から再起動ができない場合は、ALT+F4キーを使った再起動ができないか試してください。

  1. デスクトップの画面をクリックするか、「Windows + D」キーを入力します。
  2. 「ALT + F4」キーを同時押しします。
  3. Windowsのシャットダウンの画面が表示されたら「再起動」を選択して「OK」をクリックします。
  4. PCが再起動します。

再起動中の画面で止まっている場合は、次の対処方法に進んでください。

対処2: ハードディスクのアクセスランプを確認する

Windows Updateやドライバーの更新等の影響で、通常よりも再起動に時間がかかることがあります。

そのため、まずハードディスクのアクセスランプを確認してみてください。

ランプが点灯・点滅しているようであれば、まだファイルの読み書きを行っている可能性が高いため、そのままもうしばらく様子を見てみることをおすすめします。

アクセスランプは通常パソコン本体の側面や電源ボタンの近くにあります。見つからない場合はパソコン本体のマニュアルを参照してください。

対処3: パソコンを強制終了する

数時間待ってもPCが再起動できない場合は、システムに一時的な問題が起きていることが考えられます。

そのため、PCを一度強制終了してから問題が解決しないか確認してください。

注意: ただし、アクセスランプが点滅している場合はHDDDへの書き込み処理が進んでいる状態です。強制終了する場合は、アクセスランプが消えていることを確認してから行ってください。
  1. PCを強制終了するには、電源ボタンを電源ランプが消えるまで長押しします。
  2. 強制終了ができたら、再度PCの電源を入れてPCが再起動できるか試してください。

強制終了を行った後も再起動ができない場合は、PCに何らかの原因が潜んでいることが考えられます。次の対処方法を試してください。

対処4: 外部デバイスを取り外す

パソコンに接続されている外部デバイスが原因で、再起動ができないケースがあります。

そのため、マウス・キーボードを除いた全てのデバイスを取り外した状態で再起動を行って、問題が解消されるか試してみてください。

問題が解決した場合は、接続していたデバイスのドライバーに問題が起きていることが考えられます。

問題のあるデバイスを今後も使用したい場合は、『対処8: デバイスドライバーを再インストールする』を参考にデバイスドライバーのアップデートを試してください。

対処5: パソコンを放電する

パソコンが帯電すると電源周りの動作に不具合が起きて、再起動が正常にできなくなるケースがあります。

そのため、PCの放電を行うことで問題が解決する可能性があります。特にPCを電源に接続し続けていた場合に有効な方法です。

PCの放電は、次の手順で行います。

  1. パソコンをシャットダウンします。もしシャットダウンもできない状態であれば、電源ボタンを長押しして強制終了してください。
  2. 電源が切れたら電源ケーブルを取り外します。ノートパソコンの場合はバッテリーパックも取り外してください。
  3. パソコンに接続されているデバイス・メディア・ケーブル類(USBデバイス・SDカード・ディスク・LANケーブル・モニターケーブル)をすべて取り外します。
  4. そのまま2分程待ちます。
  5. 取り外したデバイスやケーブルを再接続し、パソコンを再起動して問題が解決したか確認します。

対処6: 高速スタートアップを無効化する

Windowsには、パソコンをすばやく起動することができる高速スタートアップという機能があります。

しかし、この機能はPCに様々なトラブルを起こす原因となるケースが多いです。

そのため、高速スタートアップ機能を無効化し、再起動ができない問題が解消されるか試してみてください。

高速スタートアップ機能を無効化するには次の手順で設定します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンをクリックし、「設定(歯車アイコン)」を開きます。
  2. Windowsの設定画面が表示されます。「システム」をクリックします。
  3. ウィンドウ左のリストから「電源とスリープ」を探してクリックします。
  4. ウィンドウ右側を少し下へスクロールし、「電源の追加設定」をクリックします。
  5. 「電源オプション」画面が表示されます。ウィンドウの左上にある「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
  6. 画面上部にある「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
  7. 「シャットダウン設定」の中にある「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。
  8. 最後にウィンドウ右下にある「変更の保存」をクリックして設定を保存します。

機能が無効化できたらPCをシャットダウン(もしくは強制終了)してから、再度PCの電源を入れてください。

対処7: 電源のトラブルシューティングを実行する

PCの電源の設定に問題があり、PCが正常に再起動ができないケースがあります。

上記の問題は、Windowsのトラブルシューティングツールを実行することで解決できる可能性があります。

次の手順で電源のトラブルシューティングツールを実行して、問題が解決しないか確認してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 左ペインで「トラブルシューティング」をクリックします。
  4. 右ペインの一覧で「電源」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」クリックします。
    • 「電源」の項目が見つからない場合は、「その他のトラブルシューティングツール」をクリックしてください。
  5. 問題が自動的に検出されます。
  6. 問題が見つかった場合は、案内に従って問題を修正してください。

対処8: ドライバーを再インストールする

デバイスドライバーが破損していたり、古くなっていると、パソコンの再起動が正常に動作しなくなるケースがあります。

そのため、問題の起きているデバイスドライバーの再インストールを行うことで問題が解決する可能性があります。

デバイスドライバーの再インストールは、次の手順で行います。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. ツリーを展開して「エラー(ビックリマーク)の出ているドライバー」がないか確認します。
  3. 問題のあるドライバーを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
  4. 確認画面が出るので「アンインストール」をクリックします。
  5. PCをシャットダウン、もしくは強制終了してから再度電源を入れます。
  6. Windowsが起動するとドライバーが自動で再インストールされます。

デバイスによっては、最新のドライバーのインストーラーが必要な場合もあります。

上記の手順で最新のドライバーがインストールされない場合は、メーカーサイトにアクセスして該当デバイスのサポートページを開き、最新版のドライバーをダウンロード・インストールしてみてください。

対処9: BIOSを初期化する

BIOSの設定に問題があり、PCが正常に再起動できないケースがあります。

そのため、BIOSの設定を初期状態に戻すことで問題が解決することがあります。

BIOSの設定を初期化するには、次の手順で操作してください。

  1. パソコンをシャットダウンします。もしシャットダウンもできない状態であれば電源ボタンを長押しして強制終了してください。
  2. シャットダウンが完了したら、電源ボタンを押して電源を入れ直します。
  3. メーカーロゴが表示されたら、「F1」「F2」「F10」「Esc」「Delete」のうちどれかのキーを押してBIOS設定画面を起動します。押すキーはパソコンのメーカーにより異なるため、画面端に表示されている操作メニューをよく見るか、パソコンのマニュアルを参照して操作を確認してください。
  4. BIOS設定画面が表示されたら、「デフォルトの設定」の操作メニューを探して選択します。
    • メーカーにより「Load Optimized Deaults」「Setup Defaults」等の表記の場合があります。
    • F9キーに割り当てられていることが多いです。見つからない場合は「Exit」タブや「File」タブ等も調べてみてください。
  5. 確認画面が表示されたら「はい」または「Yes」を選択して設定の初期化を実行します。
  6. 設定の初期化が完了したら「Save and Exit(保存して終了)」を選択して設定を保存します。

以上でBIOSの設定を初期化することができます。通常通りパソコンを起動して、再起動ができないか確認してください。

注意: BIOS設定画面の表示方法や設定方法はパソコンの機種により若干異なります。次の手順で設定できない場合はパソコン本体のマニュアルまたはメーカーサイトのサポート情報ページを参照してください。

対処10: セーフモードで起動する

バックグラウンドで動作しているアプリケーションが原因で再起動ができないケースがあります。

そのため、セーフモードでパソコンを起動した状態で、正常に再起動ができないか試してください。

セーフモードでパソコンを起動する手順については、次のページを参考にしてください。

セーフモードで再起動することができた場合は、最近インストールやアップデートをしたアプリに原因があることが考えられます。もし心当たりのあるアプリがあれば、アンインストールして問題が解決するか試してみてください。

対処11: システムファイルを修復する

セーフモードで起動しても再起動ができないようであれば、システムに異常が発生していることが考えられます。

そのため、システムファイルチェッカーツールを実行し、システムファイルの診断と修復を行ってみてください。

  1. PCをシャットダウン(もしくは強制終了)して再度起動します。
  2. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  3. ユーザーアカウント制御が出たら「はい」をクリックします。
  4. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    sfc /scannow
  5. コマンドの実行が完了したら、次のコマンドを一行ごとに入力してEnterキーで実行します。
    DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
    DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  6. コマンドの実行が完了したら、PCをシャットダウンして再度電源を入れます。

以上でWindowsのシステムファイルを修復することができます。PCが起動したら、再起動ができないか確認してください。

対処12: インテル マネジメントエンジンを無効化する

インテル マネジメントエンジンのデバイスドライバーが原因で再起動ができなくなるケースがあります。

そのため、デバイスマネージャーにIntel Management Engineがないか確認して、ある場合は無効化を試してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. 「システムデバイス」のツリーを展開します。
  3. 「Intel(R) Management Engine Interface」を右クリックして「デバイスを無効にする」を選択します。
  4. PCをシャットダウンして再度電源を入れます。

以上でインテル マネジメントエンジンのドライバーを無効化することができます。PCの再起動を試してください。

対処13: システムを復元する

ここまでの対処方法を試しても再起動ができない場合は、Windowsに不具合などの予期せぬ問題が起きていることが考えられます。

そのため、システムの復元機能でWindowsを以前の状態に戻して、再起動の問題が解決しないか確認してください。

注意: システムの復元は、再起動の問題の発生し始めた時期がわかっており、かつ復元ポイントが作成されている場合に有効な方法です。

Windows10でシステムの復元を行うには、次のページを参考にして下さい。

対処14: PCを初期化する

システムの復元を行っても再起動ができない場合は、パソコンの初期化を検討して下さい。

パソコンを初期化することでWindowsの不具合や予期せぬエラーをリセットすることができます。

PCを初期化する方法については、次のページで詳しく解説しています。

初期化をする際は、「個人用ファイルを保持する」のオプションを選択することで、PC内のファイルを保持したままPCを工場出荷時の状態に戻すことができます。

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