ブラウザでWebページのリンクを開こうとすると、突然「javascript:void(0)」のエラーの表示が出てWebページが正常に動作しないケースがあります。
この問題が発生するとリンクが正しく機能しないため、閲覧したいページが開けない状態になってしまいます。
本記事では、ブラウザに「javascript:void(0)」の表示が出てリンクが機能しない時の対処法について詳しく紹介します。対処内容は、Chrome/Edge/Firefoxのブラウザを想定しています。
この記事の内容
javascript:void(0)が発生する原因
「javascript:void(0)」は、ユーザーがWebページのハイパーリンクをクリックした際にページを遷移しないようにするためのJavascriptのコードです。通常Webページの作成者によって設定されています。
このコードをaタグのhref属性に設定することで、ページを遷移せずにonclickイベントでJavascriptのアクションを実行することができます。
しかし、Webページのリンクをクリックしても「javascript:void(0)」が表示されるだけで、ページ上で何も起きない場合があります。
この問題が起きる場合は、ページのJavascriptコードが正しく動作していないことが考えられます。具体的には次のような原因が考えられます。
- ブラウザ側のJavaScriptの機能が無効になっている
- ブラウザのキャッシュ、Cookieに問題がありコードが正しく実行できていない
- ブラウザの拡張機能によってコードの実行がブロックされている
- WebサイトのJavaScriptコードにバグがある
Webサイト側に問題があるケースもありますが、ブラウザ側の設定変更で問題が解決するケースも多いです。ブラウザ側でできる対処方法を順に紹介するので、Webページが正常に動作するようにならないか確認していってください。
対処1: ブラウザを再起動する
ブラウザに一時的な問題が起きていることが原因で、スクリプトの実行に問題が起きて「javascript:void(0)」が表示されるケースが考えられます。
一時的なブラウザのエラーであれば、ブラウザを再起動するだけで解決することが多いです。
そのため、一度ブラウザを再起動してからページが正常に動作しないか確認してください。ブラウザを再起動しても、ページが正常に動作しない場合は、次の対処方法を試してください。
対処2: JavaScriptを有効化する
ブラウザの設定でJavaScriptの機能を無効化していることが原因で、「javascript:void(0)」が表示されるケースがあります。
そのため、ブラウザのJavaScriptの機能を確認して、無効の場合は有効にしてください。各ブラウザのJavaScriptを有効化する手順は次のとおりです。
GoogleChorme
- Chromeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 「プライバシーとセキュリティ」の「サイトの設定」をクリックします。
- 「コンテンツ」内の「JavaScript」をクリックします。
- スイッチが「ブロック中」になっている場合は、クリックして「許可」に変更します。
MicrosoftEdge
- Edgeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 左ペインで「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリックします。
- 右ペインの「JavaScript」をクリックします。
- 「許可」のスイッチを「オン」に変更します。
Firefox
- Firefoxを起動します。
- アドレスバーに「about:config」と入力してEnterキーを押します。
- 「危険性を承知の上で使用する」をクリックします。
- 「設定名を検索」と表示されている欄に「javascript.enabled」と入力します。
- 右側の矢印をクリックして「true」に切り替えます。
ブラウザのJavaScriptを有効に変更した場合は、Webページに再度アクセスして正常にページが動作するか確認してください。
対処3: ページをスーパーリロードする
JavaScriptを有効化してもページが正常に動作しない場合は、ページをスーパーリロード(強制再読み込み)することで問題が解決する可能性があります。
ページをスーパーリロードすることで、キャッシュを無視してデータをサーバーから再取得することができます。
スーパーリロードするには、正常に表示されないWebページを開いた状態で「Ctrl + F5」キーを押してください。この操作方法はChrome/Edge/Firefoxで共通です。
ページをスーパーリロードできたら、再度リンクをクリックしてページが正常に動作するか確認します。
対処4: ブラウザのキャッシュ/Coockieをクリアする
ブラウザのキャッシュやCoockieに問題が起きていることが原因で、「javascript:void(0)」が表示されるケースがあります。
そのため、ブラウザのキャッシュとCoockieを削除して問題が解決しないか確認してみてください。各ブラウザでキャッシュとCoockieを削除する手順は次の通りです。
GoogleChrome
- Chromeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」の順にクリックします。
- 期間を「全期間」に変更します。
- 「閲覧履歴」、「Cookieと他のサイトデータ」、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
- 「データを削除」をクリックします。
MicrosoftEdge
- Edgeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「履歴」の順にクリックします。
- 履歴画面の右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「履歴データをクリア」を選択します。
- 時間の範囲を「すべての期間」に変更します。
- 「閲覧履歴」、「ダウンロードの履歴」、「Cookieおよびその他のサイトデータ」、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
- 「今すぐクリア」をクリックします。
Firefox
- Firefoxを起動します。
- 右上の「メニュー(3本線アイコン)」→「設定(またはオプション)」の順にクリックします。
- 左ペインから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「履歴を消去」をクリックします。
- 「消去する履歴の期間」を「すべての履歴」に変更します。
- 「表示したページとダウンロードの履歴」、「Cookie」、「キャッシュ」にチェックを入れます。
- 「今すぐ消去」をクリックします。
ブラウザのキャッシュとCookieを削除できたら、ページを再読み込みしてからリンクのクリックを試してみてください。解決していない場合は、次の対処方法に進みます。
対処5: 拡張機能を無効化する
ブラウザの拡張機能が原因で、ページのスクリプトの動作に問題が起きて「javascript:void(0)」が表示されるケースがあります。
特に広告をブロックする拡張機能が原因で、ページの動作に問題を起こすケースが多いです。
そのため、ブラウザの拡張機能を全て無効化した状態で、ページのリンクが正常に動作しないか確認してみてください。各ブラウザの拡張機能を無効化する手順は、次の通りです。
GoogleChrome
- Chromeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「その他のツール」→「拡張機能」の順にクリックします。
- 拡張機能の一覧が表示されます。全ての拡張機能のスイッチを「オフ」に変更します。
MicrosoftEdge
- Edgeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「拡張機能」の順にクリックします。
- インストール済みの拡張機能の一覧で、全ての拡張機能のスイッチを「オフ」に変更します。
Firefox
- Firefoxを起動します。
- 右上の「メニュー(3本線アイコン)」→「アドオン」の順にクリックします。
- 拡張機能の一覧が表示されます。全ての拡張機能のスイッチを「オフ」に変更します。
ブラウザの拡張機能を無効化できたら、ページを再読み込みしてリンクが正しく動作するか確認してください。
問題が解決した場合は、拡張機能が原因だったと判断できます。原因の拡張機能を特定して機能をそのまま無効にするか、削除を検討してください。
解決しない場合は
ここまでの全ての対処方法を試しても「javascript:void(0)」が表示される場合は、Webサイト側に問題があることが考えられます。
Webサイト側のスクリプトに問題がある場合は、ユーザー側では対処することはできません。
そのため、Webサイト側の復旧作業を待つか、サイト管理者にページの不具合について問い合わせてみてください。