パソコンのキーボードで文字は入力できるのにスペースキーだけが反応しなくなってしまうことがあります。
スペースキーが反応しないという症状としては、変換や空白が入力されずキーが全く効かない場合と、変換はできるのに空白が入力されず文字が消える場合があります。
本記事では、Windows10のPCでキーボードのスペースキーが効かない/反応しない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 上書きモードを解除する
スペースキーを入力すると空白が挿入されず文字が消える場合は、入力が上書きモードになっていることが考えられます。
アプリケーションの上書きモードは、「Insert(またはIns)」キーを押すと有効・無効を切り替えることができます。
そのため、入力ができないアプリケーション上で、キーボードの「Insert」キーを押して上書きモードを解除してみてください。
Microsoft OfficeのWordでこの問題が起きる場合は、以下を参考にアプリの設定も確認してください。
- Wordを起動します。
- 上部メニューにある「ファイル」をクリックします。
- 左側にあるメニューより、「オプション」を開きます。
- 「詳細設定」をクリックします。
- 「編集オプション」の中にある「上書き入力モードで入力する」のチェックを外します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
対処2: 固定キー機能をオフにする
片手で簡単にキーボードを操作するための固定キー機能が有効にすると、Shift・Ctrl・Alt等のキーから手を離してもキー入力が持続するようになります。
この固定キー機能が有効になっていることが原因で、スペースキーの入力がショートカットキーの入力になってしまい正常に反応しないケースが考えられます。
そのため、次の手順で固定キー機能の設定を確認して、有効になっている場合は無効に変更してください。
- 「Windowsマーク」ボタンを右クリックして、「設定」を開きます。
- 設定ウィンドウが開いたら「簡単操作」をクリックします。
- 左ペインをスクロールして、「キーボード」の項目をクリックします。
- 右ペインの「固定キー機能を使用する」のスイッチを「オフ」に切り替えて無効化します。
- 誤操作で固定キーが再び有効になってしまうのを防ぐために、「固定キー機能を起動するショートカットキーを許可する」のチェックも外します。
以上の手順で、固定キー機能を無効化することができます。固定キーが有効になっていた場合は、設定変更後にスペースキーが正常に入力できるようになったか確認してください。
対処3: キーボードのトラブルシューティングツールを実行する
キーボードの設定に何らかの問題が起きていることが原因で、スペースキーが正常に反応しないケースが考えられます。
そのため、キーボードの問題を調べるためにキーボードのトラブルシューティングツールを実行してみてください。トラブルシューティングツールを実行することで、問題を検出して修正することができます。
キーボードのトラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインで、「トラブルシューティング」をクリックします。
- 右ペインのトラブルシューティングツールの一覧から「キーボード」の項目をクリックします。
- ツールのリストが表示されない場合は、「追加のトラブルシューティングツール」をクリックしてください。
- 「トラブルシューティングツールの実行」をクリックしてツールを実行します。
- 実行後に修正の操作を求められた場合は、画面の指示に従って対処してください。
トラブルシューティングツールによってキーボードの問題を修正できたら、スペースキーが正常に反応するようになったか確認してください。
対処4: キーボードドライバーをロールバックする
WindowsUpdateなどのドライバーのアップデートによってスペースキーに問題が発生するようになった場合は、最新のキーボードドライバーに不具合があることが考えられます。
上記の問題が発生している場合は、キーボードドライバーを前のバージョンに戻すことで回避できます。
キーボードドライバーをロールバックするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーウィンドウが開きます。「キーボード」の項目をダブルクリックしてツリーを展開します。
- ツリーの下に表示された「キーボードドライバー名」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「ドライバー」タブを開いて、「ドライバーを元に戻す」をクリックします。
- 確認ダイアログが表示されたら、ドライバーをロールバックする理由を選択して「はい」をクリックします。
- ドライバーをロールバックできたら、パソコンを再起動します。
上記の手順でキーボードドライバーを前のバージョンに戻せたら、スペースキーが正常に反応するようになったか確認してください。
対処5: キーボードのドライバーを再インストールする
キーボードのドライバーが破損していることが原因で、スペースキーが効かないケースが考えられます。
そのため、キーボードドライバーを再インストールして問題を解決できないか確認してください。
キーボードドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーウィンドウが開きます。「キーボード」の項目をダブルクリックしてツリーを展開します。
- ツリーの下に表示された「キーボードドライバー名」を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 使用しているキーボードのドライバー名が表示されない場合は、「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」等、他のツリーも展開して調べてみてください。
- 確認メッセージが表示されます。「アンインストール」をクリックしてドライバーのアンインストールを実行します。
- アンインストールが完了したらデバイスマネージャーを閉じて、パソコンを再起動します。
- パソコンの再起動が完了すると自動でドライバーが再インストールされます。
キーボードドライバーを再インストールできたら、スペースキーが反応するようになったか確認してください。
対処6: セーフモードで起動する
パソコンにインストールされているサードパーティ製のアプリケーションが原因で、スペースキーが効かないケースが考えられます。
そのため、パソコンをセーフモードで起動して、スペースキーが正常に反応しないか試してみてください。
セーフモードの実行手順については、以下のページを参照してください。
PCをセーフモードで起動できたら、スペースキーが正常に入力できるか確認してください。
セーフモードでスペースキーが動作するようになった場合は、インストールされているアプリケーションに問題があると判断できます。
最近インストールしたキーボードに関連するアプリケーションがある場合は、アプリケーションをアンインストールしてみてください。
対処7: キーボードを修理する・交換する
これまでに紹介した方法を試してもスペースキーが反応しない場合は、スペースキーが物理的に故障していることが考えられます。
そのため、キーボードを別のPCに接続してスペースキーが効かないか確認してください。他のPCでも同様にスペースキーが効かない場合は、キーが故障していると判断できます。
キーにホコリなどの汚れが目立つ場合は、エアーダスターなどでホコリを取り除くとキー入力の問題が解決することがあります。
スペースキーを掃除しても解決しない場合は、新しいキーボードに交換するか、メーカーのサポートを利用して診断と修理を依頼してください。