Wordで空白ページが削除できない/消えない時の対処法 – Windows10/Mac

PCのMicrosoft Wordでドキュメント内に意図しない空白ページが作成されてしまい、消そうとしても削除できない場合があります。

空白ページは、ドキュメントの途中や最後に挿入されたり、表の後のページに挿入される場合があります。

本記事では、Wordで不要な空白ページが削除できない・消えない時の対処方法について詳しく紹介します。

対処内容は、Windows10のWord2016/2019、Office2016/2019 for Macを想定しています。2010/2013などの古いバージョンでは手順が異なる場合があります。

対処1: 空白ページの改行を削除する

空白ページに単純に段落記号(改行)が含まれていることが原因で、空白のページが表示されているケースが考えられます。

そのため、段落記号を削除して空白ページを削除できないか確認してみてください。具体的な手順は、以下の通りです。

  1. Wordドキュメントを開いて、空白ページまでスクロールします。
  2. 「Ctrl + Shift + 8」キーを同時に入力して編集記号を表示します。
    • Macの場合は「command + 8」キーを同時に入力してください。
  3. 空白ページに段落記号(↲)が表示されている場合は、一番下の領域をクリックします。
  4. ページが削除されるまでBackspaceキー(Macの場合はDeleteキー)を押してください。

Backspaceキー(またはDeleteキー)を押しても、空白のページが削除できない場合は、次の対処に進んでください。

対処2: ナビゲーションウィンドウで空白ページを削除する

通常の手順で空白ページを削除できない場合は、ナビゲーションウィンドウから空白ページを削除できないか試してください。

ナビゲーションウィンドウから空白ページを削除するには、以下の手順で操作します。

     

  1. ドキュメントを開いて、上部の「表示」をクリックし、「表示」→「ナビゲーションウィンドウ」にチェックを入れます。
  2. ウィンドウの左ペインにナビゲーションウィンドウが表示されます。「ページ(縮小表示)」を選択していることを確認します。
  3. ナビゲーションウィンドウで「空白ページ」をクリックして選択します。
  4. 「Delete」キーを入力して空白ページを削除します。

ナビゲーションウィンドウで空白ページを削除できない場合は、次の対処方法に進んでください。

対処3: 空白ページを選択して削除する

ナビゲーションウィンドウで空白ページが削除できない場合は、空白ページを全選択した状態で削除できないか試してみてください。

空白ページを全選択した状態で削除するには、以下の手順で操作します。

  1. Wordドキュメントを開いて、空白ページの領域をクリックします。
  2. 「Ctrl + G」キーを同時に入力します。
    • Macの場合は、「Ctrl + Option + G」キーを入力してください。
  3. 検索と置換ウィンドウが開いたら、「ジャンプ」タブを開きます。
  4. 移動先のリストから「ページ」を選択します。
  5. ページ番号の入力欄に「\page」と入力して、右下の「ジャンプ」をクリックします。
  6. 「閉じる」をクリックします。
  7. 空白ページが選択された状態になります。「Delete」キーを押してページを削除します。

対処4: 改ページ・セクション区切りを削除する

空白ページがドキュメントの途中にある場合は、改ページやセクション区切りが設定されていることが考えられます。

改ページやセクション区切りの編集記号は表示設定を変更しないと表示されません。そのため、空白ページの編集記号を表示して改ページ、またはセクション区切りの設定がある場合は削除してください。

改ページとセクション区切りの具体的な削除手順は、以下の通りです。

  1. Wordドキュメントを開いて、スクロールして空白ページに移動します。
  2. 「Ctrl + Shift + 8」キーを同時に入力して編集記号を表示します。
    • Macの場合は、「command + 8」キーを同時に入力してください。
  3. 「改ページ」や「セクション区切り」が表示されている場合は、要素の手前にカーソルを配置して「Delete(Macの場合はfn + Delete)」キーを入力します。
    • セクション区切りが表示されない場合は、「表示」タブ→「表示」の「下書き」をクリックして下書きモードにすると表示される場合があります。下書きモードで改ページ、セクション区切りが削除できたら、「閲覧モード」をクリックして表示を元に戻します。

上記の手順で改ページ、またはセクション区切りを削除できたら、空白ページが消えたことを確認してください。

ただし、途中のセクション区切りを削除すると、削除した場所以降のページのフォーマットが変更される場合があります。

フォーマットを変更しないようにしたい場合は、次の手順でセクション区切りの設定を変更してください。

  1. 「セクション区切り」を削除した場合は、左上の「左矢印(元に戻す)」をクリックして操作を戻します。
  2. 「セクション区切り」の下の行をクリックします。
  3. 「レイアウト」タブで「余白」→「ユーザー設定の余白」の順にクリックします。
  4. 「その他(またはレイアウト)」タブを開いて、左下の設定対象が「このセクション」になっていることを確認します。
  5. セクションの開始位置を「現在の位置から開始」に変更して「OK」をクリックします。

上記の手順でセクション区切りの設定を変更することで、フォーマットを変更せずに空白ページ部分のみ削除することができます。

対処5: 表の後の段落のサイズ・間隔を最小値にする

ドキュメントの最後に表(テーブル)が存在する場合は、表の後に段落記号が挿入されて空白ページが表示される場合があります。

表の後に挿入された段落記号はBackspaceキーなどで削除できません。そのため、最後の段落を小さくして空白ページが挿入されることを回避します。

表の後の段落のフォントサイズと間隔を最小値にして空白ページを削除するには、以下の手順で操作します。

  1. Wordドキュメントを開いて、「Ctrl + Shift + 8」キーと同時に入力して編集記号を表示します。
    • Macの場合は「command + 8」キーを同時に入力してください。
  2. ドキュメントをスクロールして最後の空白ページに移動します。
  3. 空白ページに「段落記号(↲)」をドラッグして選択します。
  4. 表示されるポップアップの「フォントサイズ」のセレクトボックスをクリックして、「01」と直接入力してEnterキーを入力してください。
    • ポップアップが表示されない場合は、選択範囲を右クリックして「フォント」を選択し、「サイズ」に「01」を直接入力して「OK」をクリックしてください。
  5. フォントサイズを変更しても空白ページが消えない場合は、段落記号を右クリックして「段落」を選択します。
  6. 「インデントと行間隔」タブを開いて、「段落前」と「段落後」を「0行」に変更します。
  7. 「間隔」のセレクトボックスをクリックして「0」を直接入力して「OK」をクリックします。

以上の手順で、空白ページの段落のフォントサイズと間隔を最小値にできたら、空白ページが削除されたか確認してください。

この方法で空白ページが削除できない場合は、表自体のサイズを少し小さくすることを検討してください。

対処6: セクションの開始位置を変更する

ユーザー設定の余白を使用している場合、セクションの開始位置の設定に問題があることが原因で、空白ページが挿入されることがあります。

そのため、セクションの開始位置を変更して空白ページが削除できないか確認してみてください。セクションの開始位置を変更する手順は、以下の通りです。

  1. Wordドキュメントを開いて、空白ページの領域をクリックします。
  2. 「レイアウト」タブを開いて、ページ設定の「余白」をクリックします。
  3. 「ユーザー設定の余白」をクリックします。
    • ユーザー設定の余白を指定する必要がない場合は、「標準」や「狭い」、「広い」などのデフォルトの余白設定を選択して、空白ページが削除されないか確認してください。
  4. 「その他(またはレイアウト)」タブをクリックして開きます。
  5. 「セクションの開始位置」を「次のページから開始」に変更して「OK」をクリックします。

セクションの開始位置を変更できたら、空白ページが削除されたか確認してください。

対処7: 改行を隠し文字にする

空白ページが表示される原因になっている段落記号を隠し文字に変更することで、空白ページを削除できる可能性があります。

段落記号を隠し文字に変更するには、次の手順で操作してください。

  1. Wordドキュメントを開いて、「Ctrl + Shift + 8」キーと同時に入力して編集記号を表示します。
    • Macの場合は「command + 8」キーを同時に入力してください。
  2. 空白ページの「段落記号」をドラッグで選択し、右クリックして「フォント」を選択します。
  3. 「隠し文字」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

以上の手順で段落記号を隠し文字にできたら、空白ページが削除されたか確認してください。

対処8: 段落前の改ページを無効にする

段落の設定で、「段落前で改ページする」が有効になっていることが原因で、空白のページが表示されているケースが考えられます。

そのため、空白ページの次の段落の設定を確認して、「段落前で改ページする」を無効にしてください。具体的な手順は、以下の通りです。

  1. Wordドキュメントを開いて、空白ページの下の段落をクリックしてカーソル位置を合わせます。
  2. カーソル位置で右クリックして「段落」をクリックします。
  3. 「改ページと改行」タブを開いて、「段落前で改ページする」のチェックを外して「OK」をクリックします。

段落前の改ページが設定されていた場合は、上記の手順で設定を変更すると段落前の空白ページが削除されます。

対処9: 上下の余白の間隔を調整する

ドキュメントの最後に空白ページが表示されている場合は、上下の余白間隔を調整して空白ページを取り除くこともできます。

上下の余白間隔を調整して空白ページを削除するには以下の手順で操作します。

  1. Wordドキュメントを開いて、「レイアウト」タブをクリックします。
  2. 「ページ設定」内にある「余白」をクリックします。
  3. 最下部の「ユーザー設定の余白」をクリックします。
  4. 「余白」タブを開いて、「上」と「下」の余白を現在値より狭い値に調節して「OK」をクリックします。
    • 補足: 全てのページの余白を調整する場合は、「設定対象」で「文章全体」を選択していることを確認してください。

上下の余白間隔を調整できたら、空白ページが削除されたか確認してください。削除されない場合は、空白をもう少し小さい間隔に調整してください。

対処10: 白紙ページを印刷しない設定にする

プリンターの一部の機種では、白紙ページが印刷されることを防ぐ機能が搭載されています。

そのため、空白ページを印刷されないようにしただけの場合は、プリンターの印刷設定で空白ページを印刷しないよう設定できないか確認してみてください。

空白ページを印刷しないよう設定するには、プリンターの印刷設定で「白紙を節約する」などのオプションを有効にして印刷を行います。

プリンターの白紙を節約する設定は、メーカーによって手順が異なるため、説明書やマニュアルページを参考にしてください。

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